このアルバムは、前作、「HUNGRY」のツアーの最中に倒れ、その後に作られた、己を自問自答して葛藤、悩みぬきながらも前向きに生きていこうという長渕兄貴の気迫のこもったアルバム。 1曲目の「レース」では、『トランキーライザー4錠かじっても眠れない夜を数え』は当時の私にとっては衝撃だった。そして、今の私には非常に共感できる。11種類の薬を飲んでも眠れないのだ。 それは、さておき、このアルバムでは、原点であるギター1本へ回帰し、ギターの持つ魅力を最大限生かし、己の限界、己の置かれている現状、環境、生き様を内省したメッセージ色が強いものとなっている。締めくくりの曲は、「STAY DREAM」。 『信じまいまいたいほどの苦しみ悲しみ。そんなもののひとつやふたつ』『くよくよするなよ。あきらめないで。just like a boy』聴くものの心揺さぶるアルバムのひとつであり、これから何かに挑戦、逆転を狙っている人にお勧めしたいほどの名作ぞろいのアルバムです。