ウィリアム・フリードキンコミュのTHE FRENCH CONNECTION BluelayDisc

ついに出た！
「L.A.大捜査線/狼たちの街」に続くフリードキン作品のブルーレイ。
しかも，フリードキンにとってのマスターピースが，新たな特典映像と共に蘇った。
映像は，一見するとDVDよりクオリティが劣化しているかのような印象を受ける。
が，これにはしっかりワケがあるのだ（決して画質が粗悪になったわけではない）。その辺の事情をフリードキン自身が特典の中で語ってくれる。
しかし，フリードキンを含め，スタッフもつくづく年をとったなと，特典映像を見ながらちょっと哀しくなる。なんと，チェイスシーンのスタート地点である地下鉄の高架の駅を38年ぶりに訪れたフリードキンと製作のフィリップ・ダントニが，実際にその階段をポパイよろしく駆け上がるという，ファン必見のシーンもあるのだが，その姿が何とも痛ましいのだ。DVD発売当時の特典と比べると，それは明白だ。DVD特典にしたって，そこそこ衝撃だったけど。さらに，この特典には，実際に当時のポンティアックに乗りこんだフリードキンとダントニとランディ・ジャーゲンセンが，現代の高架線下を突っ走る（といっても，交通規制を遵守してではあるが）シーンもある。彼らが衰えたのとは対照的に，周囲の光景は今もさして変わっていないという事実が，結構そそります。実際に撮影現場を訪れてみたい衝動に駆られた。
嬉しかったのは，ドン・エリスの音楽についての特典が加わったこと。ジャズファンも必見だ。
ジーン・ハックマンもインタビューで当時の事情を語ってくれる。
惜しむらくは，先日他界したロイ・シャイダー。彼の演技に関しては，ハックマンを含め，スタッフの面々も絶賛していた。