天職公民館（仮題）コミュの「ココロの親父」便り　09.03.30

（1）「悟る」と「悟らない」

「悟る、悟らない」と言う動詞
それだけじゃなく
「悟っている、悟っていない」と言う状態を表す言葉、
それ自体実は変ですよね。

そんな言葉自体が無い。
有る事自体「悟り」と無縁。
変。

「悟り」は「悟る」と言う動詞を名詞に転じさせた
動名詞で言うこと自体も変なのよ。

動詞だろうと、形容動詞だろうと...
（※PAPA註）
なまじ有るから物欲しい人や取りざたする人があとをたたない。

先ずは真心一色で生きたらいい
皆知ってる「きれいなこころ」で最後まで
自分にやれるだけやって生きる事だ
それでおしまい。

悟って
自由になって
それでなに？
それっぽっちのために来たのなら、
秋刀魚も苦瓜も工夫して調理出来る様にならなくて好いから
「あじのもと」の味だけ知ってそれで満足して死ね。

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※註（それは、いづれも「私が」と言う主語を伴う時点で"SATORI"とは無縁の世界の話であるからだ）

（2）「一神教」と「多神教」

良く言われる一神教と多神教は、実は逆なんですね。
詰まり「一神教」と俗に言われる「キリスト教」などは、
「あまたある（神の）内の吾が神のみ良し」という意味なので
「多神教の一神限定主義」と言うべきでしょう。

逆に「多神教」と言われる日本神道の場合、
根源の神がすべての総てであって、顕現神が無数に顕れても
一つの光源より来る光条の数に頓着はないし、矛盾も無い。
これは「一神教の多数顕現」であって「主義」ですらない。

「あまたある神の内の一神」教と
「全一の神に収束する多神」教の違いが有る。

誰にでも分る事だが、ここの取り違えに大きな示唆が有る。

沢山居る教祖の内、我が教祖だけは格別と言う風潮が見えたら
彼も亦西欧的「一神教」の誤りに陥っている事に気づくべきだろう。
そうした出発点のグループでは
誰が悟っており誰が覚者とは言えず...とか
誰が一番の聖者とか誰が劣るとかの話題が耐えない
と言う状況が必ず陥っている筈だ。

（1）の考察と併せて顧みると好いと思う。

（3）(無題)
道中の途上でたまたま悟るならそれも好いだろう。
悟らぬよりはいいとも思う。
しかし、そんなことより大切な事や目的が「人生」にはあるのだ。
そちらの方こそが肝腎なのに...
詰まりそれをして「不立文字」とか「教外別伝」とか言うのだけれど、
それは、教義に散々漬かった身にとっての難しさの例えなのである。
「人間」にとっては胸で感じられるくらい「覚えの有る」「単純な事」でもあるのだ。

「ココロの親父　縁側BBS」より
http://6538.teacup.com/humming/bbs