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北沢典子倶楽部【ご本人公認】コミュの2013酒豆忌レポート

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今年の中川信夫監督を偲ぶ集い「酒豆忌」は、7月13日(土)、東京国立近代美術館フィルムセンターで催されました。
実は昨年は欠席してしまった為二年ぶりとなったのですが、おなじみの皆さんと顔を合わせると全くそんな"ご無沙汰感”もなく、厚かましくもたちまち場の空気に溶け込ませて頂きました(これもきっと中川監督の人徳のなせるワザかと!)。

上映前にふと斜め後ろの席を見ると……わっいきなり典子姫がおられる!
添付した場内の写真(…ってこれ、facebookからのイタダキです…SIDさんスミマセン!)でいうと、下手端・後ろから三列目あたりにワタシがいるのですが、姫はその後ろの列のややセンター寄りにおられました(写真はまだ来られる前のようです)。
今回はお一人でお越しのようでしたのでいきなり話しかけさせて頂くと、私のこともご記憶くださってたようで光栄でございました。
いつもの如く、手持ちのスチールを色々とお見せした中に、監督と一緒に典子姫、そして明智十三郎さんが写っている撮影風景っぽいものがあり、今まで作品名が不明だったのですが、鑑定(?)していただいたところ加戸野五郎監督の「続若君漫遊記/金比羅利生剣」撮影現場と判明しました。
「加戸野監督はナマリの強い方で、本当に何を仰有っているのか判らず、言われた通りにやっているつもりでも『違う!』とよく怒られました」
とのことでした。噂どおりのナマリっぷりだったんですね…。

そして上映開始。
今回は昭和26年の「疾風鬼姫街道」(「又四郎行状記/鬼姫しぐれ」改題)、嵐寛寿郎、花井蘭子主演作品であります。
いやぁフィルム状態が凄かった!でも私はこういう、音がわんわん波打ってて、画面に常に雨がザーザー降ってるフィルム(ご丁寧に雨音のようなノイズまでアリ)は嫌いじゃありません。「映画館で古きよき時代のお宝映画を鑑賞してる」って感じがするじゃないですか!
原作は山手樹一郎の「又四郎行状記」(持ってるのに未読!すぐ読むぞ)で、一言で言うと勧善懲悪・明朗時代劇。
公開当時は双葉十三郎氏に字幕の使い方を酷評されたそうですが、ワタシにはこれが面白くて仕方がありませんでした。
例えば二人のお姫様が別々に育てられ、環境の違いから片やお姫様教育を、片や男勝りな教育を施され、どんどんかけ離れたキャラになっていく様を、「国姫」「江戸姫」「国姫」「江戸姫」と交互に字幕をインサートしながら対比して描いていく局面。片や楚々と日本舞踊のお稽古、片や断崖から海にドボンと飛び込む!といった風に。このクドさ自体がもうギャグとして完成されていたと思うのであります。
その後も国姫(お転婆な方、人呼んで鬼姫)が落馬して池に落ちる場面では「古池や鬼姫とびこむ水の音」と出たり、お艶が初めて又四郎に会う場面では「一目惚れ」、次の場面では「二目惚れ」と…こうして文字で書くとニュアンスが伝わるかどうか判りませんが、「観たら判るがな!」と突っ込みたくなるところまで字幕を出してしまうあたり、何とも言えず可笑しかったのです。

惜しむらくはやはり音声の状態で…全体の半分くらい(は大袈裟か?)は台詞が聞き取れず残念でした。高堂国典さんだけは声がデカくてよく聞き取れましたが(笑)。
でもアラカン先生のとぼけた味わい、そして花井蘭子さんの小股の切れ上がりっぷり、そして当時45歳だった中川監督の好調ぶりはしっかりと楽しませて頂きました!

そして上映後、酒豆忌開始。
はじめに典子姫による乾杯のご発声。まずは映画のご感想から…
「私たちより少し上の世代の女優さんが出ておられる映画を観させて頂きましたが…皆さんお綺麗ですねー!そして個性がおありになって。今も綺麗なタレントさんはおられると思いますが、皆さん同じに見えて区別がつかないのです」
…ここで私はブンブン頷きました。
「そしてお暑い中、本当に沢山の方にこの酒豆忌にご参加頂きまして…。来年も皆さんお元気でお会い致しましょう、乾杯!」
(↑記憶を頼りに書いておりますので細かなニュアンスが異なりましたらご容赦ください〜!)
(以降の談話も同様です!)

そしてご歓談タイム。
この日の典子姫は後に予定がおありのため、早めにお帰りになるとのことなのですが、でもやっぱし姫とお話をしたい人が入れ代わり立ち代わり現れるもんだから(私もその一人ですが)なかなか開放してもらえないご様子。
私も恒例…サインを頂戴し、2ショット写真を撮らせて頂き、少々お話もさせて頂きました。最近は私の家族のことまでお気にとめて下さっているようで、恐縮してしまいます。
ということで、会の半ばで典子姫はお帰りになられました。また来年お会い致しましょう!

そして今年は、Shimoshimoさんのお取り計らいにより、あのウルトラマンのホシノ少年こと、津澤彰秀さんもお話させて頂く光栄に浴しました。
ご紹介いただくとまず第一声が「僕のファンクラブに入ってる?」。ヤバッ入ってへんわと口ごもっていたら、そばの方から「そんなのあるの?」と言われた津澤さん、「ない。今作った」とのこと。というわけで早速会員番号1番に登録?して頂きました。

津澤さんといえば中川監督作品には「かあちゃん」にご出演されてた訳ですが、話題はどうしてもウルトラに…(中川監督、お赦し下さい!)。
中川作品と実相寺作品の両方に出演された津澤さんはスゴイ!とネタを振ると、実相寺監督回には出演されていないとのこと。しかも全39話のうち出演されたのは11話と伺いとても意外でした。少なくとも全体の半分くらいのエピソードには出ておられた印象でした…。
当時は小学校に通いながらの出演だったので、欠席・遅刻・早退の繰り返しだったとか。なので夏休みに入ると、ホシノ少年の出番が多い内容になったそうです。
そしてもうすぐ発売になるウルトラマンのブルーレイでは、新撮の特典映像に出演されているそうです。皆さんどうぞ宜しく〜!!!(こちらからお聞きしたわけではないのですが、この映像での出演料まで明かしてくださいました…)

やがてお開きの時間。まずは津澤さんのご挨拶。
ウルトラブルーレイのPRにはじまり(笑)、「かあちゃん」を観ると本当に自分は可愛かったんだなと思う…と笑いを取られた後、ご自身は御歳86歳になられるお母様とこの会に参加されているとのことで、来年も皆さん元気にお会いしましょう!と締めくくられました。

続いて監督のご子息・中川信吉さんのご挨拶。
昨年は体調を崩されて欠席されたそうですが(私も欠席でしたので存じ上げませんでした)、未だに参加者が増え続けていることに驚かれた様子で、
「今年も初めてお会いする方とお話ができて嬉しかった。この場は中川監督を愛する方のみならず、日本映画、いや映画を愛する方の集いの場であってほしい。そして何より実行委員の方々のご尽力あってのこの会です。いつも本当に有難うございます!ではまた皆さん、来年も元気にお会いしましょう!」
と熱く語られたのであります。

おっしゃるとおり、この場が中川監督を偲ぶ会であることは間違いないのですが、いつも参加させて頂いて思うのは、「同好の士」の集まっている場所ならではの居心地のよさを感じる、ということです。
さらには、当時を知る生き証人というべき方々から色んなことを継承させていただける貴重な場でもあります。
これからも中川監督を、そして日本映画を語り継ぐ場としてその役割たるや大……などというと堅苦しくなりますが、老若男女でざっくばらんに楽しく語り合える素敵な会として、ますますのご発展を祈らずにはいられません!
そして毎年この会に参加させていただく為には、元気でいなければと思います!

今年も酒豆忌に参加させて頂き、有難うございました。お豆腐美味しかったです!
勿論来年も参加させて頂きます!中川監督、そして実行委員の皆様、来年もよろしくお願い致します!

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