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月夜見 [ツクヨミ]コミュの満月から始まる「望の正月」

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大陸から暦法が入ってくる以前は、正月の満月の夜を一年の始まりとして初詣を行っていたとも云われており、古代においては必ずしも1月1日に初詣が行われていた訳ではなかったようです。
暦法(太陰暦)が日本に導入されて以降は、新月の1日を元日とし、それから満月になる15日までが正月行事の期間とされるようになり、のちに元日が大正月、15日が小正月と呼ばれるようになりました。

 西野神社 社務日誌 - 初詣
 http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20061228


元旦から始まる大正月(おおしょうがつ)は、「朔旦(さくたん)正月」という。
それに対して、十五日を中心とする小正月(こしょうがつ)は、「朔望(さくぼう)正月」または「望の正月」といいます。
柳田國男氏も、小正月こそが古い姿での日本の本来の正月であるとしています。
このように古くからある民間暦は、望の日を月初とした満月から満月を1ヶ月としていました。

正月行事を複雑にしている要素に、冬から春への折り目の日である「立春」と、その前日の邪霊災厄を祓う呪術が行われる「節分」があります。
さらに新月の大正月と満月の小正月の間にも、正月行事との混乱が起きています。

大正月と呼ばれた元日は「歳神(としがみ)や祖霊を迎える行事」なのに対し、小正月は「農業に関連した行事や家庭的な行事」とされ、農家では大正月と同じくらい大切にされていました。
15日には豊作祈願のための予宿(実際より早い時期に、模擬的に豊穣の状況を作ったり、演じたりする)の行事や1年間の吉凶の占いなどが行われる。
この日は、1月7日の「七草粥」に対して「小豆粥」の風習が、公武をはじめ民間においても民俗として定着している。
また、トンド(ドンドン)焼き、左義長などの神聖な火祭りの日でもあり、歳神として、ナマハゲなどの異様な仮面をかぶった神の訪れる日でもあります。
繭(まゆ)玉や餅花を飾ったり、鳥追いなど古い祭事が多く残っており、「女正月」「花正月」「年取り」「小年」「小豆正月」など、地方によって様々な呼び名があります。

続く16日は、「薮入り」と「えんま詣り」があります。
正月14日の夜を年越しとし、正月14日〜16日には重要な神事が集中していました。

そして下弦の月を迎える「二十日正月」が、鰤のアラと大根を煮炊きして食べる「骨正月」です。
20日頃には正月料理も食べ尽くされて、「乞食正月」「奴正月」「棚探し」などともいわれ、正月も終わりとなります。

日本の正月は古くは盂蘭盆と対応するもので、半年毎に先祖の魂を迎えて祭る性格の行事でした。
1年を2期に分けていた名残として、1月15日「小正月」の満月と、ちょうど半年後の7月15日「お盆」の満月は対となっています...

▼雑節【盂蘭盆】
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=21456477&comm_id=1110372


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小正月の朝には「小豆粥」を食べる習慣がありました。
小豆粥は「七種粥(ななくさがゆ)」の行事が起源で、七日正月に食されている「七草粥」とはまた違います。

七草粥は「供若菜(わかなをくうず)」という中国渡来の行事に由来します。
元日から八日まで鶏、狗、羊、猪、牛、馬、人、穀をそれぞれ当て、七日を「人日(じんじつ)」とし、この日に若菜を羹(あつもの=熱い汁物)にして食すと邪気を払うとされていました。

平安時代には中国の「七種菜」の風習が伝わり、こちらは「七草の粥」ではなく「七種の羹(ななくさのあつもの)」でした。
七種の羹は『延喜式』に、
「正月十五日供御七種粥料。米一斗五升、粟(アワ)、黍子(キビ)、稗子(ヒエ)、菫子(ミノ)、胡麻子(ゴマ)、小豆(アズキ)各五升。塩4升」
という記述があり、これらの七種類の穀類を使って塩味をつけた粥を作り食べるという風習がありました。

この小豆粥のことを、望月の粥なので「望粥(もちがゆ)」ともいいます。

小豆粥に関わる行事として、粥を炊くときにかきまわす「粥杖(かゆづえ)」を、祝い棒といって成木責(なりきぜめ)や嫁叩きに使いました。
豊穣の力を持つことから果樹がよく実るとか、あるいは子宝(男の子)に恵まれるといわれました。

また、炊いた小豆粥が竹の筒に入る量によってその年の農作物の豊凶を占うという「粥占い」は、鎌倉時代頃から日本各地の神社で行なわれていました。

 春の七草と七草粥について
 http://www2.odn.ne.jp/~had26900/topics_&_items2/on-nanakusa.htm


三河国一宮の「砥鹿神社(とがじんじゃ)」では、現在でも旧正月15日に粥を炊いて「粥占祭」が行われています。

 砥鹿神社 (とがじんじゃ) 愛知県宝飯郡一宮町
 http://www.kaiun-goriyaku.com/23j-022.htm
本日1月14日、岐阜県高山市で行われる伊太祁祖神社の管粥(くだがい)神事について、こちらにもリンクしておきます...
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=38821624&comm_id=3180326

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