ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

『ロング・グッドバイ』コミュの『ロング・グッドバイ』読了クラブ

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
『ロング・グッドバイ』読了クラブ

小説の内容に触れる書き込み、読了報告、しびれたフレーズ、思わずにんまりしてしまった台詞、などなどはこちらにお願いします。

コメント(15)

今回読んでホウホウと思った所。
4章のはじめの所

"Alcohol is like love," he said."The first is magic, the secnd is intimate, the third is routin. After that you take the girl's clothes off."

村上訳:「アルコールは恋に似ている」と彼は言った。「最初のキスは魔法のようだ。二度目で心を通わせる。そして三度目は決まり事になる。後はただ相手の服を脱がせるだけだ。」

清水訳:「アルコールは恋愛のようなもんだね」と彼は言った「最初のキスには魔力がある。二度目はずーっとしたくなる。三度目はもう感激がない。それからは女の服を脱がせるだけだ」

intimate:子猫が母猫と戯れる様な親密さ、もしくはあからさまな性関係があるかの場合をイメージしていたのですが。
=====================
僕はアルコールもキスも好きなのですが、親しくすると仕事にならんからねえ、困った物だ。

原文は「The Long Goodbye」RANDOM HOUS VINTAGE BOOKSより
村上訳は「ロンググットバイ」早川書房:2007年初版より
清水訳は「長いお別れ」早川ミステリ文庫:昭和51年発行より
何度も繰り返し読んでいます。清水氏の訳より平易な言葉でわかりやすくなったように思います。

好きなところは細部なら
「本人が不在なら、彼の馬を電話に出してもらうといい。」P372
「ギャングが警官を殺すことはない。警官を殺すのは未成年者にまかせている。」P
399
など、ちょっとクスッと笑えるところ。
場面なら空港にテリーを送った帰りのドライブや、ウェイドが死んでマーロウが家に帰ったところ。ハーラン・ポッターはやはり圧巻でした。

リンダとのシーンは前より自然な気がします。これなら”I had a dream here once,...”なんて言うかもしれませんね。夢の女から金髪へのくだりは前の方が好みかもしれない。
買って最初に読んだ所です。49-50章が僕は大好き。
50章の最後:リンダローリングの髪の毛を枕の上に見つけてマーローが思う所。

The French have a phrase for it. The bastards have a phrase for everything and they are always right.
To say goodbye is to die a little.


村上訳:フランス人はこんな場合にふさわしい一言を持っている。フランス人というのはいかなるときも場にふさわしいひとことを持っており、どれもうまくつぼにはまる。
さよならを言うのは少しだけ死ぬ事だ。

清水訳:こんなとき、フランス語には良い言葉が有る、フランス人はどんなことにもうまい言葉を持っていて、その言葉はいつも正しかった。
さよならを言うのはわずかの間死ぬことだ。

The bastards=私生児とかかなり汚くののしる言葉だと思っていたのですが....
=================================

清水さんの訳はプレイバックの後に二人がもう一度出会うことを夢見たのでしょうか?あの後どうなるんだろうかなあ。
少し外れるけど、ジャッキーブラウンのラスト見たとき、ハードボイルドの男女の別れ際を思いましたねえ。


原文は「The Long Goodbye」RANDOM HOUS VINTAGE BOOKSより
村上訳は「ロンググットバイ」早川書房:2007年初版より
清水訳は「長いお別れ」早川ミステリ文庫:昭和51年発行より
昨日読了しました。
やはり村上春樹とチャンドラーが、境目なく溶け合って一つ
の作品となっている感じがしました。
清水訳も5回以上読んでいますが、多分それ以上読み返して
しまうと思います。

すぐ読み返したかったんですが、昨夜会った友人に貸して
しまいました。
村上春樹の訳者あとがきも面白かった。
ヘミングウェイやハメットとの比較も興味深いですね。

「さよならを言うのは・・・」のくだりには不覚にも涙が出て
しまいました。
そこで来るとわかっているにもかかわらず。。。

自我の固有な構え。存在の寂しさ。
この不思議な表現の出てくる元って何なんでしょうね?
この奇跡のような表現の巧みさが出てくる元にあるもの
って?
こんにちは。

>自我の固有な構え。存在の寂しさ。
>この不思議な表現の出てくる元って何なんでしょうね?

村上春樹の小説でも、どうしても人と融けあえない部分を自覚している主人公がいたような・・・。
もしかしたらそこが村上氏のチャンドラーに惹かれる理由かもしれませんね。
ありがとうございます。

>村上春樹の小説でも、どうしても人と融けあえない部分を自覚している主人公がいたような・・・。

これに関連して、「羊をめぐる冒険」とロンググッドバイって、すごくStructureが似ているような気がしています。
テリー=鼠 
マーロウ=僕
ハーランポッター=先生

両方の作品の、最後のところでこみ上げる寂しさの質が似ていると感じる今日この頃です。
はじめて読んだのは中学生のときでした。
この世界観にあこがれたものです。

そして今,村上春樹訳で再読できるなんてなんてしあわせ。

ラストを読み終えてからじわりと迫ってくる喪失感にしばし堪えられませんでした。
かつての友人にはもう逢えない,生きていても死んでいても…
せつなく深い名作です。
愚かな質問ですが、教えてください。

結局、シルビア・レノックスを殺したのはアイリーン・ウェイドであり、テリー・レノックスの一連の行為は、アイリーンをかばうためのものだった、ということでよろしいのでしょうか?



こんにちは。

>シルビア・レノックスを殺したのはアイリーン・ウェイドであり、テリー・レノックスの一連の行為は、アイリーンをかばうためのものだった

大旨、それで大丈夫かと思います。
トモコさま

ありがとうございます。

誤読でなくてよかったです。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

『ロング・グッドバイ』 更新情報

『ロング・グッドバイ』のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング