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日本家屋コミュの角 館 歴 史 村 ・ 青 柳 家(秋田・角館)

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角 館 歴 史 村 ・ 青 柳 家
有料・TEL:0187-54-3257

青柳家は1570年(元亀元年)に当主・青柳和泉守が佐竹義重の側近となって以来、佐竹家に仕えていたが、1597年(慶長2年)、青柳主水正が佐竹盛重(芦名義勝)に仕えてから芦名家家臣となった。

1603年(慶長8年)、青柳藤右衛門は芦名義勝にともなって角館入りし、歩行頭(おかちがしら)として60石を与えられた。芦名家家臣の平均石高が61.4石であったので、中級の位と言える。

屋敷は100石とりの岩橋又右衛門と同じ丁内で、表町上丁の西側にあった。

1653年(承応2年)、芦名家断絶とともに45石に減封され、住居を表町上丁から表町下丁の現在地に移したが、青柳家は表町下丁の屋敷の他に、裏町下丁に裏地と称する土地を有していた。

佐竹北家のもとで次第に経済力を蓄え、屋敷地には大きな変化はなかったものの、裏町下丁の土地を次第に拡大した。

1764年(明和元年)藩に御用金を献上して47.5石に、その後も御用金献上が度重なり、足軽組頭の役に就いた。

1782年(天明2年)青柳勘解由の時代に80石、1868年(明治元年)、戊辰戦争に従軍した青柳又三郎正信の時代には150石(一説によれば104石)となり、青柳家は資産家として角館の史料に名を連ねるようになった。

1973年(昭和48年)青柳家は県史跡に指定され、1989年(平成元年)から角館歴史村として公開されている。

青柳家は江戸時代の武家屋敷の特徴を随所に残している。

馬つなぎ石と簓子(ささらこ)下見塀

薬医門前に置かれている石の内、高さ約50cm、丸い穴が開いた石は馬をつなぐための「馬つなぎ石」、ずんぐりした石は「馬乗り石」。

黒い板塀についた出窓は「武者窓」と呼ばれるのぞき窓で、武家屋敷に多い造作である。

南北にのびる黒い板塀は「簓子下見塀」で、横板を下から上へ重ねて貼っていく。江戸時代にはこの塀の土台として輝石安山岩が使用されていたが、現在は取り払われている。

薬医門

薬医門は1860年(万延元年)の建築であることが棟札に記されている。

門扉には八双金物と乳(ち)金物が3つ打ちつけられて武家門らしい豪壮な感じを漂わせている。

「万延元年」と書かれた矢形の棟札に近くに青柳家の家紋「剣かたばみ」を意匠した2つの割束(わりづか)がある。

千鳥破風の懸魚(げぎょ・破風板に取り付けて棟木や桁の端が見えないように隠した装飾板)も豪壮な薬医門に相応しい意匠である。

母屋

母屋は1772年(安永元年)に建てられたもので、秋田県や岩手県の農家に多い「曲がり屋づくり」である。曲がり屋では通常、突出部に厩がおかれているが、武家屋敷である青柳家では、突出部の先に玄関が設けられ、厩がある部分が座敷となっている「かぎ家づくり」の形式である。

身分の高い来客が使用した正玄関の破風は「起(むく)り破風」で懸魚には美しい水紋が彫られている。

家人が使用した脇玄関の破風は唐破風で正玄関に似た懸魚がついている。脇玄関の両脇に格子窓が付き、外を確認することができた。脇玄関奥の中二階には常時、用心のための人がいて寝泊まりした部屋がある。中二階へ上る梯子は通常とりはずされているので、中二階の部屋の存在は家人のみが知っていた。

使用人の玄関は別に設けられており、玄関一つととってみても武家社会の厳しい身分制度を知ることができる。

正玄関を入ると4.5畳の畳の間で家人が来客を迎えた場所である。床の間や飾り棚は明治以降に取り付けられたもの。

玄関奥は6畳の取り次ぎの間、隣が10畳の座敷となっている。座敷から仏間にも取り次ぎの間にも行けるような「横くい違い型」の間取りとなっているのは、非常時の際の退路を確保するためである。


座敷の縁は南と西が土縁(つちえん)という雪国特有の廻り縁で囲まれている。板縁の外側が屋根付きの土間になっており、雨戸は土間の外側についている。

板縁の側面に透かし彫り意匠が彫られた板が貼られており、来客への礼として見えないところまでも配慮した武家の心意気が感じらる。

座敷奥の床の間は、畳の上にもう一枚畳が重ねて敷かれた「出床方式」。

隣の取り次ぎの間との境の欄間には美しい透かし彫りがあり、自らは質素に暮らしても身分の高い来客をもてなすために、座敷だけは豪華にしていることがわかる。

武器蔵
かつての米蔵を改造した武器蔵には、青柳家家宝の武具が展示されている。

家宝の六十二間小星兜や秋田県重要文化財の秋田郷土刀、また身分の高い武士にのみ許された「五輪塔の旗印」、平福穂庵の師で、19世紀前半に活躍した武村文海朝宗作の総桐木彫り蒔絵の内裏雛などが展示されている。


青柳庵(せいりゅうあん)

秋田蘭画の祖・小田野直武や角館城代・佐竹義躬の作品や、伊能忠敬よりも40年前に描かれた見事な日本地図、水戸黄門の書などが展示されている。

青柳庵近くの「神明水」は裏山から流れ込んでいる沢水。数百年間変わらない水質の良さを保っている。

神明水の左手に小田野直武の胸像が立っている。小田野家と青柳家は姻戚関係にあり、胸像の付近にかつて小田野家の本家、即ち、直武の生家があった。胸像近くのパネルには、小田野直武の一生がわかりやすく説明されている。

小田野直武が表紙絵と図版を描いた初版の「解体新書」は庭園内「ハイカラ館」に展示されている。

他に、農具や骨董品を展示した「秋田郷土館」、「武家道具館」、薩長土肥の志士たちの若き日の珍しい集合写真がある「幕末写真館」等の展示室があり、ゆっくり見学したい。

庭園内「延寿庵」の「稲庭うどん」が美味しい。

邸内には天然記念物に指定された樹齢800年近い巨木もあり、多種の樹木が植えられている。日本唯一の新種である青柳八重紅枝垂れ桜は5月初旬に開花する。

入館料 大人500円 中高生300円 小学生200円
開館時間 4〜11月 8:30〜17:00
12〜3月 9:00〜16:00
年中無休  
青柳家ホームページ http://www.samuraiworld.com/

コメント(3)

はじめまして、新しくコミュニティに
参加させていただくことになりました。
ひなたぼっこです。
角館、まだ行ってませんが、
出かけたい所の一つです。
参考にさせていただきます。
ありがとうございます。
ひなたぼっこさんはじめまして

角館は武家屋敷も見事ですが
毎年2月14日に開催される火振りかまくらが見事です。
この時期の秋田旅行は横手のかまくら、男鹿のなまはげ、秋田ぼんでん祭りなど旧正月行事が素晴らしく。

私は火振りかまくら程美しい祭りを観たことがありません。
火振りかまくらhttp://www.iimachi-akita.jp/kan/akari/hiburi.html
初めまして。
大曲出身、東京で建築の学校に通っています☆
地元へ帰った際、必ず立ち寄るとこが、お隣の六郷とここ角館です♪
ちなみに大学は大阪で過ごし、たまの休日には京都・奈良・高野山等をちょくちょく回ったりしてました!
地元に帰ると、他では味わえない和やかな雰囲気に包まれ、癒されますいい気分(温泉)
建築が好きなので、またぜひ訪れたいと思います!
よろしくお願いします!!

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