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環境的投資革命コミュの勉強シリーズ2和の森の危機

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シリーズ1では、森林は偉いんだゾ、というお話でした。

では、その大切な森林の現状はどうなっているのでしょうか。

先に結論を言ってしまうと、日本の森林は衰退の一途です。これは、経済的に破綻してしまっていることが主因といえます。

まず、下記リンクをご覧ください。これは国が発表している林業白書です。

http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/17hakusyo/4syou.htm

この中段のグラフを見てください。
日本の木材需要の内、約8割を輸入材が占めているのがお分かり頂けると思います。

これは、木材輸入完全自由化以降、安価な輸入材に供給がシフトし、国内材が使われなくなってしまった現状を表しています。なお、国内材の供給力は実は国内木材需要を100%カバーできる量は十分ありますから、日本は足元に良質の木材が眠っているにも関わらず、単に安価であるとの理由から徹底的に輸入に頼った状況になっているのです。

その結果、日本の森林にはお金が回らなくなりました。
過疎化が一気に進み、後継者はいなくなり、日本の森林から人の手が完全に無くなっていっています。

実は、多くの人に誤解があるのですが、森林というのは、人の手が入らないと死んでゆきます。特に、スギ・ヒノキを中心とした人工林の多い日本の森林では、その傾向が顕著です。森林を健康に保つには、間伐や枝ウチなど、十分な手入れをしてやる必要があるのです。

しかし、経済的に破綻してしまうと、そのような手入れの為のコストがまかないきれません。そして、森林はどんどん過疎化し、放置されてゆくのです。つまり、森にカネが回らないと、日本の森は死んでゆきます。貴重な水源でもある日本の森が死んだらどうなりますか?
我々の生活の基本インフラが、こうして知らぬうちに危機に陥っていきます。

さて、経済的破綻状態にある日本の森ですが、木材価格もこの10年で完全に底にきています。つまり、過去最低の価格水準で森林を買うことができる状況が訪れています。森林の価値は、木材の価値に左右されるからです。
そして、このことは案外世の中には広く知られていません。

しかし、そのような状況下で、不気味なのは海外投資家の動きです。

http://abnormalreturns.wordpress.com/tag/alternative-investments/real-estate/

米国では大学系大手年金基金が森林への投資比率を1割を超える水準に引き上げている、とのニュースが連日報道されています。彼らはまだ日本の森林に手を出している訳ではありませんが、近い将来、そのような動きが出てきてもおかしくはない状況になっているのです。
また、中国等の大陸資本においては、既に日本の森林を狙っている、との噂も聞きます。

次の世界大戦は水戦争になる、とも言われており、あのエンロンは破綻前、世界中の水源を買収していた、ともいわれています。豊かな水源である日本の森林は、投資戦略的にも政治戦略的にも、魅力あるターゲットになりつつある、と認識すべきかもしれません。

仮に日本の森林の多くが海外投資家の手に渡るとどうなるか?
想像に難くない状況になってゆく懸念がもたれます。
灯台下暗し、とばかり日本人だけ自分の足元の森林の現況を知らない、などと呑気に構えている場合ではないのです。

CO2の唯一の吸収源であるばかりか、我々の生活の基本インフラでもある日本の森林を「誰かが」守っていく必要があるのです。国の財政に期待できない今、それは紛れも無く私達一人一人の手によってではないでしょうか。

そして、その方法は、まずは森林にお金を廻し、経済を回転させることから始まる筈なのです。

次回は、そのような状況にある森林を何とか復活させようとする具体的な動きについて、ご紹介しましょう。

(以上)

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