内藤朝雄コミュの秋葉原での事件について

内藤朝雄さんが秋葉原での連続通り魔事件についてメッセージを発表していますね。

■秋葉原通り魔事件の祝祭的報道について
http://d.hatena.ne.jp/izime/20080609/p2

関連しそうなのが管賀江留郎さんの
■通り魔事件の映像
http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/archives/51651790.html

と、猫猫先生の
■マスコミよ
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20080617
でしょうか。

猫猫先生は「内藤朝雄はこういう時こそ激しく怒るべきである。」と書いていますね。

今回の事件に関する報道で不思議だったのが、犯罪学者や犯罪社会学者へのマスコミの取材が少ないことでした。犯罪研究の専門家であれば内藤さんや管賀江留郎さんのような話をするはずなんですが、スキャンダラスな報道を最優先するマスコミらしく無視、あるいは猫猫先生の件のようにボツになっているのでしょうね。

これだけの事件で、なおかつ容疑者についてどうしても関心をひいてしまう部分があるだけに、なおさら模倣犯を出さない、それによる犠牲者を出さないことが大事なんですが、マスコミは完全に逆方向に向かっているように見えるのでした。

自殺報道の場合は後追い自殺を防ぐために、WHOがガイドラインを出しているほどです（日本のマスコミは完全に無視していますが）。こうした凶悪犯罪の場合も報道のガイドラインがあってしかるべきで、たぶん犯罪学会や犯罪社会学会で議論されているように思うのですが、そういう情報って伝わってこないです。

で、そうやって新たな犠牲者を産まないようにしつつ、それと同時に現在の日本の労働者の置かれている状況、特に非正規雇用の人たちの状況を改善していくことが大事だと思うのです。

というわけでみなさま、思ったことや関連する情報（犯罪報道なりアモックなりなんでも）など御座いましたらどんどん書き込んで下さいませ。

コメント(3)

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[1] mixiユーザー 06月22日 20:59

模倣犯を生まないためにも粛々と対応すべき、というのは分かるし、ワイドショーをはじめとするマスコミのバカ騒ぎも醜悪そのものだとは思います。ただこの事件完全に社会から切り離して、「昔からよくある事件」と言い切っていいのかな？

宮崎勤事件のような異常な猟奇殺人に対する対応ならそれでいいと思いますけど。

現在の日本の労働者の置かれている状況、特に非正規雇用の人たちの状況・閉塞感が、容疑者追い詰めた一因（あくまで一因、すべてではない）である可能性も否定できないと思うし・・・

それらはもともと問題なのだからこの事件と結びつけず議論すべし、というのも分かるんだけど、じゃあ日本のマスコミがこういう事件抜きで、いわば平時にそれらを問題視するのか？というとまったく期待できないわけだし・・・・

つまりわれわれが粛々と「正しい対応」をしてしまうとワイドショーをはじめとする「声の大きなバカ」が結局得をするような気がするんですよね・・・

何だか自分でもよくわからないです。
支離滅裂な文章すいません。

[2] mixiユーザー 06月22日 21:50

そのへんのなんだか納得がいかない気持ちはよくわかります。それゆえにあちこちのブログでいろいろなことを書いている人がいるんでしょうね。

基本的には衣食住が足りなくなって将来に希望が持てない人が増えてくると、その中から必ず凶悪犯罪を行う人が出てくるというパターンがあるのかなと思います（衣食住足りると平和になる仮説）。戦後まもなくの異常なまでの凶悪犯罪の多さはそういうことなのでしょう。

本来は自殺者が3万人を超えるような異常事態が何年も続くというところに目を向けて早く手を打つ必要があったはずなのですが、それを放置し続け、今度はこうした事件があると急に派遣労働者の待遇をなんとかしないと、などと言い出す政府の怠慢・責任ですし、そうした政府を支持してきた人たちの責任であり、それに巻き込まれてしまった人たちは全くもってたまったものではない！ということだと思います。

だからといって模倣犯に襲われて刺されることを考えると何かしないといけませんし、模倣犯になりたい人にとっても、そんなことをするより暮らし向きが安定して、友達が出来たりして、なにがしか楽しく生きていけるようになったほうがいいでしょ、という（根っからの快楽殺人者みたいな人は難しいですね）。

[3] mixiユーザー 06月22日 21:59

というわけで、現在日本の労働者が置かれている状態についての抗議や告発はいくらやっても足りないことはない、と思うのでした。内藤さんも人間の尊厳が損なわれるような格差はあってはならないと書いていますね。ちなみにこういうことはノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツも書いてます。

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