Albion's Barコミュの2014年3月の特集(ｽﾀｯﾌから91)

【 Old Blended Whisky 】



今月は､1960年〜1970年代に造られ流通していた｢OldBlendedWhisky/ｵｰﾙﾄﾞﾌﾞﾚﾝﾃﾞｯﾄﾞｳｲｽｷｰ特集｣です｡
この当時､ｳｲｽｷｰは級別表示で､原酒の混合率で｢特級｣｢一級｣｢二級｣と決められていました｡
級別表示は1989年に廃止されています｡
また当時の酒税には｢従量課税｣と｢従価課税｣があり､ｽｺｯﾁｳｲｽｷｰはそのｲﾒｰｼﾞを守るために高価格で販売されていたので､高課税でした｡
それを当時のｻｯﾁｬｰ首相が不公正だとして､｢従価課税｣を､同じく1989年に廃止しています｡
今回は､現在も製造している銘柄から､現在は造られなくなった銘柄など､｢ｼﾝｸﾞﾙﾓﾙﾄ｣には無い､新たな｢ﾌﾞﾚﾝﾃﾞｯﾄﾞｳｲｽｷｰ｣の魅力を感じて味わってみてください｡



1.Ballantine's(ﾊﾞﾗﾝﾀｲﾝ)/43%･････････････････････････････\1,050
永らく､30年熟成のｳｲｽｷｰを販売し続ける､唯一無二のﾌﾞﾗﾝﾄﾞ｡
単色の紋章図形で､創業年1827年の表記と､仕様してからの年数135年の文字が印字｡
よって1962年以降に流通し､このﾎﾞﾄﾙはｳｲｽｷｰ特級表記で､ﾗﾍﾞﾙがｶﾗｰ化される1970年代中期までのﾎﾞﾄﾙ｡


2.Cutty Sark(ｶﾃｨｻｰｸ)/43%･･････････････････････････････\1,050
｢ﾍﾞﾘｰ･ﾌﾞﾗｻﾞｰｽﾞ社｣と｢ﾋｭｰ･ﾗｯﾄﾞ｣の名の入った通称｢BBR｣の略称で知られるﾌﾞﾗﾝﾄﾞ｡
かつて東洋から紅茶の輸送の為に建造させた､最後の高速帆船｢ｶﾃｨｰ･ｻｰｸ号｣から命名｡
このﾎﾞﾄﾙはｳｲｽｷｰ特級表記で､1970年代中期のﾎﾞﾄﾙ｡


3.Chequers(ﾁｪｯｶｰｽﾞ)/43%･･･････････････････････････････\1,050
英国首相別邸から名を取ったﾌﾞﾗﾝﾄﾞで､かつては田中元首相や大平元首相も招かれ宿泊した場所｡
このﾎﾞﾄﾙは1970年後期流通のｽﾄｰﾝｼﾞｬｸﾞ(陶器ﾎﾞﾄﾙ)で､1990年限りで輸入が終了した終売ﾎﾞﾄﾙ｡


4.LongJohn(ﾛﾝｸﾞｼﾞｮﾝ)/8y/43%････････････････････････････\1,050
ﾛﾝｸﾞｼﾞｮﾝとは､創業者の愛称で､ﾎﾞﾄﾙの紋章はｽｺｯﾄﾗﾝﾄﾞ･ﾛｰﾄﾞﾗｲｱﾝｵﾌｨｽ(紋章事務所)の正式な許可を受けた由緒あるﾌﾞﾗﾝﾄﾞ｡
日本流通は12年が多く､この8年熟成のｽﾄｰﾝｼﾞｬｸﾞ(陶器ﾎﾞﾄﾙ)は稀｡
このﾎﾞﾄﾙは､1970年代中期のﾎﾞﾄﾙ｡


5.JonnieWalker(ｼﾞｮﾆｰｳｫｰｶｰ)/43%･･････････････････････\1,050
現在､世界で一番飲まれているｳｲｽｷｰのﾌﾞﾗﾝﾄﾞ｡
通称｢ｼﾞｮﾆ赤｣と呼ばれるこのﾎﾞﾄﾙは､輸出される国における商品表示の違いにより､3000種類もﾗﾍﾞﾙが存在した過去を持つ｡
このﾎﾞﾄﾙは1970年代流通で1136mlのｷﾝｸﾞｻｲｽﾞ｡


6.WhiteHorse(ﾎﾜｲﾄﾎｰｽ)/43%････････････････････････････\1,050
ﾛﾝﾄﾞﾝにある旅籠(はたご)｢白馬亭｣の酒場に納品していた創業者が､その酒亭の看板で白馬の図柄を描いたﾌﾞﾗﾝﾄﾞ｡
ｽｸﾘｭｰｷｬｯﾌﾟを初めて仕様した事でも知られる｡
このﾎﾞﾄﾙはﾒｲﾝ原酒が｢ﾗｶﾞｳﾞｰﾘﾝ｣だった時代で､1970年代中期のﾎﾞﾄﾙ｡



併せまして当店は｢since1973｣に珈琲専門店として開店しました｡
｢30th｣から始まり､ご好評いただいていますｺｰﾋｰｶｸﾃﾙは今月で終了させていただきますので､ぜひ｢ﾁｰｽﾞｹｰｷ｣と共にお楽しみください｡