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月夜見 [ツクヨミ]コミュの日本の☆星☆と民間伝承 〜みつぼし・むつら・すばる...

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古から星と人びとは、生業だけではなく、信仰、年中行事など暮らしの様々な場面で関わってきました。
例えば、信仰では北辰信仰、月待、三日月さまなど、年中行事では七夕、十五夜など、暮らしのなかでの星、月、太陽の広範囲で関わっていました。

漁業や農業など、暮らしのなかで使用された星名は、民具と一体になった日本固有の星名がほとんどです。
しかし、日本の星名はまさに失われようとしています...

例えば、冬の夜空に輝くオリオン座。
その四角を作る四つ星とその中央に並ぶ三つ星をさして、「鼓星(つづみぼし)」。
同様にこの形から地方では「竹の節」、「竹次ぎ星」、「算木星」、「かせ星」とも呼ばれていたそうです。
オリオン座の1等星リゲル(青白)とベテルギウス(赤)が、旗の色で白の「源氏星」と赤の「平家星」に例えられました。

オリオン座の「三つ星(みつぼし)」のように、見た目の特徴にもとづいて様々な星名が形成されました。
広く分布する「三つ星」は、数の認識、「六連(むつら)」は、数と連なっているという配列状態の認識です。
また「すばる」は、「三つ星」や「六連」に比べて特殊な言葉であり、「統(す)ばる−集まって一つになる」という配列の状態の認識です。

これらのなかで、「みつぼし」は現在でも三つの星という数を認識出来ますが、「むつら」、「すばる」はその意味を認識出来なくなってきました。
そして「むじな」、「ひばり」等、星名の多様化が進んでいきました。


しかし日本の星名、星座は、全天をくまなくカバーしているわけではありません。
なかでも冬の星座に星名形成が集中する傾向あります。

この理由として、夏の明け方に星を目標にするケースが多かったためと思われます。
例えば夏のイカ釣りの漁師は、プレアデス星団、ヒアデス星団、オリオン座三つ星、シリウスと順にのぼっていく星を目印にしました。
その結果、必ずしも冬に目標にするのではないが、冬の星座に星名形成が集中したということです。


ちなみに、民間伝承の除いて日本の歴史上星座といえば、古代から江戸時代末まで中国流の星座を使ってたことになります。
中国の星座が日本に入ってきたのは飛鳥時代とされています。
天文図が描かれたキトラ古墳や高松塚古墳も、7世紀末から8世紀はじめ頃のものと考えられています。

中国の星座は、今から2,500年位くらい前に成立した星座体系で、西洋などの影響を全く受けずに独自に発達しました。
西洋の黄道12星座にあたる中国の星座が「二十八宿」です。
これは天の赤道沿いに作られた28の星座で、月が天球上を27.3日で一周するのに対応して1日1宿で1ヶ月28宿となります。
二十八宿は太陰太陽暦や星占いはもちろん、天球上での星の位置を表わすのにも使われました。


また、北海道の先住民族アイヌも様々な星名を伝えていますが、日本の星名とは直接関係ないようです。
石垣島のムリブシオガンや、東南アジアの七タ、羽衣伝説などは、何らかの影響を受けているようです...





▼棚機女(たなばたつめ) 〜七夕の民間信仰
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=21907452&comm_id=1110372
▼かぐや姫と竹取物語
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29627767&comm_id=1110372
▼浦島伝説と星の話 〜昴星(すばるぼし)と畢星(あめふりぼし)
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46346811&comm_id=1110372


...

コメント(4)

↑追記

オリオン座の「三つ星」は、ちょうど今が旬!?
冬の星座という認識なのに、なぜ日本ではこの三つ星が夏の星なのでしょうか?

> この理由として、夏の明け方に星を目標にするケースが多かったためと思われます。
> 例えば夏のイカ釣りの漁師は、プレアデス星団、ヒアデス星団、オリオン座三つ星、シリウスと順にのぼっていく星を目印にしました。

夏の土用のころ、太陽の昇る直前の薄明の空に、ちょうど真東から水平線に対して垂直に三つ並んだ星(オリオン座)が昇ってきます。
そのため漁業者など夜明け前から活動を始める人たちにとっては、三つ星は夏の星座だと考えられていました。
この三つ星を夏の土用がやってくる季節変化の目安として、「土用の三つ星様」と呼ぶ地方が有るそうです。


...
新幹線のグリーン席に搭載してある『ひととき』という車内誌があります。
その8月号特集が「日本の星月夜」。

天文学者による「歌垣によまれた星」について、とか、天文民俗学の生成による「暮らしのなかの星」(日本全国のプレアデス星団の呼び方がマッピングされた地図つき)、赤瀬川源平と国立天文台台長の対談とか、、おもしろい内容ですよ♪

実は、今回の特集の最後に、私も記事を書いてます。
奈良県生駒市で今も続いている「月見どろぼう」という風習について。
8月に新幹線に乗る機会がある方は、是非、グリーン車に侵入して、「ひととき」をお持ち帰りしてあげてください♪
購入は、0120−698−886
送料込みで500円です。
山添村の北野天神社の境内では、複数の神々を合祀してある、「みすまる神社」があります。

神社名にプレアデスの名を使っているのは珍しいんじゃないかな。
さすが、星々と関係の深い、山添村です。

ちなみに、北野天神社のご神体磐は、明星岩。
>Rupaさん

ひととき8月号、ぜひ今度読ませてください!

月見どろぼうの風習は名古屋の近辺にも残っていたり、私の住む一宮の黒田という地域にある籠守勝手神社にその伝説が残っています。
神社では、今でも陰暦八月十五日に御駕籠祭が行われます。
今年のお月見のころに、また詳しく触れたいと思います。


それから、みすまる神社ということろがあるんですね。
おうし座のプレアデス星団を「すばる」と呼ぶことくらいしか知りませんでした。

↑本文には
> 「すばる」は、「三つ星」や「六連」に比べて特殊な言葉であり、「統(す)ばる−集まって一つになる」という配列の状態の認識です。
とだけ触れましたが、

調べてみたら、すばるの語源は記紀神話にも記された「御統(みすまる)」なんですね。
http://www4.airnet.ne.jp/mira/seishu/name/a/pleiades_wamei.html

とにかく山添の鍋倉渓こそ、ヘブンズ・ミラー(天の鏡)説で証明できそうな配列の巨石が点在していますもんね。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=16738283&comm_id=1581098


ちなみに、郡上の近くに星宮神社というところがあり気になってます。
また機会があれば訪れて、報告したいと思います!

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