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コメント(50)
様子見で一つ投下。漢という生き様について。
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【漢たちの静かな真剣勝負】
先輩とは、常に後輩にとって厚い壁でなくてはならない。
例えば存在感、カリスマ性、そして無駄なくらいの面白さにおいて、アントニオ猪木は今でも長州力や蝶野正洋、そして永田裕志よりも強烈な光を放ち続けている。いくら後輩が必死のアピールをしようとも、完全決着をつけるべく壮絶な死闘を繰り広げようとも、結局最後までリング上で立っているのが先輩、というのが本来あるべき姿というものである。
俺は、最後までそんな先輩を演じ続けた。
大学の音楽サークルに入って４年が過ぎようとした頃、俺の下には気づいてみれば２０人以上の後輩が、俺の後ろから虎視眈々と隙をうかがっていた。
その頃の俺は、すでにいくつかのＢＡＲで演奏して個人でギャラを稼ぐようになり、曲りなりにもセミプロとして華々しく音楽業界に殴りこみをかけるべく、日々精進を欠かさなかった。大学自体はとうに中退し、フリーターの傍ら練習を怠らず、微力ながらも部外の若いドラマーの卵に格安のレッスン料でテクニックを伝授していたりと、今にして思えば最も音楽に情熱を注いだ時期でもあった。
後輩なんかに負けるわけがない。
のほほんと合コンや合コンや合コンにうつつをぬかしつつ、モテそうだからという安直な理由でテナーサックスとかを手にしたボンボンや、高校時代に田舎の公民館を借り切って開いたライブで時が止まっているような脳内プロギタリストとかに、俺は負けるわけにいかなかった。
しかしそんな彼らも日々進歩していく。
最初は平和な馬鹿面さげていたような顔も、圧倒的な俺の実力の前に脅威や畏怖を感じ、日を追うごとに表情が引き締まっていく。こんなんじゃダメだ、己の非力さを感じ、俺に打ちのめされながらも着々と実績を積み重ねていく。気づいたら後輩たちは、もう少しで俺に追いつくところまで食らいついてきた。
ある夜、俺は一人でいつもの場所にいた。
黙っていつものテーブルに着く。すると一人の中年男性が、俺のもとに音もなくやってくる。俺はタバコに火を点け、相変わらず無言で空いた手を中年男性の胸元近くに差し入れる。そしてしばしまさぐった後、俺は手を自分の手元に引き寄せる。
その手のひらを見て、俺はニヤリと不適な笑みを浮かべる。
翌日、俺は部室で個人練習をしていた。メトロノームを聴きながら、複雑なスティックの手順を何度も何度も反復練習している。しかもスティックの当たる位置は、直径５センチ程度の円の中に集中させる。文字通り集中力や忍耐を強いられる過酷な練習である。俺はこれをミスなく、かれこれ２時間は続けていた。
「かす先輩、今夜勝負させてください」
後輩のテナーサックスが、俺に挑戦を言い渡した。俺はメトロノームを止め、テナーサックスの目を見た。野獣のようなギラついた輝きでも放っているかと思ったが、その目はおだやかで、思いつめたような覚悟を秘めているようにも感じた。見渡すと、テナーサックスの同期が数名、立会人のように周囲を取り囲んでいた。
「やるか。覚悟は出来てるんだろうな？」
俺がそう言うと、テナーサックスは小さくうなずいた。かくして今夜、切なくはかない戦いが行われる事になった。
昨夜の場所には、俺を含めて５人の漢たちが揃った。テナーサックスを筆頭に、その同期が４人。沈黙が辺りを支配し、その静寂を破るべく俺がタバコに火を点けた。すると、昨夜と同様、中年男性が音もなくやって来た。
張り詰めた緊張。
誰かが、ゴクリと息を飲んだ。
「では」テナーサックスが意を決して、最初に手を伸ばした。その次に俺が手を差し入れ、続いて残りの後輩たちが手を入れた。そうして中年男性の持つ箱の中から、それぞれが一枚ずつ、紙を取り出した。
緊張が最高潮に達した。
外のどこかでクルマがクラクションを鳴らしたのが聞こえた。
自然にそれが合図となった。
「いくぞ？」俺が号令をかけた。「せーの！！」
ハズレ ←テナーサックス
当たり ←俺
ハズレ
ハズレ
ハズレ
「ぅぉぉおおおおおよっしゃぁぁぁああああああ！！」
俺は両手でガッツポーズをし、天を見上げた。それと同時に「あぁ〜〜〜」と深いため息をつく後輩一同。
「見たかコラァ！！ゆうべも一人で来て当たったんだ！俺に勝つなんざ１００万年早いわボケ！！」
大学近くのラーメン屋。ラーメン類ご注文の方は一回クジが引けます。当たりが出たら現金１０００円その場でプレゼント。
↑これで当たりが出たら、一緒に行った者は当たった人にその日のメシをおごらなければならない。これが俺たちサークルの掟だった。
先輩とは、常に後輩にとって厚い壁でなくてはならない。
俺は、最後までそんな先輩を演じ続けた。
店に張り出された連続当選ランキングで、俺は１４回当選でトップだった。
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【漢たちの静かな真剣勝負】
先輩とは、常に後輩にとって厚い壁でなくてはならない。
例えば存在感、カリスマ性、そして無駄なくらいの面白さにおいて、アントニオ猪木は今でも長州力や蝶野正洋、そして永田裕志よりも強烈な光を放ち続けている。いくら後輩が必死のアピールをしようとも、完全決着をつけるべく壮絶な死闘を繰り広げようとも、結局最後までリング上で立っているのが先輩、というのが本来あるべき姿というものである。
俺は、最後までそんな先輩を演じ続けた。
大学の音楽サークルに入って４年が過ぎようとした頃、俺の下には気づいてみれば２０人以上の後輩が、俺の後ろから虎視眈々と隙をうかがっていた。
その頃の俺は、すでにいくつかのＢＡＲで演奏して個人でギャラを稼ぐようになり、曲りなりにもセミプロとして華々しく音楽業界に殴りこみをかけるべく、日々精進を欠かさなかった。大学自体はとうに中退し、フリーターの傍ら練習を怠らず、微力ながらも部外の若いドラマーの卵に格安のレッスン料でテクニックを伝授していたりと、今にして思えば最も音楽に情熱を注いだ時期でもあった。
後輩なんかに負けるわけがない。
のほほんと合コンや合コンや合コンにうつつをぬかしつつ、モテそうだからという安直な理由でテナーサックスとかを手にしたボンボンや、高校時代に田舎の公民館を借り切って開いたライブで時が止まっているような脳内プロギタリストとかに、俺は負けるわけにいかなかった。
しかしそんな彼らも日々進歩していく。
最初は平和な馬鹿面さげていたような顔も、圧倒的な俺の実力の前に脅威や畏怖を感じ、日を追うごとに表情が引き締まっていく。こんなんじゃダメだ、己の非力さを感じ、俺に打ちのめされながらも着々と実績を積み重ねていく。気づいたら後輩たちは、もう少しで俺に追いつくところまで食らいついてきた。
ある夜、俺は一人でいつもの場所にいた。
黙っていつものテーブルに着く。すると一人の中年男性が、俺のもとに音もなくやってくる。俺はタバコに火を点け、相変わらず無言で空いた手を中年男性の胸元近くに差し入れる。そしてしばしまさぐった後、俺は手を自分の手元に引き寄せる。
その手のひらを見て、俺はニヤリと不適な笑みを浮かべる。
翌日、俺は部室で個人練習をしていた。メトロノームを聴きながら、複雑なスティックの手順を何度も何度も反復練習している。しかもスティックの当たる位置は、直径５センチ程度の円の中に集中させる。文字通り集中力や忍耐を強いられる過酷な練習である。俺はこれをミスなく、かれこれ２時間は続けていた。
「かす先輩、今夜勝負させてください」
後輩のテナーサックスが、俺に挑戦を言い渡した。俺はメトロノームを止め、テナーサックスの目を見た。野獣のようなギラついた輝きでも放っているかと思ったが、その目はおだやかで、思いつめたような覚悟を秘めているようにも感じた。見渡すと、テナーサックスの同期が数名、立会人のように周囲を取り囲んでいた。
「やるか。覚悟は出来てるんだろうな？」
俺がそう言うと、テナーサックスは小さくうなずいた。かくして今夜、切なくはかない戦いが行われる事になった。
昨夜の場所には、俺を含めて５人の漢たちが揃った。テナーサックスを筆頭に、その同期が４人。沈黙が辺りを支配し、その静寂を破るべく俺がタバコに火を点けた。すると、昨夜と同様、中年男性が音もなくやって来た。
張り詰めた緊張。
誰かが、ゴクリと息を飲んだ。
「では」テナーサックスが意を決して、最初に手を伸ばした。その次に俺が手を差し入れ、続いて残りの後輩たちが手を入れた。そうして中年男性の持つ箱の中から、それぞれが一枚ずつ、紙を取り出した。
緊張が最高潮に達した。
外のどこかでクルマがクラクションを鳴らしたのが聞こえた。
自然にそれが合図となった。
「いくぞ？」俺が号令をかけた。「せーの！！」
ハズレ ←テナーサックス
当たり ←俺
ハズレ
ハズレ
ハズレ
「ぅぉぉおおおおおよっしゃぁぁぁああああああ！！」
俺は両手でガッツポーズをし、天を見上げた。それと同時に「あぁ〜〜〜」と深いため息をつく後輩一同。
「見たかコラァ！！ゆうべも一人で来て当たったんだ！俺に勝つなんざ１００万年早いわボケ！！」
大学近くのラーメン屋。ラーメン類ご注文の方は一回クジが引けます。当たりが出たら現金１０００円その場でプレゼント。
↑これで当たりが出たら、一緒に行った者は当たった人にその日のメシをおごらなければならない。これが俺たちサークルの掟だった。
先輩とは、常に後輩にとって厚い壁でなくてはならない。
俺は、最後までそんな先輩を演じ続けた。
店に張り出された連続当選ランキングで、俺は１４回当選でトップだった。
きっきんに貼れ!と命令を受けたので貼らせていただきます\(゜ロ\)(／ロ゜)／
↓↓↓↓↓
ﾁｰﾑｷﾞﾛｯﾎﾟﾝ【アンケート】
みなさんお疲れ様です。
あのですねぇ、来たる９/９(土)か９/２３(土)に、らむ家にてパーチーを行いたいと思ってるわけですが、みなさんのご都合はどうでしょう??
ってかみんな休み取って来い!!(笑)（・∀・）
まぁ休まなくても仕事後でも結構ですし、その辺は適当に〜♪ｸﾚﾊﾞﾖｼ!!
そしてﾁｰﾑｷﾞﾛｯﾎﾟﾝでなくても、らむちゃんと会ったことがある友達ならばじゃんじゃん誘って楽しみましょう♪（・∀・）
あ!でも今回は『家』なのでこないだのBBQん時並の人数は入れない。。かも。。。
そしてそして、今んとこ『鍋ﾊﾟｰﾁｰ』とか『鉄板焼き(ﾀｺ焼きとかね)ﾊﾟｰﾁｰ』が有力候補なんですが
他にもこれやりたい!!ってのはございますでしょうか??
みなさんの意見をお聞かせ下さいﾅ♪
↓↓↓↓↓
ﾁｰﾑｷﾞﾛｯﾎﾟﾝ【アンケート】
みなさんお疲れ様です。
あのですねぇ、来たる９/９(土)か９/２３(土)に、らむ家にてパーチーを行いたいと思ってるわけですが、みなさんのご都合はどうでしょう??
ってかみんな休み取って来い!!(笑)（・∀・）
まぁ休まなくても仕事後でも結構ですし、その辺は適当に〜♪ｸﾚﾊﾞﾖｼ!!
そしてﾁｰﾑｷﾞﾛｯﾎﾟﾝでなくても、らむちゃんと会ったことがある友達ならばじゃんじゃん誘って楽しみましょう♪（・∀・）
あ!でも今回は『家』なのでこないだのBBQん時並の人数は入れない。。かも。。。
そしてそして、今んとこ『鍋ﾊﾟｰﾁｰ』とか『鉄板焼き(ﾀｺ焼きとかね)ﾊﾟｰﾁｰ』が有力候補なんですが
他にもこれやりたい!!ってのはございますでしょうか??
みなさんの意見をお聞かせ下さいﾅ♪
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