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音楽心理学 psychology of musicコミュの文化と科学について

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当方音楽心理学を学んだことのない元認知心理学専攻の楽器奏者です。

私の素朴な疑問にお答えいただければ幸いです。

音楽心理学の致命的な問題は、文化、社会的産物である音楽を科学的に分析せねばならないという転倒にあると思います。説明変数=音楽が本質的に科学ではなく文化によってしか定義できないということは、そもそも科学的モデルが機能していないということだと思います。
(もちろん、周波数などの要素に還元することはできるわけですが、それは定義上音響の分析にすぎないはずです。)

この問題についてみなさんはどうお考えでしょうか?

コメント(13)

また、認知科学は美に関しての研究を射程に入れつつあると聞きますが、
音楽なり表現における「美しさ」が科学的に分析可能であれば、科学の性質上再現可能になります。
しかしそうしたアウトプットは予測可能であるという点においてすでに表現の定義から除かれるはずです。

科学がこうした問題に対して何ができるのでしょうか?
また、そうした科学的解析は何のために必要なのでしょうか?
こんにちは。私もごく初心者なのでそこのところとても気になります。
自分が思ったのは、例えば目で見るということも文化や環境にとても左右されるのと同じように、音楽もそういう感じなのではないでしょうか。。科学的解析は、例えば医学などの分野などにも応用できたりするのでしょうか。
>科学的解析は何のために必要?

これは研究者個人個人の目的により違うかもしれません。以下は、私のランダムメモです。

私のクラスを担当した教授はアーティフィシャルインテリジェンシー(AI)を用いて、人間の音楽演奏能力をコンピューターで再現する為に、音楽心理学を研究されてます。人間の脳に近いシステムを作り上げるため。

元音楽家で、音楽心理へ進む人の多くは、演奏家とリスナーの関係やら人間行動学からの視点で研究なされている様です。

音楽療法師は、、、、科学的解析が成り立つと、もっと盛んに取り入れられる可能性が増えるので、、、、メモリーやら言語学と共に頑張ってる様です。今のままでは、怪しまれても反論出来ませんから。

教育者が音楽心理を科学的に勉強するのは、、、、もっと音楽教育を重視してもらう為でしょう。音楽による、あらゆる神経の働き等。5教科、、、に音楽は入ってませんからね。

ヒアイングでは、絶対/相対音感の研究。何故個人差があるのか。どうして音感が必要と考えられているのかといった疑問からの研究でしょう。

文化研究家は、あらゆる社会集団生活のなかでの音楽を歴史的文化的に研究し、人間システムの成り立ち方を研究してるのではないでしょうか。
面白いテーマですね。
文化的な側面については、ユング派やトランスパーソナル心理学の用いるようなアプローチが使えるかもしれません。

実験系のアプローチと臨床的なアプローチを統合するのはなかなか難しいですが、質的研究法を用いてみるのも悪くないと思います。

文化的という表現でいうと生活の質ということを連想します。このテーマは個別性に関わるので、従来の「客観的」な科学的アプローチは馴染みにくいかもしれません。

私自身は学生時代に現象学等の視点を得たことでこうしたテーマが扱いやすくなったと感じました。すぐには音楽という複雑なものを扱えそうなレベルには到達出来ませんでしたが。
まさとまさん

 問題提起、ありがとうございます。こういう根元的問題は非常にやっかいな事もある為、避けてしまいがちです。比較的安易に使いかねない「科学的」という言葉、科学的であるとは何か、そう言った事に意識を及ぼす良い機会かもしれません。

 ただ厄介であるだけに、「科学」や「表現」などの定義を洗っていく作業から入るべきかと思います。また、「文化、社会的産物である音楽を科学的に分析せねばならないという転倒」という部分ももう少し詳しく議論したい所です。文化や社会的産物を対象とするのは音楽心理だけではありませんし、文化や社会の形成自体を自然科学(生物学)的に説明する流れもあるかと思います。
科学的というのは何も自然科学ばかりではないように思います。それぞれがそれぞれの得意なところでアプローチすればいいように思います。

一般的なイメージだと、音楽という文化がどのように成立したのかという話は、文化人類学あたりが得意としているところのように思ったりします。

ゆうすけさんがおっしゃる自然科学は、おそらく生態学というところなのではありませんか?ちょっとピアジェ的な感じの。あるいはダーウィニズム的なアプローチかな?いずれにしても面白そうな印象を受けます。


ところで、実証研究ということでありがちなパターンとして、音楽を聴かせるとアルファー波がどうたらこうたらという話がありますよね。
それ自体を否定するつもりはありません。そのシチュエーションが練られていないというか稚拙というか、もう少し仮説をきちんと立ててからやって欲しいなと。

モーツアルトを聴かせると脳波がこう変化したとか。だからどうなんだと。
シンプルで分かりやすいかもしれませんが。そこから何かを得るにはまだまだ時間がかかりそうです。

研究を大きく二つに分けると、仮説を構築するための研究と、仮説を検証するための研究に分けることが出来ます。今の状況としては前者を重視した研究をするべき時期なのではないかと思っています。
「音楽=文化・社会的産物」と先に定義してしまうと、巨視的すぎて音楽というものの輪郭がぼやけてしまうと思います。

「音楽=音響」と捉えると、12音階や楽器の設計を説明できます。
「音楽=構造」だと、MIDIなどの音楽情報処理の研究ができます。
「音楽=音声刺激」だと、行動主義心理学の方法論が使えます。
「音楽=表現」だと、ユング的な芸術療法ができます。
「音楽=コミュニケーション」というのでもいいと思います。
僕は「音楽=音声刺激に対する時間・音響的構造認知と情動生起のプロセス」と考えています。

要は捉え方の問題で、やはり物理還元主義的な方法論では「音響」以上は扱えないので、構造やシステムといった異なる切り口で「音楽という”現象”」を捉えることが必要だと思います。

それと、政治学は”Political Science”というそうです。
現象を何かしら定義できて、それによって客観的な観測データによって検証できれば何でも「科学」と呼ばれるのかもしれません。
「科学」は学問領域ではなくて「方法論」のような気がします。
(ただ、デカルトの客観主義も、”内部観測”というパラダイムによって批判されていますが。)
 5:の最後の方で僕が想定したのは進化心理学とか行動遺伝学とかです。
参考Web
→http://homepage1.nifty.com/NewSphere/EP/b/ep.html

 日本語で出てる音楽関係書はこれぐらいでしょうか。今は亡きコミュニティでも紹介した事あるんですが(笑)
『音楽する脳』
→http://ep.blog12.fc2.com/blog-entry-335.html

 科学を考える科学哲学は人文科学 human scienceですよね。まさとまさんがここで言う「科学」は、自然科学的な方法論と、それで成り立つ学問領域だと思いました。学問≒科学=〈精錬された人知の結集〉、凄く曖昧ですが暫定的な僕の中の定義です。自然科学が伝統的に要素還元主義だとすれば、「系」的な発想が諸学問の統合の糸口になるのかなぁ、と複雑系が流行った頃に思ってました(笑)。すいません、つい雑談が入ってしまいました。この種問題、緻密に考えていくと僕の場合最終的にどこかでループしてしまいがちで、本能的に逃げてしまいます。
科学の定義の一つに「実験によって再現可能な理論体系」というのがありますよね?
そうすると、哲学や数学は、厳密には科学ではないということになる気がします。もちろん文学や史学、芸術学なんかも。
考古学でも「科学的な研究手法」を使っていますがあくまでも方法論で、歴史を追実験して検証することはできませんよね。

狭義の科学と広義の科学がありそうですが。
どうなんでしょう?
ゆうすけさん
要素還元主義からどう抜け出すかについては非常に興味があります。複雑系をはじめとしたシステム論について「文系的」に勉強してます(文系とか理系という分類も何ですが)。
音楽自体ゲシュタルトな現象ですから。混沌に「目」をつけたら死んでしまった、という話のような。


tosh!zumi さん
現場と実験室のつながりのあり方は永遠のテーマかもしれませんね。私自身はその架け橋になりたいという思いで動いたりしますが、それぞれのアイデンティティーがあるのでなかなか難しいものを感じます。
どちらにしても、私自身は古典的な手法にこだわらずに、現象に密着して様々な取り組み方を試みていった方が面白いものが手に入るはずだと考える立場です。


「何のために」という実用的な発想があるかどうかがいつも議論の分岐点となるように感じるところです。
私自身は、これがあると取り組みやすいと感じますが、それはバイアスがかかるので邪道だという方もいらっしゃいます。どちらが正しいかという問題ではなく、それぞれが連携することで新たなものが生み出されると考えてます。
 実験による再現性の話ですと、天文学もアウトですね。反証可能性ってのもありましたね。狭義、広義もそうですが、パラダイムシフトとか考えると、時代によっても違いますよね。「科学」も社会的、文化的所産だったり……。文化的所産を文化的所産で研究するという面はありますよね。
 訂正なんですが、伝統的には人文科学は“the humanities”の方が適当かもしれません。で、人間科学が“human science”。人文科学、社会科学、自然科学、の「科学」という訳語には、〜学ってぐらいの意味しかないようですね。人文、社会、自然という分類は、研究対象による慣例的・便宜的分類に過ぎないと思いますが、科学的といったものが自然科学を想定していたとしても、その方法論が(今)必ずしも統一されている訳ではないようです(要するに良く知らない)。

 話が「科学」の所で拘泥して、前に進む気がしません(笑)。科学哲学や「心の哲学」で扱う内容ですから、ここで解答を見いだすのは容易ではない事は確かです。
早くも議論が百出して嬉しい限りです。
そのせいで、一つ一つにレスできなくて申し訳ないですが。。
とりあえず、科学とは何かっていう話に深入りするのもあまり得策ではないと思います。

僕が念頭においていたのはもちろん認知神経科学です。
(天文学は科学だと思いますけど。。天体の運行の予測ができるんですから。実験ではなく予測ができるというのが科学の本質でしょう。というと、今度は量子力学の話になって‥とエンドレスなのでやめておきたいのですが。)

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