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Paradis GuitarsコミュのParadisピックアップの構造

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アコースティック系ギターに使用されるピエゾ系のピックアップは、RMCなどに代表される弦別にセラミック系ピエゾ素子を内蔵したサドルを使用するタイプと、楽器オリジナルのサドル下にワイヤー状のフィルム系ピエゾ・センサーを仕込むタイプに大別されます。

Paradisは前者のブリッジ毎に独立したセンサーを仕込む構造です。ブリッジは真鍮製の小さなブロックで、駒を設置するスリットにセラミック系のピエゾセンサーと、それをフローティング(絶縁)するナイロン製のエスカッションが仕込まれています。センサーは長さ8mm/幅2mmのセラミック製で、その中心部にワイヤーが接続されています。ワイヤーはブリッジ底部から引き出されます。ワイヤーの材質は熱に弱いので、ハンダ付けには注意が必要です。センサーの対極は、センサー上に設置される金属製の駒となります。この駒とブリッジの接続を導電性接着剤という銀コロイドを含有したエポキシ系接着剤で行っている点がParadisのユニークな点です。サドルをガッチリと固定しないことで、よりピュアな音質で弦振動を拾うことを目指した構造だと思うのですが、問題はその耐久性にあります。

ご存じのように、銀は腐食に弱い素材なのですが、ギターのブリッジは塩分を含んだ人間の汗に晒される場所です。使用後に毎回こまめなケアを行ったとしても、経年変化による接続部の劣化は避けられません。従って、ある時期を超えた部品にはレストアが必要となります。

レストアの手順は、まず痛んだ接着剤を取り除くことから始めます。その後、弦を支える駒の部分を磨きます。特に両端はグランド接続のための接着ポートとなるので、油分の付着には十分注意します。接着には銀コロイド系の導電性接着剤を使います。比較的入手が難しい接着剤ですが、秋葉原や日本橋の電子パーツショップで入手が可能です。通信販売を利用しても良いでしょう。ブリッジへの駒の接着は可能な限り小さな面積で行うようにしますが、この行程にはそれなりのスキルが要求されます。接着剤の固定には半日あまりを要します。接着完了後に接着面の両端をカッター等で磨き、作業は終了です。

接着面及び、ブリッジを薄めたラッカーでコーティングすることで、接着面の劣化をある程度防ぐことが出来ます。

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