ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

血が出る豆腐集団コミュの台風クラブ

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント(6)

羨望の視線は鋭く、純粋で屈折し、燃えている
彼女の背中の火傷はこうして生まれた
『一生残る傷』
彼等は一生の意味を理解できるのか?
台風の日の出来事が『一生記憶に残る』という事は?

受験、はなればなれに、お母さんの布団
未来を塞ぐ不安要素
初めてする『一生の選択』に彼等は戸惑う
そうとは知らずに

大人の選択を余儀なくされる担任教師が
雨に撃たれる場面は、だから切ない
彼は一生の重みを知っているから
子供は環境に敏感だ。
純粋な本質を持ちながら、環境によって屈折する子供。

大人になりかけの年頃。
大人になるのがどういう事か、汚い大人になりたくない。
「僕は絶対あなたにはなりません」
「個は主を超越できるのだろうか」
大人に対する嫌悪感と、その中で自分がどう生きるのか?
りえの家に電話をした時も、受話器を置いたのは嫌悪感からだろう。
そういう気持ちが上の教師への台詞に繋がって行く。

教師は彼の言葉を理解している。
しかし、どうにもできないこと(大人の選択)が目の前にある。
分かっているから、教師は雨にうたれる。
子供の純粋さに当てられ、自らの「大人」を照らされて。

「おかえり、ただいま」、「おかあさん」、レズビアン、家出。
台風は人物の闇を照らし、すべてを洗い流す。
子供の本来の姿が現れる。

それでも子供はまだ純粋であるという希望。
最初のカットが凄くいい。
無限に続く水面でなく25mという限られた距離と静かな緊張を内包する夜のプール。

その後の教師がプールサイドで三上と話しているシーンで、教師がゴーグルをはめるわけだが、ここで最初に?と思った。その後本編が進むにつれて感じたんだけど、演出が過剰過ぎると思うな。
理恵が家出から戻ってくる途中で遭遇するオカリナ吹きの二人組とか、三上が窓から飛び降りた後校庭に刺さっているカットとかやりすぎでしょ。
いや意図として過剰演出しているのは判るんだけど、青山真治監督が時折繰り出すつまらないギャグに通ずるものがある。失敗していると思う。

台風の訪れが近づくにつれ、物語も緊張が高まっていく構成になっているが、画面上に字幕で曜日を出すのはどうなんだろう。古い通俗ドラマのようにみえた。

個と主じゃなくて子と主じゃないか?子と主なのか個と種なのかどっちだろうと思った。
三上と兄が、子と主について会話するシーンの構図・役者の出入りがとても気に入った。

個々のシーンがひと癖もふた癖もあってそれぞれに素晴らしいんだけど、同時にちぐはぐな印象もある。
独特のテイスト。不思議な映画だ。

箇条書きなのを許してくれ。
時間がないから飛ばしていくぞ

子供は環境に敏感だ
そうだろう
その描き方、この作品には大人(親)がほとんど出て来ない
というより排除されていると言っていい
トリュフォーの『大人は判ってくれない』とは違い
大人と子供の単純な善悪で描かれていない
子供が大人に虐げられない

大人に対する嫌悪感はあるだろう
ただ、汚い大人というより格好の悪い大人になりたくない
という単純さだと思う

台風がすべてを洗い流すというのは少し言い過ぎか?
すべてがきれいさっぱり終わった訳ではない
そこに未だに残されたもの、そこに残された記憶
その余韻が良いのだろう

プールシーン
絶えず流れているシャワーの音がいいな
あの音があるから台詞の少ないシーンが観ていられる

演出の過剰さ
フランスにはゴダールという人がいるが

もともと単純なリアリティを求めていないのではないかな?
三上が刺さるシーンは、真剣さと軽薄さを同居させている
1つの視点から観られる事を拒んでいる
他のシーンが良いから生きてくると思うんだがね
容易に感情移入させないというか
カメラの演出を含めかなり巧い
鼻血ブーとか少女の背伸びとか


個と種ではないかな?
確かあの場面、三上の兄が鶏の卵の話をしなかったか?
だから種であるとは思うんだが
ごめんごめん、「個」と「種」だと思ってる。
変換間違えた。
「種」とは全体主義の事で、「個」とは個人主義の事かぐらいに解釈した。
現代に変換すると社会と個人と言っても良いかな。
兄貴は的外れな事を言っていると思ってた。
僕は大人になる事に対する悩みとして受け取ったけど。

「オカリナは朝にならないと吹いてはいけない」
てなんやろ?
あそこはちょっと判別しかねる。

「汚い大人というより格好の悪い大人になりたくない」
確かに、そのほうがしっくりくるね。
そのぐらい単純な感情を複雑に思考してしまうのも、若さの特性か。

ちぐはぐな印象は全くなかった。
演出の過剰さというのも、かなり上手くやられているように感じたが。

三上が刺さるシーン
ほぼ吉村さんの意見と同じなんだが、そこまでのシーンで観る者はずいぶん力が入ってしまう。
あそこまでの台詞を言わせておいて。
ぐっと力んでいるところを、ひらりと。
軽やかさと、同時に何か冷酷さを感じた。
前の台詞に同意する人間を拒むような。

台風が、映画の「重み」みたいなものも一緒に持ち去ったような、最後の明るさに繋がって行く良いシーンだったと思う。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

血が出る豆腐集団 更新情報

血が出る豆腐集団のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング