【YOCH計画2000 with H】コミュの#053 ツル

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#053 ツル～蔓切隊発足！～
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2001.05.11(Fri)
5月になった。
公式ホームページ開設後1ヶ月を過ぎ、部内での認知度、閲覧度を高めるために黒板にもURLを書いておいた(画像1)。

さて、中間テストが15日～17日と迫っている。
5月11日。ここ最近、どうにも厄介なものが部室に侵入してきている。
ツル(蔓)である。ツタなのか何なのかは知らないが、とにかくツル植物が屋根の隙間から部室の中に侵入してきているのである。

実は昨年もツルが屋根の隙間から部室の中に侵入してきているのだ。どうやら蛍光灯の光で光合成して成長し続け、夏が終わる頃にはついに地についたのだ。
始めのうちは滑稽でこの山小屋の雰囲気にぴったりだと思って静観していたのだが、ある日ツルをよくみてみると、なんとアブラムシだらけ！気持ちが悪いのですぐに棚に登って屋根部分から除去した覚えがある。

けれど今年も侵入してきた。それもそのはず、根本からは切断してないのだから。
直径1cmはあるであろう、あまりにも太すぎるツルで、屋根にこびりついたそれはそうカンタンに除去することができなかったのだ。
しかも進入時期が昨年より些か早い。昨年は7月頃から伸びてきた。

「先輩、今年は伸びてくるのが早いですねぇ」
「そうだねぇ…このツル、実はさ、おととし始めて侵入してきたんだよね」
「え、おととしですか？」
「うん、その時は伸びてもせいぜい30cm程度だったんだけどね。去年はすごい勢いで伸びてたよね、床まで行ってたっけ」
「そうですね」
「あとちょっとしたらティンパニに絡まっていきそうだったよね(笑)」

昨年の驚異の伸びを懐古している場合ではない。今はまだ5月。今年はこんなに早くから侵入してきたということは…早急除去しかない。根元から断たなければすごいことになりそうだ。

「ツル切り隊、発足！」

ちゃおはハサミを持ち、さっそく棚に登って切ろうとした。

「…いや、待てよ」

冷静に考えてみる。
去年と同じ処理をしても、どうせまた来年伸びてくるに違いない。堂々巡りだ。根本から処理しないと意味ないだろう。
そう考え、はさみを置き、部室の外に出て、せま場に落ちている鎌に持ち替えた。中からがダメなら外から攻めようではないか。

ツルの侵入場所は屋根の上からなので、地面からの作業は高枝切りバサミでもない限り不可能。
そのため、作業しやすそうな機械室の屋根に登ろうとした。
しかし、ちょうど今の時間帯は水泳部が活動中。今屋根に登ったら水泳部員全員に見つかってしまう。しかも覗きを行うみたいに見られること間違いなし。さらにテスト前だったので、テストが終わってからツルを切りにいくことにした。

2001.05.17(Thu)
5月17日。テストが終わった。
ミーティングが始まるまで時間がある。せまばたけにあった鎌を再度手に取り、機械室をよじ登って、部室の屋根付近まで行った。

「バリバリ、メキメキ…」

部室に侵入しているツルを折る、切る、引き抜く。見たところツルが侵入していそうなところは全て排除した。

「ふぅ…。これで今年は心置きなくティンパニが叩けるだろう」

…しかしなぜだろう。部室の中へ戻って確認すると、まだ生きているツルが2～3本ある。どこから生えているんだ？？

[画像1] 部室の黒板。URLに加え、当時の様子も垣間見える
[画像2] 先日部室を訪れた際に機械室に登り撮影
[画像3] 6年前に無理矢理引っこ抜いた形跡が今も残っていた

#054はこちら→ http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=28369703&comm_id=1440017