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dakotasコミュの言ノ茎:words

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コメント(3)

138号線を南下 三叉路の信号を左折 螺旋階段を登り 土手を下り 淀川の畔に面した向かいの段ボールに彼は居た
彼と俺は親友だった もっとも そう思っていたのは俺一人かもしれないが

彼と出会ってもう3年が経つ あの頃はまだ俺も高校に通っていた
当然ながら友達なんて一人も居ない クラスメートにとって俺は同じ学ランを着こなした他校生だ
なにかとグループを分けるとなれば 俺は視界から消えるらしく、当然ハブられた
自覚症状さえ出ていなかったものの、担任に言わせると、どうやらいじめられていたらしい

あの頃は誰もが糞に思えた 特にあいつの左頬の引き攣った愛想笑いには嗚咽感を覚えた

一度だけカツアゲとやらをされた事がある そいつらは嬉しそうにまだ銀色をした500円玉を指で弾いてた
よく青春の1ページとかなんとか言うが 直訳すればただの紙切れだ
薄っぺらくて すぐクシャクシャになる 俺にもそんなものがあったかどうかは知る術も無い
しかし、あったとするなら この頃、既に丸めて屑篭に捨てていたであろうことは言うまでも無い

あの頃は両親すらも憎んでた 今はどうかと聞かれれば 大差ないのが事実なのだが

そんな時 彼に出会った
彼を初めて見たのは宮原の公園だった 薄汚れた格好でこそあったが、俺は鳩にパンを与える彼の活き活きとした表情に怒りや嫌悪感を抱いた
俺は皮肉をふんだんに練り込んで彼にこう言った
「なあ あんた 楽しそうだな」
彼は顔面を皺で埋め尽くしながら微笑み こう返した
「ああ 楽しいよ 君もやるか?」
俺は彼の意外な応対に驚き、断りの言葉を見つけられずに仕方なく付き合うことにした

彼は外見からは毛頭、想像が出来ない程の博識で 色んな話を聞かせてくれた
非合法に臓器や戸籍を売る方法や
河川敷に住み着いた野良の話や
英国大使館に火炎瓶ゲリラを行った時の話や
美味い酒の名前や
孤児院の子供達の話や 株価の動き 善悪の分別法 退廃した現状
彼から教わった話は 全てが新鮮で 全てが真実だった

次の日からほぼ毎日彼の(家)に通った
健忘症のせいか一度聞いた話や似通った話を聞かされもしたが やはり新鮮だった

俺も色んな事を彼に話した
学校の話 家庭の話 愚かなクラスメート 価値観の歪んだ両親
彼は否定も肯定もせずただ黙って悲しい顔をして聞いていた
それでも俺は親身になって聞いてもらえるのが嬉しくて何度も何度も彼に話しかけた


彼は歩道橋で器を置き土下座をして金を乞い、そこで得た金を孤児院に寄付するという変わったホームレスだ
『儂は金も無く、ろくな飯も食えぬが 子供達の笑顔を見ていると酒がこの上なく美味いんだ」
そう言い また顔面を皺で埋め尽くした

彼と出会って半年が過ぎた頃 突然孤児院が取り壊された
俺も彼も必死になって工事の中止を懇願したが 返ってくるのは心の無い二つ返事と 権力を盾にした暴力だけだった

その日を境に彼とは二度と逢わなくなった






これは最近になって聞いた話だが 彼はどうやら保健所に引き取られ その後火葬されたらしい

そして今から彼が最期に下手糞な字で書き残した言葉を読み上げようと思う


この世界に愛を

この腐乱した世界に愛を

腹を空かして泣く子供達に愛を

静寂をなくした星空に愛を

親をなくした子供達に愛を

子供をなくした大人達に愛を

太陽が見えない寒空に愛を

一寸先が見えない人類に愛を

現実が見えない我が親友に愛を





      R...I....P.................
MUSIC LOVER/to

先天性の何かに怯え自らの病名を欲しがる
群がるだけの蟻共を押退け、自らを「kirigirisu」と 蟻A
歌唄う日々は抗いに満ち あながち間違いではない様で致死
降下するだけのアヤツリ 音無し沼に沈めてくれよ
ビブラートの波掻き分け爪弾く アクセスさ 大地からいざコスモ atmos 
劣化するimageの上を這う 脱ぎ捨てれば未だ自由だろ
welcome
きっと一時の気の惑いがdistanceとなる カンナビスの魔力
発散 発火 燻してみろ 発汗 
奴の言った様に新芽は咲く 瞬く間 舐めるリズラ また焚く
代る代る廻る カルマには敵わぬ まだまだ待たす気かよプリンセス
屈託なく清算する因果 空白に住み着いた詩人が、実に傲慢な言葉を詠んだ
「水面に映えるは誰の運命か 己を知りて、我を恥じろ」

MUSIC LOVER 妄想を自由に放つ 気怠そう
MUSIC LOVER 方法論抜きに話す 
MUSICは芸術さ 昏倒の後にこそ開眼
MUSIC LOVER 唄ってくれよ MUSIC LOVER 唄ってやれよ 

ドラムが鳴り出すとトランスする理性 計算式まとめて灰にするんだベース
邪見にするんだ 奴の成れの果は 誰彼知らぬ存ぜぬのはてな
カスタムする右から奏でるリフ 増歪倍で耳犯すメロディ
重ねる押韻 明日が見える方に 無限大であると物事を知れよ
嗚呼、多寡の知れた幻想を預けるな 我が我ならば我だけを唄え
僥倖が見えるか?それが実ならば この音は既にお前だけの物だ

暴徒と化したホワイトハウス様宛てに 抑圧によるプロップスは虚仮だろうと定義
建設的に破棄するスローダンスが目論んだ極論は札を上にしない
唆したあの日の罪ならば 真黄色の舌を常に出してるぜ
回転数がキツくなるなら 朝を待って死ね
It's a wonderfull worldなんてどの面下げて口にしたよ マイフレンド
ああ、そうかならいいさ maybe ああ、そうかならいいさ maybe 
改善する言葉にマリファナ 憂いの数だけ yesterdays again 
カスタネットが燻らすその在処 抹殺 咲く雑草 その傍にある
何が神かよりか金の有り難味 誰も彼もあれよという間に
浅き夢見し誰かが月の落ちる声を聞いたんだ
俺も其所へ連れてってくれよ

dear my music lover
anothErheAven/Mesmerize of December

午前7時
あり得ない筈のベルが鳴る 2コール 切なさを予見した夢から仕方なく目覚める
鈍色の海が空に死化粧を施す間、沈黙の夜に無言で別れを告げた
洗面台の三面鏡にセメンダインで貼付けられた二重瞼
「今日こそは明日を見失うな」
たゆたう意識で玄関ドアを開ける 足下には置き去られた黒い包装の郵便物
居間に連れて帰り、麻紐を解くと、まるでデジャビュの様な感覚に襲われた
甦りそうな記憶が胃液に押し戻される
「お前一度以前に俺に会ったことはないか?」

午前8時
あり得ない筈のベルが鳴る 再び 刹那さを了解したソファーから腰を上げる
嘆く薄い陽光 「構うな、俺を待つな」 朝凪は憂鬱そうに一人カーテンを揺らす
慎ましく暮らすエコノミークラスの生活 誰かのブラウスを踏みつけ再び玄関に向うと、
廊下を渡り歩く寒々しい背中に、吐き気と目眩が重くのしかかった
「一体何なんだ、こんな朝方に まず、俺を名指しすること自体甚だしい」
無頓着な秒針はコツ、コツと歪曲した時間軸を更に捩じ曲げた
「一体何処へ…連れて行こうと…お前はもう既に満足した筈だろ?」
寒さを秒殺する疎外感の真下 この勝負はつまり忘れた奴の勝ちだ

午前10時
あり得ない筈のベルが鳴る 三たび 使命感を嗅ぎ取ったフローリングがようやく、
拘束された体に自由を手渡した 「有り難う、でももう手遅れなんだよ」

真実 狂う筈 厳正で陰湿 メッセージ残さず消し棄てる現実
繰り返すリズムに 決定するアンサー 観察と監査 記憶が斑
下がっては増えて消耗、な気がする 午前7時 想像じゃ消耗が妥当
意識が先導する無意識が転倒 知識じゃ其れも、、過去の筈

午前3時
暗闇が静寂を愛撫する 時が告げる合図 絶えず点滅するガス灯
朧雲脱がすと裂傷晒す月面 差別は受け付ける先天性のベースメント
徹底的に遮られた視界で、メスを握る手が微弱ながら脈拍を感じ取る
ルサンチマンが乱交を終えた後の浴室を俺の支配欲がまた飴色に濡らした
無価値な二人は辛いながら上手い具合に社会を暮らした 順応性で暮らした
過ぎ去った日々は累積の因果 愛を添える意義が群青の君だ
追憶の前世 背徳の来世 カルマの腹いせ 紅く染まり濡れたベルベット 
仄暗い月光に照らされた水滴 「愛した女の悲鳴が卑猥で…」

午前4時
錯綜する葛藤と発狂 予想だにしない己の脆さに直面する
潜伏期間十月十日の刺客 ゆっくりと開く赤い眼で睨む
背後に立つ記憶 白く染まる過去で浮かんでるやつ
宵の凪に伝達 哲学する残骸
アトランダムに記憶が係数で押し寄せる 筆算じゃ到底追っ付かん循環小数
瞬間が瞬間に謝罪を求めてる 目を細めてる死神が駆けてくる
咄嗟に駆け巡る走馬灯がサディスト 魂の質量 素数になる指の数

午前五時
フロアガリ 火照る熱を醒ます
事後の為に幾らか予め捏造する 演奏するハーモニーが春の日にはあるのに
ラジオからのブルースがいつにも増してアイロニー 
クロゼットから丁度いいサイズの箱を見つけ 愛憎の憎の方を丁重に仕舞い込む
其れを喪に服して麻紐で縛り付けた 俺の罪と罰を奴の家に送りつける

真実 狂う筈 厳正で陰湿 メッセージ残さず消し棄てる現実
繰り返すリズムに 決定するアンサー 観察と監査 記憶が斑

午前6時
長い長い暗い夜が終わる とても眠りにつける状態である筈もないと
倒れ込む様にベットに潜り込んだ 前後が混濁 新世界へコンタクト
ありがとうはじめましてこんにちはさようなら
HELLOMYBABYGOODMORNINGWELCOME

午前9時
床に頬擦りする男をみつけた 見苦しい身包みで目配りする絵図が珍しい
唐突に恍惚とした表情をのうのうと晒す、堪らず嗚咽を覚える前に引き金を

午前10時
あり得ない筈のベルが鳴る 三たび 使命感を嗅ぎ取ったフローリングがようやく、
拘束された体に銃を手渡した

「有り難う、でももう手遅れなんだよ」

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