ドイツ便りコミュのドイツースペイン

※　「夢、破れる」
ドイツは準決勝で欧州選手権決勝同様スペインに0-1で敗れた。選手よ、頭を上げてくれ。4年後に優勝カップを手にしようじゃないか。若きドイツ代表には素晴らしい将来性がある。負けてしまった試合を変えることはできない。この苦い敗戦から多くのことを学ぶことが出来る。代表監督のヨアヒム・レーブはすぐにでも契約延長をし、選手に更なる道を示してほしい。ドイツは熱狂的なワールドカップをもたらしてくれた。イングランド、アルゼンチン相手に快勝した試合を忘れることはないだろう。

大会前に優勝候補筆頭だったスペインは勝つべくして勝った。バルセロナブロックは素晴らしくゲ－ムを支配し、ボールをサーカスのように回した。われわれに足らなかったのは勇気とクレバーさだ。今大会世界に披露したドイツ製サッカーはまったく見られなかった。スペイン相手にリスペクトが先立ってしまったのか。高まる期待に押しつぶされたのか。

ドイツ代表は自陣不覚に陣取り、ボールを追いかけた。スペイン代表のほうが一人多いのではないかと錯覚するほどにボールをまわされた。中盤は完全にスペインに押さえられた。スペインのほうがボール保持率だけでなく、チャンスの数も多かった。この試合でゴールを上げればロナウドの持つワールドカップ15ゴールの記録に並ぶことが出来たが、ほとんどボールが回ってこなかった。

トーマス・ミュラーの欠場はひとつの原因かもしれない。ピオトル・トオコフスキはミュラーの穴を埋められなかった。これまでドイツ代表攻撃陣を引っ張ったメスット・エジルの輝きも見られなかった。ルーカス・ポドルスキも埋没した。

この試合を受けてバラックの必要性がまたディスカッションされることだろう。事実なのはトップフォームのバラックならば、まだまだこのチームに必要であるということだ。

選手・監督コメント

ギュンター・ネッツァー「スペインは明らかにレベルが上で、あらゆるところで上回っていた。われわれは受身過ぎて、ここ数試合で見せていたフォームを示すことが出来なかった。」

フランツ・ベッケンバウアー「選手は心の内部に潜む弱い気持ちに打ち勝ち、3位になるために戦ってほしい。3位も少なからず価値のあるものだ。」

DFB公式ホームページより

ヨアヒム・レーブ「スペインに賛辞を送りたい。彼らが優勝を獲得すると思う。ここ数年間でベストのチーム。スペインはわれわれの限界を見せてくれた。何人かの選手は最後まで自分のプレーを取り戻せなかった。スペインはボールをうまく回し、われわれを走らせた。思ったようにボールを奪えずに、そこで体力を消耗してしまった。それでもわれわれは素晴らしい大会を送った。」

フィリップ・ラーム「失望はすごく大きい。試合前にいろいろなことを想定していたけど、うまくいかなかった。前半は勇気を持って前に攻めることが少なかった。今は3位決定戦に対してまったくやる気がない。」

バスティアン・シュバインシュタイガー「決勝まであと少しというところまできながら、自分たちの思っていたようなプレーが出来なかったから、腹立たしい。スペインはいいパスプレーヤーがいてボールを支配された。スペイン相手に多くのチャンスは作れないから、訪れたチャンスを生かさないと。僕らはもっとしっかりとポジショニングをとる必要があった。あまりにも多くボールを追わされた。スペインは勝つべくしてかった。彼らはイングランドやアルゼンチンよりも一段階上のレベル。僕ら若いチームにはポテンシャルがあることも見てもらえたと思う。」

ミロスラフ・クローゼ「守備に翻弄された。スペイン人はクレバーに対応した。攻撃に入るときにはもう疲れてしまっていた。前線への迫力が今日はなかった。優勝できなくて本当にがっかりしている。」

テオ・ツバンツィガー「選手やファンとともに悲しい気持ちだ。それでも素晴らしいワールドカップだった。このチームには将来性がある。」