米国、南NJ州クリスチャン教会コミュの神を信頼する。

神を信頼する。
マルコ1:1-8。

新約聖書の初めにおさめられている四つの福音書には、それぞれに特色を持っていますが、いずれも、イエス、キリストのご生涯について書かれています。それは、単なるイエスと言う人物の伝記ではなく、彼によって私たちに持たされた福音を伝える為に書かれたものです。福音と言ふ言葉は、もともとは、新しい王が即位したことの知らせや、使者によって持たされた、戦いの勝利の知らせと言ふ意味をもっています。そして聖書はイエスのご生涯とその教えの全体を、福音と呼んでいるのです。

私たちを罪と死の力から解放して、神のご支配のもとに生かすために、イエスがこの世においでになったということこそ、私たちすべての人間にとって本当のよい知らせだと言うことです。私たちは毎日、いろいろの良い知らせを待ちながら生活しています。イエス、キリストによって持たされた＜神の時が来た。悔い改めて、福音を信ぜよ。（現代訳、1:15）と言ふ知らせこそ、喜びを与える良い知らせであることを、学んで行きたいと思います。

イエス、キリストがおいでになったことは、二千年前に起った偶然の出来事ではなく、それ以前から長い間イスラエルの人々が神のお約束として待ち望んできたことであり、歴史を支配される神の深いご計画によって、あらかじめ定められていたことなのです。旧約聖書はその事を私たちに教えています。

旧約聖書を抜きにして、私たちは新約聖書を正しく理解できませんし、イスラエルの歴史を抜きにして、イエス、キリストについて語ることはできません。このことは聖書を学ぶ時に、いつも心にとめておかなければならない大切なことです。神に人生のすべてを明け渡す時、どのような恩恵みがもたらされるかについて、聖書ははっきりと語っています。＜心から神を信頼するということは、＞自分の人生の最善を一番よくご存じなのは神であると信じることです。アメーン。