米国、南NJ州クリスチャン教会コミュのマラの苦い水。

マラの苦い水。
出エジプト記、15:22-27。

紅海における決定的勝利。イスラエル人はエジプトと紅海を後にし、荒野に向かって旅立たせました。エジプト脱出における一つの頂点でもありました。イスラエル人は、モーセの指導の下にあって、神によって与えられた雲に導かれて紅海を渡りました。紅海と荒野での出来事には霊的教訓が含まれています。

出発した時の彼らは、喜びと賛美と感謝に満ち、奴隷から釈放され、自由になった解放感にひたっていました。しかしこれらの出来事の真の意味、永遠的意味についての啓示は、シナイにおける契約まで待たなければならなかったのです。決定的勝利によってイスラエル人の士気は一時的に高揚していましが、彼らを待ち構えていたのは、荒野で大集団が生存してゆかなければならないという飢餓との戦いでした。（15:22）

また、自治共同体を新しい環境の中で早急に形成してゆかなければならないという問題が待っていました。シュルの荒野に入り、三日の間荒野を歩いたのに、水を見付けることができなかったのです。マラに着いた時、マラの水は苦くて飲むことができませんでした。水を飲むことが出来なかった彼らはモーセに、対する呟きに変わりました。（15:23-24）

呟きは神に対する不信で、彼らは困難に直面して三日で神への不信に陥ったのです。（15:24-26）イスラエル人の民が示した反応は、理想化された人間像でも、また、神の恵みを容易に忘れてしまう現代のクリスチャンたち、罪深い私たちの姿でないでしょうか。そこで＜モーセは主に叫び求めました。＞すると主は彼に一本の木を示されたので、モーセはそれを水に投げ入れると水は甘くなりました。（15:25）

このマラで、主は彼らの為に、命の苦しみ、苦しみを甘く楽しいものに変えてくださったのです。主が＜示された＞ことに聞き従うことが、主の民にとって最も重要なことです。こうして彼らはエリムに着きました。＜そこには12の泉と70本のナツメヤシの木があった。＞彼らは、その水のほとりに宿営しました。（15:27）イスラエルの民はやっとオアシスにたどり着いたのです。苦難の後には喜びが待ち受けていたのです。アーメン。