１．戒壇の大御本尊に関する先入観を改める
日寛上人が体系化した日蓮正宗の教義では、戒壇の大御本尊が根本であることから、純真に信じた学会員にとってはこれに対する見解を修正することは精神的な苦痛を感じる作業かも知れません。
しかし、五重の相対で言えば外道や小乗教に該当するような、外的なものを根本にしたり、自分自身の安心だけを考えて、世界広布のために必要な労作業を放棄することは、大聖人に連なる者としては失格です。
大聖人の教えのみを根本に、丁寧に証拠に基づいて、これまでの価値体系を再検証しましょう。
（１）日興上人が身延を離山し、富士に移る際の宝物の中に板本尊の記録は無い
堀上人は「富士日興上人詳伝」で、従来の説に疑義を提示しています。日興上人が身延から富士に移る際の記録をもとに、
「御荷物の中に「生御影」「御骨」はかならず御奉持であるべきであるが、板本尊にいたっては研究の余地が存ずる。」
「すでに原殿抄の末文にあるごとく、延山の常住物はなに一つ持ち出していない。」
と、板本尊が身延の寺の常住本尊だったという謬説（びゅうせつ：ウソの伝説）を破折しています。
この見解を契機に、歴史的証拠に基づく研究を進めた結果、戒壇の大御本尊に関するこれまでの認識は改める必要があります。その際に原則とするのは、大聖人が示された証拠主義です。
「若（も）し証拠なくんば誰人か信ずべきや、かかる僻事（ひがごと）をのみ構へ申す間・邪教とは申すなり」（御書全集P.1355）
この大聖人の証拠主義こそ、世界広布を進める際に無神論の科学者たちさえも納得させる、全人類に普遍的な価値観の基本ということが出来ます。
（２）御書で大聖人が「出世の本懐」を示されているのは文永９年が最初
�（険複糠�の阿仏房御書
大聖人は、文永９年３月１３日に、佐渡の阿仏房に対して書かれたお手紙で、
「あまりに・ありがたく候へば宝塔をかきあらはし・まいらせ候ぞ、子にあらずんば・ゆづる事なかれ信心強盛の者に非ずんば見する事なかれ、出世の本懐と申すはこれなり」（P.1304）
と、明らかに「観心の本尊」を出世の本懐であると宣言されています。
��御義口伝（弘安元年正月１日 執筆日興）
また、建治年間の講義記録である御義口伝には、
「我等の頭は妙なり喉は法なり胸は蓮なり胎（はら）は華なり足は経なり此の五尺の身妙法蓮華経の五字なり（乃至）此の大事を説かんが為に仏は出世したもう我等が一身の妙法五字なりと開仏知見する時・即身成仏するなり」（P.716）
（通解：我々の頭は妙である、喉は法である、胸は蓮である、腹は華である、足は経である、この五尺の身が妙法蓮華経の五字なのである。この大事を説くために仏は出世されたのである。我々のこの身が妙法五字であると仏の知見を開いた時に即身成仏するのである。）
と我が身が妙法五字であり、そのことを悟った時に即身成仏すると示された後に、
「此の円融の三諦は何物ぞ、所謂南無妙法蓮華経是なり、此の五字日蓮出世の本懐なり」（P.717）
と、この宇宙根源の法とそれを体得するための教義と実践論の体系を出世の本懐と示されています。
�９旭贈嫁�１０月聖人御難事
これまでの日蓮正宗の教義では、この文を根拠に戒壇の大御本尊の建立を出世の本懐と主張していました。
「仏は四十余年・天台大師は三十余年・伝教大師は二十余年に出世の本懐を遂げ給う、其中の大難申す計りなし先先に申すがごとし、余は二十七年なり其の間の大難は各各かつしろしめせり」（P.1189）
しかしこの御書は「而るに日蓮二十七年が間・弘長元年五月十二日には伊豆の国へ流罪」以降の文まで読めば、末法の法華経の行者の受難と、弾圧した者への仏罰としての大田親昌、長崎次郎兵衛時綱、大進房、三位房の落馬による死亡等の現証と、弟子日興上人や熱原の農民信徒の受難を前提とした「妙法の令法久住」という末法万年の衆生救済の確立を示されたものとなっています。
つまり、� ↓△納┐気譴申仞い遼棆�と合わせて言えば、仏の誓願である一切衆生の救済のための妙法五字の流布の道が確立したことを出世の本懐と表現されているのです。
（３）歴史的な史料に基づいた戒壇の大御本尊の存在に関する検証
大石寺に戒壇の大御本尊が大聖人御在世から存在していたのであれば、当然のことながらその存在は歴史上に記録として残るのが当然です。ところが、（１）の日興上人の身延離山の際の記録にも無いばかりか、大聖人の滅後２００年近く経ってからの史料にしか存在しないことが判明したのです。そして、大石寺の坊主による資料改ざんの証拠も堀上人が次々に明らかにしているのです。
（�顱貌�目上人等の残した「日興上人御遺跡事」の中で、本門寺本堂に安置するものの記載は「日蓮聖人御影並びに御下文」しかない
日興上人の入滅（１３３３年２月２日）の直後、正慶２年（１３３３年）２月１３日に日目、日仙、日善の本六の３師が花押入りの連名で書き残した「日興上人御遺跡事」に、「本門寺建立の時に本堂に納め奉るべき」ものとして記録されているのは、
「日蓮聖人御影並御下文」（大聖人のお人形と、園城寺申状のこと）（歴代法主全書1-213）
の二つだけです。この時点では広布の時の本門寺本堂に安置するべき板本尊は存在しなかったと考えざるを得ません。なぜならば、この文書の内容は、上記の２つの日興上人の遺跡を象徴する宝物について、
「本門寺建立の時は本堂に納め奉るべし。この條、日興上人の仰せにより支配奉ることかくの如し。この旨に背き、異議をなし、失いたらん輩は、永く大謗法と為すべし。」（歴代法主全書1-213）
と、日興上人が残された最も大事なものについての取り扱いを定めているのです。もしも大聖人の出世の本懐としての板本尊がその時点で存在していたら、責任や意義を明確にした記録を残さないはずがありません。これはこの時点で板本尊が存在しなかったという証拠の一つです。
これに対して、根拠もなく「悪世なので、板本尊を守るために書かなかっただけだ」などというお馬鹿な法華講員がいたら、
・大事なものを記録していなかったという証拠を示しなさい！
・大聖人滅後３００年ほども経って、１４世日主が初めて「本門戒壇御本尊」と書いてから、急に内外に誤謬伝説が流布されているではないか。特に１７世日精の「家中抄」での誤謬・ねつ造を堀上人が富士日興上人詳伝（P.217〜）で厳しく破折されているのも知らないか。
（この日主は、稚児法主の一人で、他山から流入して来て晩年はどこへともなく消えていった左京日教の私的な書をやたらに書き写して自分の花押を書き残したために、後の法主たちに相伝書だと勘違いさせたことを堀上人が富士宗学要集２−３５５で指摘している愚か者。）
もしも大事なものとして伝えられていたら、絶対にこのような惨めったらしい歴史が残るはずがないだろう、と責めましょう。
（�髻卜鮖望綵蕕瓩独痛楝困竜�録が残るのは、大聖人滅後２００年弱の重須（北山本門寺）６代日浄（１４９４年頃寂）の「日浄記」
「板本尊」（戒壇の大御本尊の一般的名称）という教義上特別に重要なはずの存在が、歴史上最初の記録として文献に現れるのは、大石寺から２、３ｋｍというすぐ近くにある重須（北山本門寺、日興上人が１２９８年に御影堂を創建して在住した寺）の第６世日浄が書き残した「日浄記」で、これを富谷日震という京都・要法寺（江戸時代に大石寺が８代にわたって法主をスカウトした富士門流の一派、旧本門宗。明治時代には興門派と称する一つの宗教法人だった）の学僧が「本宗史考」という歴史書の中で示しています。
その内容たるや、
「日有此頃未聞未見ノ板本尊ヲ彫刻シ猶ホ己義荘厳ノ偽書ヲ作リ併テ邪智謗法ノ現罰を蒙リ癩病人ト為テ杉山ニ隠入云々」
（通解：大石寺９世の日有は、最近聞いたことも見たこともない板本尊を彫刻し、さらに己義を荘厳した偽の書物を作り、そのために邪智謗法の現罰を受けてハンセン病を患って、山梨の杉山に隠居した。）
という悲惨なものです。つまり、日顕が河辺メモで暴露した「有師の頃の筆だ」というのはまんざら外れではなく、その当時の大石寺のすぐ近くにある寺の坊主が板本尊彫刻の事実を暴露しているのです。
日有が法主に入院したのは大聖人が亡くなられて（１２８２年）から１３７年、杉山に移住したのが聖滅後１８５年ですので、その間の時期に日有は戒壇の大御本尊を（後で証明しますが、日禅授与本尊を真似て）模刻した、ということになるのです。
大聖人の御書に基づけば、これも立派な「観心の本尊」になるので、特に問題があるとは言いませんが、御承知のように日顕は「偽物」呼ばわりをしています。
（�鵝砲修亮，竜�録は、聖滅後２８０年も経った１５６１年の保田妙本寺日我の文書
学問的な観点で最初に板本尊の記録を残したのも大石寺派ではなく、４世日道と決別した日郷が開いた寺である千葉県の保田妙本寺出身の、日我という学僧が書き残した「観心本尊抄抜書」です。
「書写の本尊に現文あり、造立の仏に現証あり。久遠寺の板本尊今大石寺に在り大聖御存日の時の造立なり、池上の削りかけの御影、御入滅あるべきその九十月に造らせられるなり、一体の釈迦の事は御遺言にも墓所の傍に立て置くべく候」（富士宗学要集4−171）
しかもこの文が書かれた時期（１５６１年）は、聖滅後２８０年もの時間が流れているのです。現代との時間の隔たりで言えば、江戸時代の中頃ぐらいです。
大聖人の出世の本懐というものがもしも最初から存在していたら、３００年近くも歴史の表面に記録が残らないはずがありません。大聖人滅後１００数十年後に９世日有がそっと模刻して、隣の寺から叩かれたので、しばらくじっと保管していた、というのが全ての証拠から考え得る唯一の現実です。証拠もなくオレオレ詐欺坊主の言い分を主張する日顕宗の輩に対しては、「文句があるなら、わずか数ｍｇの板本尊のサンプルを出せ！加速器質量分析法（AMS法）で彫刻年代を特定せよ！」と責めましょう！
（�堯紡臉仍�の文献で最初の記録が残るのは、聖滅後約３００年（１５７３年以降）の日主の文書
歴史上初めて板本尊に関する記録が退席痔派の文献に現れたのは、大聖人滅後３００年近くも経った、１５８０年頃（江戸時代前半）に書かれた１４世日主の「日興跡條々事示書」が最初です。
そして、それ以降は特に１７世日精が膨大な誤謬伝説を残したのです。それらを堀上人が破折したのが富士宗学要集であり、富士日興上人詳伝なのです。とにかく、３００年にわたってその存在すら誰も記録に残さないような重大な「宗祖の出世の本懐」が存在するなどということなどあり得ません。全ての証拠がそのことを証明しています。
（��）改竄された「日興跡條々事」ではなく、その草本が公開された
今まで宗門が唯一の戒壇の大御本尊の証拠としていた現存する「日興跡條々事」には明らかな改竄が見受けられます。そのことについては、堀上人が編集に全面協力して１９２５年（大正１４年）に完成した「日蓮宗宗学全書全18巻」（日蓮宗宗学全書刊行会編）の第２巻に、大石寺所蔵の「日興跡条条事」を収録されています。この中で「日興跡条条事」の第二条に関して編纂者の堀上人自らが、
「凡そ四字は後人故意に之を欠損して授與之の下に相傳之可奉懸本門寺の九字を加うる」
と注記しているのです。こんな後世の改竄文書を根拠にした主張を詐欺・ペテンと呼ぶのではないでしょうか。実は大石寺には、このような文書偽造の歴史が驚くほど記録されています。一例を挙げてみましょう。
(証拠写真はここでは省略)
�ー命疹紊虜犬�『日蓮聖人真蹟集成』第９巻(P70)所載『竜門御書』の第５紙。（これは本物）
�⊆命疹紊留Δ肋赦�38年12月20日再版『日蓮正宗聖典』に載る『諫暁八幡抄』第47紙。（花押がソックリ！）
��写真下の左は昭和53年12月28日再版『日蓮正宗聖典』に載る同抄には花押がない。（ありゃりゃ？花押を削除？）
�ぜ命寝爾留Δ肋赦�51年７月16日刊『日蓮聖人真蹟集成』第９巻(P129)に所載の同抄末尾には、何と「日道花押」！（これは本物）
この意味が分かりますか？
日道花押の個所を削除したり、日道花押を削った部分に今度は大聖人の花押を貼り付けて値打ちを上げようという、まさにサギ師の手口で文書偽造をしているのです！これは明らかに犯罪行為です！
改竄・偽造が明らかになった「日興跡條々事」とは別に、堀上人が富士宗学要集８−１７に記載しているように、
「正本案文共に総本山に現存す」
と記された「案文」が存在しており、その写真が「日蓮と本尊伝承」（水声社 金原明彦）で公開されました。その内容は、
「日興カ当身弘安弐年所給大本尊」
（日興が身に当て弘安弐年に給わる所の大本尊）
と、「日興上人に弘安２年に給わった大本尊」、ということが記録されているのです。
つまり、大聖人から日興上人に継承されたのは、「弘安２年の大御本尊」ではなく、大聖人から日興上人に「弘安２年に与えられた」「大本尊」であるということを最初の案文で書かれているのです。これに該当するものとしては、「万年救護本尊」は大聖人から日興上人に弘安２年に与えられ、その授与書きには大聖人御真筆の御本尊で唯一「大本尊」という表現が記されているのです。
（��）大石寺の法主が、本門寺の本堂に安置する本尊は万年救護本尊で、今は房州妙本寺にある、と記録している
堀上人が編纂された富士宗学大全１３５巻（現在は、大石寺の富士学林の教科書「研究教学書（３０巻）」にまとめられている）の中に、１７世日精が法主を辞めてから書いた「家中抄」という長編の大石寺派とその関連の歴史書がある。その中の「富士門家中見聞稿本零編」（日精の１６５７年の花押入りの直筆文書。法主になったのは１６３２年なので登座２５年後の文書）において、本門寺を建立する時にその本堂に安置する本尊について、
「日興が身に宛て給わる所等とは是
万年救護本尊の事也、今房州妙本寺に在る也」（研究教学書６巻P.361）
（通解：日興が身に宛てて給わったところの日蓮一期の弘法とは、万年救護本尊のことであり、今は千葉の妙本寺にある。）
と記載されていて、これに誰かが二本線を引いて訂正を加えて、
「板本尊の事也、今当山に在る也」
と明らかに都合の悪い個所を意図的に改竄しているのです。これに対して堀上人が詳しく解説を加えています。
「亨云く 板の字は精師に似たるも当山の二字は全く因師なり 又二ケ所の消し方精師の例に非ず 又師に万年救護の説あるなり 年譜には弘安二年に懸とかけたり 常在寺には万年板本尊を本堂に安したり」 （研究教学書６巻P.362）
（通解：日亨云く、板の字は精師の字に似ているが当山の二字は全く３１世日因師のものである。また二ケ所の消し方は精師の例には無い。また精師には万年救護本尊を弘安２年に大聖人が日興上人に授与したという主張がある。精師が晩年に著した日蓮聖人年譜には、弘安二年に懸とかけているし、常在寺には万年救護本尊の板本尊を本堂に安置していた。）
唯授一人のはずの血脈相承とやらを受けて、当然「日興跡條々事」の正本、草本の両方を知っていたはずの法主日精が、生涯の信念として大聖人から日興上人へ弘安２年に授与された御本尊とは万年救護本尊であると信じていたのです。これこそ堀上人がえぐり出した歴史の事実です。
もちろん日顕宗の輩は、何としても否定するために「それは草本だ！改竄され偽造された文書を根本とすべきだ！」と主張している訳です。
どういうことかと言えば、家中抄３巻で正本が残されているのは「稿本零編」と「上巻」のみなのです。万年救護本尊について書かれた肝心の「中巻」は江戸時代後期の写本のみ。この写本は、全て都合の悪いことは改竄された偽造文書だというのが、オレオレ詐欺坊主たちの大石寺の歴史なのです。
さらに、日精の直筆正本が残されている「上巻」にも、しっかりと
「弘安二年に大曼荼羅を日興に授与し給う、万年救護本尊と云うは是なり、日興より日目に付属す、今房州に在るなり」
と、全く同じ内容で、弘安２年に大聖人から日興上人に授与された万年救護本尊が日目上人に付属されたことを示されています。ただし、日郷が日道と決別して保田妙本寺を開いた時に、万年救護本尊（大聖人の御本尊の中で唯一「大本尊」との記載あり）も大聖人の御影も全て日郷が持って出たのです。
そのことを３１世日因は、
「当山日目上人の相伝悉く房州保田に有る」（富士宗学要集１巻）
と、正直に記録しています。
これらがスッカラカンの退席痔が、文書の改竄（公文書偽造）ばかりか、板本尊の模刻までやってアイデンティティ（世間ではメンツとか言います）を捏造した歴史の背景なのです。
日寛上人が体系化した日蓮正宗の教義では、戒壇の大御本尊が根本であることから、純真に信じた学会員にとってはこれに対する見解を修正することは精神的な苦痛を感じる作業かも知れません。
しかし、五重の相対で言えば外道や小乗教に該当するような、外的なものを根本にしたり、自分自身の安心だけを考えて、世界広布のために必要な労作業を放棄することは、大聖人に連なる者としては失格です。
大聖人の教えのみを根本に、丁寧に証拠に基づいて、これまでの価値体系を再検証しましょう。
（１）日興上人が身延を離山し、富士に移る際の宝物の中に板本尊の記録は無い
堀上人は「富士日興上人詳伝」で、従来の説に疑義を提示しています。日興上人が身延から富士に移る際の記録をもとに、
「御荷物の中に「生御影」「御骨」はかならず御奉持であるべきであるが、板本尊にいたっては研究の余地が存ずる。」
「すでに原殿抄の末文にあるごとく、延山の常住物はなに一つ持ち出していない。」
と、板本尊が身延の寺の常住本尊だったという謬説（びゅうせつ：ウソの伝説）を破折しています。
この見解を契機に、歴史的証拠に基づく研究を進めた結果、戒壇の大御本尊に関するこれまでの認識は改める必要があります。その際に原則とするのは、大聖人が示された証拠主義です。
「若（も）し証拠なくんば誰人か信ずべきや、かかる僻事（ひがごと）をのみ構へ申す間・邪教とは申すなり」（御書全集P.1355）
この大聖人の証拠主義こそ、世界広布を進める際に無神論の科学者たちさえも納得させる、全人類に普遍的な価値観の基本ということが出来ます。
（２）御書で大聖人が「出世の本懐」を示されているのは文永９年が最初
�（険複糠�の阿仏房御書
大聖人は、文永９年３月１３日に、佐渡の阿仏房に対して書かれたお手紙で、
「あまりに・ありがたく候へば宝塔をかきあらはし・まいらせ候ぞ、子にあらずんば・ゆづる事なかれ信心強盛の者に非ずんば見する事なかれ、出世の本懐と申すはこれなり」（P.1304）
と、明らかに「観心の本尊」を出世の本懐であると宣言されています。
��御義口伝（弘安元年正月１日 執筆日興）
また、建治年間の講義記録である御義口伝には、
「我等の頭は妙なり喉は法なり胸は蓮なり胎（はら）は華なり足は経なり此の五尺の身妙法蓮華経の五字なり（乃至）此の大事を説かんが為に仏は出世したもう我等が一身の妙法五字なりと開仏知見する時・即身成仏するなり」（P.716）
（通解：我々の頭は妙である、喉は法である、胸は蓮である、腹は華である、足は経である、この五尺の身が妙法蓮華経の五字なのである。この大事を説くために仏は出世されたのである。我々のこの身が妙法五字であると仏の知見を開いた時に即身成仏するのである。）
と我が身が妙法五字であり、そのことを悟った時に即身成仏すると示された後に、
「此の円融の三諦は何物ぞ、所謂南無妙法蓮華経是なり、此の五字日蓮出世の本懐なり」（P.717）
と、この宇宙根源の法とそれを体得するための教義と実践論の体系を出世の本懐と示されています。
�９旭贈嫁�１０月聖人御難事
これまでの日蓮正宗の教義では、この文を根拠に戒壇の大御本尊の建立を出世の本懐と主張していました。
「仏は四十余年・天台大師は三十余年・伝教大師は二十余年に出世の本懐を遂げ給う、其中の大難申す計りなし先先に申すがごとし、余は二十七年なり其の間の大難は各各かつしろしめせり」（P.1189）
しかしこの御書は「而るに日蓮二十七年が間・弘長元年五月十二日には伊豆の国へ流罪」以降の文まで読めば、末法の法華経の行者の受難と、弾圧した者への仏罰としての大田親昌、長崎次郎兵衛時綱、大進房、三位房の落馬による死亡等の現証と、弟子日興上人や熱原の農民信徒の受難を前提とした「妙法の令法久住」という末法万年の衆生救済の確立を示されたものとなっています。
つまり、� ↓△納┐気譴申仞い遼棆�と合わせて言えば、仏の誓願である一切衆生の救済のための妙法五字の流布の道が確立したことを出世の本懐と表現されているのです。
（３）歴史的な史料に基づいた戒壇の大御本尊の存在に関する検証
大石寺に戒壇の大御本尊が大聖人御在世から存在していたのであれば、当然のことながらその存在は歴史上に記録として残るのが当然です。ところが、（１）の日興上人の身延離山の際の記録にも無いばかりか、大聖人の滅後２００年近く経ってからの史料にしか存在しないことが判明したのです。そして、大石寺の坊主による資料改ざんの証拠も堀上人が次々に明らかにしているのです。
（�顱貌�目上人等の残した「日興上人御遺跡事」の中で、本門寺本堂に安置するものの記載は「日蓮聖人御影並びに御下文」しかない
日興上人の入滅（１３３３年２月２日）の直後、正慶２年（１３３３年）２月１３日に日目、日仙、日善の本六の３師が花押入りの連名で書き残した「日興上人御遺跡事」に、「本門寺建立の時に本堂に納め奉るべき」ものとして記録されているのは、
「日蓮聖人御影並御下文」（大聖人のお人形と、園城寺申状のこと）（歴代法主全書1-213）
の二つだけです。この時点では広布の時の本門寺本堂に安置するべき板本尊は存在しなかったと考えざるを得ません。なぜならば、この文書の内容は、上記の２つの日興上人の遺跡を象徴する宝物について、
「本門寺建立の時は本堂に納め奉るべし。この條、日興上人の仰せにより支配奉ることかくの如し。この旨に背き、異議をなし、失いたらん輩は、永く大謗法と為すべし。」（歴代法主全書1-213）
と、日興上人が残された最も大事なものについての取り扱いを定めているのです。もしも大聖人の出世の本懐としての板本尊がその時点で存在していたら、責任や意義を明確にした記録を残さないはずがありません。これはこの時点で板本尊が存在しなかったという証拠の一つです。
これに対して、根拠もなく「悪世なので、板本尊を守るために書かなかっただけだ」などというお馬鹿な法華講員がいたら、
・大事なものを記録していなかったという証拠を示しなさい！
・大聖人滅後３００年ほども経って、１４世日主が初めて「本門戒壇御本尊」と書いてから、急に内外に誤謬伝説が流布されているではないか。特に１７世日精の「家中抄」での誤謬・ねつ造を堀上人が富士日興上人詳伝（P.217〜）で厳しく破折されているのも知らないか。
（この日主は、稚児法主の一人で、他山から流入して来て晩年はどこへともなく消えていった左京日教の私的な書をやたらに書き写して自分の花押を書き残したために、後の法主たちに相伝書だと勘違いさせたことを堀上人が富士宗学要集２−３５５で指摘している愚か者。）
もしも大事なものとして伝えられていたら、絶対にこのような惨めったらしい歴史が残るはずがないだろう、と責めましょう。
（�髻卜鮖望綵蕕瓩独痛楝困竜�録が残るのは、大聖人滅後２００年弱の重須（北山本門寺）６代日浄（１４９４年頃寂）の「日浄記」
「板本尊」（戒壇の大御本尊の一般的名称）という教義上特別に重要なはずの存在が、歴史上最初の記録として文献に現れるのは、大石寺から２、３ｋｍというすぐ近くにある重須（北山本門寺、日興上人が１２９８年に御影堂を創建して在住した寺）の第６世日浄が書き残した「日浄記」で、これを富谷日震という京都・要法寺（江戸時代に大石寺が８代にわたって法主をスカウトした富士門流の一派、旧本門宗。明治時代には興門派と称する一つの宗教法人だった）の学僧が「本宗史考」という歴史書の中で示しています。
その内容たるや、
「日有此頃未聞未見ノ板本尊ヲ彫刻シ猶ホ己義荘厳ノ偽書ヲ作リ併テ邪智謗法ノ現罰を蒙リ癩病人ト為テ杉山ニ隠入云々」
（通解：大石寺９世の日有は、最近聞いたことも見たこともない板本尊を彫刻し、さらに己義を荘厳した偽の書物を作り、そのために邪智謗法の現罰を受けてハンセン病を患って、山梨の杉山に隠居した。）
という悲惨なものです。つまり、日顕が河辺メモで暴露した「有師の頃の筆だ」というのはまんざら外れではなく、その当時の大石寺のすぐ近くにある寺の坊主が板本尊彫刻の事実を暴露しているのです。
日有が法主に入院したのは大聖人が亡くなられて（１２８２年）から１３７年、杉山に移住したのが聖滅後１８５年ですので、その間の時期に日有は戒壇の大御本尊を（後で証明しますが、日禅授与本尊を真似て）模刻した、ということになるのです。
大聖人の御書に基づけば、これも立派な「観心の本尊」になるので、特に問題があるとは言いませんが、御承知のように日顕は「偽物」呼ばわりをしています。
（�鵝砲修亮，竜�録は、聖滅後２８０年も経った１５６１年の保田妙本寺日我の文書
学問的な観点で最初に板本尊の記録を残したのも大石寺派ではなく、４世日道と決別した日郷が開いた寺である千葉県の保田妙本寺出身の、日我という学僧が書き残した「観心本尊抄抜書」です。
「書写の本尊に現文あり、造立の仏に現証あり。久遠寺の板本尊今大石寺に在り大聖御存日の時の造立なり、池上の削りかけの御影、御入滅あるべきその九十月に造らせられるなり、一体の釈迦の事は御遺言にも墓所の傍に立て置くべく候」（富士宗学要集4−171）
しかもこの文が書かれた時期（１５６１年）は、聖滅後２８０年もの時間が流れているのです。現代との時間の隔たりで言えば、江戸時代の中頃ぐらいです。
大聖人の出世の本懐というものがもしも最初から存在していたら、３００年近くも歴史の表面に記録が残らないはずがありません。大聖人滅後１００数十年後に９世日有がそっと模刻して、隣の寺から叩かれたので、しばらくじっと保管していた、というのが全ての証拠から考え得る唯一の現実です。証拠もなくオレオレ詐欺坊主の言い分を主張する日顕宗の輩に対しては、「文句があるなら、わずか数ｍｇの板本尊のサンプルを出せ！加速器質量分析法（AMS法）で彫刻年代を特定せよ！」と責めましょう！
（�堯紡臉仍�の文献で最初の記録が残るのは、聖滅後約３００年（１５７３年以降）の日主の文書
歴史上初めて板本尊に関する記録が退席痔派の文献に現れたのは、大聖人滅後３００年近くも経った、１５８０年頃（江戸時代前半）に書かれた１４世日主の「日興跡條々事示書」が最初です。
そして、それ以降は特に１７世日精が膨大な誤謬伝説を残したのです。それらを堀上人が破折したのが富士宗学要集であり、富士日興上人詳伝なのです。とにかく、３００年にわたってその存在すら誰も記録に残さないような重大な「宗祖の出世の本懐」が存在するなどということなどあり得ません。全ての証拠がそのことを証明しています。
（��）改竄された「日興跡條々事」ではなく、その草本が公開された
今まで宗門が唯一の戒壇の大御本尊の証拠としていた現存する「日興跡條々事」には明らかな改竄が見受けられます。そのことについては、堀上人が編集に全面協力して１９２５年（大正１４年）に完成した「日蓮宗宗学全書全18巻」（日蓮宗宗学全書刊行会編）の第２巻に、大石寺所蔵の「日興跡条条事」を収録されています。この中で「日興跡条条事」の第二条に関して編纂者の堀上人自らが、
「凡そ四字は後人故意に之を欠損して授與之の下に相傳之可奉懸本門寺の九字を加うる」
と注記しているのです。こんな後世の改竄文書を根拠にした主張を詐欺・ペテンと呼ぶのではないでしょうか。実は大石寺には、このような文書偽造の歴史が驚くほど記録されています。一例を挙げてみましょう。
(証拠写真はここでは省略)
�ー命疹紊虜犬�『日蓮聖人真蹟集成』第９巻(P70)所載『竜門御書』の第５紙。（これは本物）
�⊆命疹紊留Δ肋赦�38年12月20日再版『日蓮正宗聖典』に載る『諫暁八幡抄』第47紙。（花押がソックリ！）
��写真下の左は昭和53年12月28日再版『日蓮正宗聖典』に載る同抄には花押がない。（ありゃりゃ？花押を削除？）
�ぜ命寝爾留Δ肋赦�51年７月16日刊『日蓮聖人真蹟集成』第９巻(P129)に所載の同抄末尾には、何と「日道花押」！（これは本物）
この意味が分かりますか？
日道花押の個所を削除したり、日道花押を削った部分に今度は大聖人の花押を貼り付けて値打ちを上げようという、まさにサギ師の手口で文書偽造をしているのです！これは明らかに犯罪行為です！
改竄・偽造が明らかになった「日興跡條々事」とは別に、堀上人が富士宗学要集８−１７に記載しているように、
「正本案文共に総本山に現存す」
と記された「案文」が存在しており、その写真が「日蓮と本尊伝承」（水声社 金原明彦）で公開されました。その内容は、
「日興カ当身弘安弐年所給大本尊」
（日興が身に当て弘安弐年に給わる所の大本尊）
と、「日興上人に弘安２年に給わった大本尊」、ということが記録されているのです。
つまり、大聖人から日興上人に継承されたのは、「弘安２年の大御本尊」ではなく、大聖人から日興上人に「弘安２年に与えられた」「大本尊」であるということを最初の案文で書かれているのです。これに該当するものとしては、「万年救護本尊」は大聖人から日興上人に弘安２年に与えられ、その授与書きには大聖人御真筆の御本尊で唯一「大本尊」という表現が記されているのです。
（��）大石寺の法主が、本門寺の本堂に安置する本尊は万年救護本尊で、今は房州妙本寺にある、と記録している
堀上人が編纂された富士宗学大全１３５巻（現在は、大石寺の富士学林の教科書「研究教学書（３０巻）」にまとめられている）の中に、１７世日精が法主を辞めてから書いた「家中抄」という長編の大石寺派とその関連の歴史書がある。その中の「富士門家中見聞稿本零編」（日精の１６５７年の花押入りの直筆文書。法主になったのは１６３２年なので登座２５年後の文書）において、本門寺を建立する時にその本堂に安置する本尊について、
「日興が身に宛て給わる所等とは是
万年救護本尊の事也、今房州妙本寺に在る也」（研究教学書６巻P.361）
（通解：日興が身に宛てて給わったところの日蓮一期の弘法とは、万年救護本尊のことであり、今は千葉の妙本寺にある。）
と記載されていて、これに誰かが二本線を引いて訂正を加えて、
「板本尊の事也、今当山に在る也」
と明らかに都合の悪い個所を意図的に改竄しているのです。これに対して堀上人が詳しく解説を加えています。
「亨云く 板の字は精師に似たるも当山の二字は全く因師なり 又二ケ所の消し方精師の例に非ず 又師に万年救護の説あるなり 年譜には弘安二年に懸とかけたり 常在寺には万年板本尊を本堂に安したり」 （研究教学書６巻P.362）
（通解：日亨云く、板の字は精師の字に似ているが当山の二字は全く３１世日因師のものである。また二ケ所の消し方は精師の例には無い。また精師には万年救護本尊を弘安２年に大聖人が日興上人に授与したという主張がある。精師が晩年に著した日蓮聖人年譜には、弘安二年に懸とかけているし、常在寺には万年救護本尊の板本尊を本堂に安置していた。）
唯授一人のはずの血脈相承とやらを受けて、当然「日興跡條々事」の正本、草本の両方を知っていたはずの法主日精が、生涯の信念として大聖人から日興上人へ弘安２年に授与された御本尊とは万年救護本尊であると信じていたのです。これこそ堀上人がえぐり出した歴史の事実です。
もちろん日顕宗の輩は、何としても否定するために「それは草本だ！改竄され偽造された文書を根本とすべきだ！」と主張している訳です。
どういうことかと言えば、家中抄３巻で正本が残されているのは「稿本零編」と「上巻」のみなのです。万年救護本尊について書かれた肝心の「中巻」は江戸時代後期の写本のみ。この写本は、全て都合の悪いことは改竄された偽造文書だというのが、オレオレ詐欺坊主たちの大石寺の歴史なのです。
さらに、日精の直筆正本が残されている「上巻」にも、しっかりと
「弘安二年に大曼荼羅を日興に授与し給う、万年救護本尊と云うは是なり、日興より日目に付属す、今房州に在るなり」
と、全く同じ内容で、弘安２年に大聖人から日興上人に授与された万年救護本尊が日目上人に付属されたことを示されています。ただし、日郷が日道と決別して保田妙本寺を開いた時に、万年救護本尊（大聖人の御本尊の中で唯一「大本尊」との記載あり）も大聖人の御影も全て日郷が持って出たのです。
そのことを３１世日因は、
「当山日目上人の相伝悉く房州保田に有る」（富士宗学要集１巻）
と、正直に記録しています。
これらがスッカラカンの退席痔が、文書の改竄（公文書偽造）ばかりか、板本尊の模刻までやってアイデンティティ（世間ではメンツとか言います）を捏造した歴史の背景なのです。
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（４）戒壇の大御本尊に関する科学的な比較分析
文明開化が進んだ国ではあまりタブーと呼ばれる「不都合なことの社会的隠蔽」は見られませんが、日本の一部には未だにタブーを受け入れる悪い傾向が残っています。戸田先生はそのようなタブーの一つである「肉牙（大聖人の歯）が膨らんで来ている」とかいう大石寺の不可解な主張に対して、「全世界を折伏するために是非とも科学的分析をお願いしたい」と宗門に質問状を出されたりしています。証拠主義の大聖人の教えどおりの実践と言えます。
世界広布とは、そのような全てのタブーを捨てて、なお一切衆生が偉大な根源の法則を根本に生きる時代とも言えます。「此の経の弘宣流布することは、普賢菩薩の威神の力なり」とあるとおりです。
そのような観点から、これまで大石寺派ではタブー視していた戒壇の大御本尊を、可能な限り科学的に比較分析することで、やはり大聖人の滅後に彫刻された観心の本尊であった、ということの証明を目指します。
（�顱鵬�壇の大御本尊の題目と日禅授与本尊の題目は極めて高い一致
大聖人の御真筆本尊は、１３０数体が現存しており、いくつかを除いて立正安国会がそれらを「御本尊集」として公開しています。これらの御本尊の主題（題目）はデータベース化され、最新のコンピュータ・マッチングという手法でその類似性を確認することが可能です。
また、戒壇の大御本尊については今まで写真が公開されていたのは熊田葦城著「日蓮聖人」という文献等わずかで、非常に不鮮明なものであったため、写真鑑定が出来るような状況ではありませんでした。しかし、邪宗門が奉安堂と称する安普請の建屋に戒壇の大御本尊を移転した際に、ある法華講員がごく間近な距離で撮影したために、その写真が公開されることとなり、写されたその写真と、すでに公開されていた本弟子六人のうちの日禅に弘安３年５月に大聖人が授与された本尊（日禅授与本尊）の写真とをデータとしてパソコンに取り込み、比較をしたのです。その結果は驚くべきものでした。
他の１３０数体も含めて、御本尊の主題のサイズと形状（とくにヒゲと呼ばれる文字の撥ね方）は、それぞれが大きく異なっているため、当然のことですが一致するようなものは存在しません。
ところが、日禅授与本尊と戒壇の大御本尊のみについては、御本尊全体のサイズは全く異なるにも拘わらず、題目のサイズと形状の一致度が極めて高いことが判明したのです。
この事実は、日顕が主張した「日禅授与の本尊の題目と花押を模写し、（中略）日禅授与の本尊に模写の形跡が残っている」との河辺メモでの見解を見事に裏付け、証明するものです。
阿部日犬の息子の信彰（ｼﾝｼｮｳ）などは、「そんな昔に、題目を一定の比率で拡大する技術なんか無かった」と間の抜けた反論をしたのですが、拡大などではなく、「籠抜き」という手法で和紙を当てて写した、全く同じサイズの題目なのです。そのことを指摘された途端にと、信彰は突然弱気になって「私は教学は苦手で」「私の信仰です」と、教学がまったく無い信彰は、自分が「イワシの頭」と同じレベルで板本尊にすがりついていることを自ら暴露したのです。これが退席痔派の役僧なのですから、本当にお粗末な邪宗門です。
文明開化が進んだ国ではあまりタブーと呼ばれる「不都合なことの社会的隠蔽」は見られませんが、日本の一部には未だにタブーを受け入れる悪い傾向が残っています。戸田先生はそのようなタブーの一つである「肉牙（大聖人の歯）が膨らんで来ている」とかいう大石寺の不可解な主張に対して、「全世界を折伏するために是非とも科学的分析をお願いしたい」と宗門に質問状を出されたりしています。証拠主義の大聖人の教えどおりの実践と言えます。
世界広布とは、そのような全てのタブーを捨てて、なお一切衆生が偉大な根源の法則を根本に生きる時代とも言えます。「此の経の弘宣流布することは、普賢菩薩の威神の力なり」とあるとおりです。
そのような観点から、これまで大石寺派ではタブー視していた戒壇の大御本尊を、可能な限り科学的に比較分析することで、やはり大聖人の滅後に彫刻された観心の本尊であった、ということの証明を目指します。
（�顱鵬�壇の大御本尊の題目と日禅授与本尊の題目は極めて高い一致
大聖人の御真筆本尊は、１３０数体が現存しており、いくつかを除いて立正安国会がそれらを「御本尊集」として公開しています。これらの御本尊の主題（題目）はデータベース化され、最新のコンピュータ・マッチングという手法でその類似性を確認することが可能です。
また、戒壇の大御本尊については今まで写真が公開されていたのは熊田葦城著「日蓮聖人」という文献等わずかで、非常に不鮮明なものであったため、写真鑑定が出来るような状況ではありませんでした。しかし、邪宗門が奉安堂と称する安普請の建屋に戒壇の大御本尊を移転した際に、ある法華講員がごく間近な距離で撮影したために、その写真が公開されることとなり、写されたその写真と、すでに公開されていた本弟子六人のうちの日禅に弘安３年５月に大聖人が授与された本尊（日禅授与本尊）の写真とをデータとしてパソコンに取り込み、比較をしたのです。その結果は驚くべきものでした。
他の１３０数体も含めて、御本尊の主題のサイズと形状（とくにヒゲと呼ばれる文字の撥ね方）は、それぞれが大きく異なっているため、当然のことですが一致するようなものは存在しません。
ところが、日禅授与本尊と戒壇の大御本尊のみについては、御本尊全体のサイズは全く異なるにも拘わらず、題目のサイズと形状の一致度が極めて高いことが判明したのです。
この事実は、日顕が主張した「日禅授与の本尊の題目と花押を模写し、（中略）日禅授与の本尊に模写の形跡が残っている」との河辺メモでの見解を見事に裏付け、証明するものです。
阿部日犬の息子の信彰（ｼﾝｼｮｳ）などは、「そんな昔に、題目を一定の比率で拡大する技術なんか無かった」と間の抜けた反論をしたのですが、拡大などではなく、「籠抜き」という手法で和紙を当てて写した、全く同じサイズの題目なのです。そのことを指摘された途端にと、信彰は突然弱気になって「私は教学は苦手で」「私の信仰です」と、教学がまったく無い信彰は、自分が「イワシの頭」と同じレベルで板本尊にすがりついていることを自ら暴露したのです。これが退席痔派の役僧なのですから、本当にお粗末な邪宗門です。
（�髻鵬�壇の大御本尊の座配と日禅授与本尊の座配は完全に一致
大聖人の真筆御本尊を比較すれば、十界の座配はほとんどが異なっています。
例えば、初期の１０体ほどの真筆御本尊には、釈迦・多宝の二仏しか書かれておらず、座配は全部が仏界のみなのです。
この事実ひとつを見ても、邪宗門が学会の日寛上人の形木本尊を誹謗するに際し、最初の頃には「十界が全部書かれていないから簡略化した本尊だ」などという誹謗をしましたが、これは全く根拠のないホラだということが明らかです。このことからも、邪宗門は単に「学会員の信心を破壊するためになら、どんなウソでもついてやる」という天魔の立場であることが理解できます。もっとも間の抜けたトンマなので、学会員から破折されて、赤恥を晒したのですぐに引っ込めましたが。
そこで戒壇の大御本尊と日禅授与本尊の座配を比較すると、日犬が指摘したとおりに日禅授与本尊を模写したのであれば当然のことですが、十界のすべての表現と共に「仏滅度後二千二百二十余年」までが全く同じ、完全一致しているのです。
ちなみに、この日禅授与本尊と同じ座配の大聖人の御本尊は、弘安３年４月と５月に書かれた３体のみしかなく、次項に示すように、弘安２年の座配には無いものなのです。
そして、「腰書き」と称する御本尊の下部の、模刻の際に後で書き加えられる部分（日蓮花押の左下）に「弘安二年十月十二日」という、通常の大聖人の御本尊であれば愛染明王の下側、大増長天の左側に認められるはずの年月日の記述が存在するのです。しかも大聖人の真筆本尊であれば例外なく書かれているはずの「干支（えと）」も書かれていないのです。
これらのことを確認して考えられる可能性は、戒壇の大御本尊とは、日禅授与本尊をもとにして大聖人の滅後に彫刻した「立派な」模刻本尊である、ということなのです。大聖人の出世の本懐である「観心の本尊」の一つであるので、決して日犬の言ったような「偽物」ではありません。こうした仮説について、更に詳細に検証をしてみましょう。
（�鵝法崙醋蟻膕猴嫗瑳圈廚竜�載は弘安３年３月から５月に限られる
大聖人真筆本尊の十界の座配の中で特筆するべきは、迦葉尊者についての書き方です。１３０数体に及ぶ真筆本尊の中で、迦葉尊者の書き方は極めて明確な変遷があるのです。
�� 弘安３年３月以前は「南無迦葉尊者」
�� 弘安３年３月から５月のみ「南無大迦葉尊者」
�� 弘安３年１１月以降は「南無大迦葉尊者等」
戒壇の大御本尊が建立されたのは弘安２年１０月と称されているので、当然「南無迦葉尊者」であるはずですが、日顕の主張のように弘安３年５月の日禅授与本尊を模写したのであれば、「南無大迦葉尊者」となる訳です。
そしてやはり事実は、弘安３年３月から５月にしか書かれていない「南無大迦葉尊者」という表現が、弘安２年１０月と称する戒壇の大御本尊に彫刻されているのです。
ここでもまた日顕が暴露したとおり、日禅授与本尊を模写したことを前提とした仮定が裏付けられた訳です。
大聖人の真筆御本尊を比較すれば、十界の座配はほとんどが異なっています。
例えば、初期の１０体ほどの真筆御本尊には、釈迦・多宝の二仏しか書かれておらず、座配は全部が仏界のみなのです。
この事実ひとつを見ても、邪宗門が学会の日寛上人の形木本尊を誹謗するに際し、最初の頃には「十界が全部書かれていないから簡略化した本尊だ」などという誹謗をしましたが、これは全く根拠のないホラだということが明らかです。このことからも、邪宗門は単に「学会員の信心を破壊するためになら、どんなウソでもついてやる」という天魔の立場であることが理解できます。もっとも間の抜けたトンマなので、学会員から破折されて、赤恥を晒したのですぐに引っ込めましたが。
そこで戒壇の大御本尊と日禅授与本尊の座配を比較すると、日犬が指摘したとおりに日禅授与本尊を模写したのであれば当然のことですが、十界のすべての表現と共に「仏滅度後二千二百二十余年」までが全く同じ、完全一致しているのです。
ちなみに、この日禅授与本尊と同じ座配の大聖人の御本尊は、弘安３年４月と５月に書かれた３体のみしかなく、次項に示すように、弘安２年の座配には無いものなのです。
そして、「腰書き」と称する御本尊の下部の、模刻の際に後で書き加えられる部分（日蓮花押の左下）に「弘安二年十月十二日」という、通常の大聖人の御本尊であれば愛染明王の下側、大増長天の左側に認められるはずの年月日の記述が存在するのです。しかも大聖人の真筆本尊であれば例外なく書かれているはずの「干支（えと）」も書かれていないのです。
これらのことを確認して考えられる可能性は、戒壇の大御本尊とは、日禅授与本尊をもとにして大聖人の滅後に彫刻した「立派な」模刻本尊である、ということなのです。大聖人の出世の本懐である「観心の本尊」の一つであるので、決して日犬の言ったような「偽物」ではありません。こうした仮説について、更に詳細に検証をしてみましょう。
（�鵝法崙醋蟻膕猴嫗瑳圈廚竜�載は弘安３年３月から５月に限られる
大聖人真筆本尊の十界の座配の中で特筆するべきは、迦葉尊者についての書き方です。１３０数体に及ぶ真筆本尊の中で、迦葉尊者の書き方は極めて明確な変遷があるのです。
�� 弘安３年３月以前は「南無迦葉尊者」
�� 弘安３年３月から５月のみ「南無大迦葉尊者」
�� 弘安３年１１月以降は「南無大迦葉尊者等」
戒壇の大御本尊が建立されたのは弘安２年１０月と称されているので、当然「南無迦葉尊者」であるはずですが、日顕の主張のように弘安３年５月の日禅授与本尊を模写したのであれば、「南無大迦葉尊者」となる訳です。
そしてやはり事実は、弘安３年３月から５月にしか書かれていない「南無大迦葉尊者」という表現が、弘安２年１０月と称する戒壇の大御本尊に彫刻されているのです。
ここでもまた日顕が暴露したとおり、日禅授与本尊を模写したことを前提とした仮定が裏付けられた訳です。
（�堯貌�興上人が書写された多数の御本尊は日禅授与本尊以外の御本尊を書写
歴代法主は常住本尊を書写するに際して「書写之（これを書写す）」と書いていますが、「之（これ）」とは「戒壇の大御本尊である」とする主張が、退席痔派ではまことしやかに流されていました。
しかし、「之」とは「この本尊」という意味だという主張が明治以前は通説だったとされているぐらい、全く戒壇の御本尊を書写していないのです。
日興上人が「書写之」として書き残されたたくさんの御本尊の中に、この戒壇の大御本尊と同じ座配のものがどれほどあるかをいくつか調べてみました。例えば柳澤宏道の「石山本尊の研究」（増補版）には、１９体の日興上人の御本尊が写真と座配図とで示されていますが、その中には一体も同じものはありません。唯一、嘉元二年九月八日の高知県要法寺蔵の日興上人書写の本尊が「仏滅度後二千二百三十余年」で、「仏滅度後二千二百二十余年」の戒壇の大御本尊とはこの一カ所のみが異なるという、非常に似たものが一体だけ存在するのみで、他は全く異なる本尊を書写したとしか考えられません。
数百もの日興上人の真筆御本尊の中には、日禅授与本尊あるいは同じ座配の３体の本尊を書写したものは存在するのかもしれません。しかし、大聖人の御本尊の重要性を熟知し、五老僧の本尊不敬を厳しく批判されておられた厳格な日興上人が書写した本尊です。血脈相伝の根本中の根本と大石寺派が呼称する「大聖人出世の本懐」であるはずの戒壇の大御本尊が、もしもその当時に現実に存在したのであれば、それを無視して、他の大聖人の御本尊を書写するとはどういうことでしょうか？要するにこのことも、日興上人の御存命の頃には、そのような戒壇の大御本尊と称する「一大秘法」は存在していなかったということの証拠の一つなのです。
退席痔派はウソ八百の言い訳として、「血脈相伝の云々」と、いくら願望を垂れ流しても、歴史的な事実は否定できないのです。途中で何度も途切れたという証拠がすでに示されている誤謬伝説であることが暴露されているのに、それでも平気でオレオレ詐欺師まがいのウソをつくのが坊主たちの本質ですので、「証拠を示せ！」の一言で打ち砕くとともに、オレオレ詐欺坊主に騙された哀れな法華講員たちを目覚めさせねばなりません。
歴代法主は常住本尊を書写するに際して「書写之（これを書写す）」と書いていますが、「之（これ）」とは「戒壇の大御本尊である」とする主張が、退席痔派ではまことしやかに流されていました。
しかし、「之」とは「この本尊」という意味だという主張が明治以前は通説だったとされているぐらい、全く戒壇の御本尊を書写していないのです。
日興上人が「書写之」として書き残されたたくさんの御本尊の中に、この戒壇の大御本尊と同じ座配のものがどれほどあるかをいくつか調べてみました。例えば柳澤宏道の「石山本尊の研究」（増補版）には、１９体の日興上人の御本尊が写真と座配図とで示されていますが、その中には一体も同じものはありません。唯一、嘉元二年九月八日の高知県要法寺蔵の日興上人書写の本尊が「仏滅度後二千二百三十余年」で、「仏滅度後二千二百二十余年」の戒壇の大御本尊とはこの一カ所のみが異なるという、非常に似たものが一体だけ存在するのみで、他は全く異なる本尊を書写したとしか考えられません。
数百もの日興上人の真筆御本尊の中には、日禅授与本尊あるいは同じ座配の３体の本尊を書写したものは存在するのかもしれません。しかし、大聖人の御本尊の重要性を熟知し、五老僧の本尊不敬を厳しく批判されておられた厳格な日興上人が書写した本尊です。血脈相伝の根本中の根本と大石寺派が呼称する「大聖人出世の本懐」であるはずの戒壇の大御本尊が、もしもその当時に現実に存在したのであれば、それを無視して、他の大聖人の御本尊を書写するとはどういうことでしょうか？要するにこのことも、日興上人の御存命の頃には、そのような戒壇の大御本尊と称する「一大秘法」は存在していなかったということの証拠の一つなのです。
退席痔派はウソ八百の言い訳として、「血脈相伝の云々」と、いくら願望を垂れ流しても、歴史的な事実は否定できないのです。途中で何度も途切れたという証拠がすでに示されている誤謬伝説であることが暴露されているのに、それでも平気でオレオレ詐欺師まがいのウソをつくのが坊主たちの本質ですので、「証拠を示せ！」の一言で打ち砕くとともに、オレオレ詐欺坊主に騙された哀れな法華講員たちを目覚めさせねばなりません。
（��）大聖人の真筆本尊には「干支」が付記されているのに、板本尊には「干支」が無い
大聖人の真筆本尊で、図顕年月日が記載されているものは、その全てに「干支（えと）」が付記されています。ところが、戒壇の大御本尊には「干支」の記載がありません。干支の無記載は、大聖人滅後、日興上人以降の様式なのです。
例えば
「文永九年太歳壬申正月元日」（称徳符法の本尊）
「文永十一年太歳甲戌十二月 日」（万年救護の本尊）
「建治二年太歳丙子卯月 日」（建治二年・日照授与の本尊）
「弘安元年太歳戊寅八月 日」（弘安元年・日頂授与の本尊）
「弘安二年太歳己卯二月 日」（弘安二年・日目授与の本尊）
「弘安二年太歳己卯七月 日」（弘安二年・沙門日法授与の本尊）
「弘安三年太歳庚辰三月 日」（弘安三年・紫宸殿の本尊）
「弘安三年太歳庚辰三月 日」（弘安三年・臨滅度時の本尊）
「弘安三年太歳庚辰五月二十六日」（弘安三年・民部日向授与の本尊）
「弘安三年太歳庚辰十一月 日」（弘安三年・日昭授与の本尊）
「弘安三年太歳庚辰十一月 日」（弘安三年・和泉公日法授与の本尊）
「弘安四年太歳辛己四月二十五日」（弘安四年・日仙授与の本尊）
堀上人が編纂した「富士宗学要集8巻」にも、日蓮真筆本尊脇書きが記載されています。その中の千葉県・保田妙本寺に格蔵されている「万年救護の本尊」の図顕年日付が「文永十一年十二月 日」となっていて、干支が記載されていないようになっていますが、実際には、万年救護本尊の図顕年月日は「文永十一年太歳甲戌十二月 日」となっていて、干支が記載されているのです。
また新潟県の佐渡世尊寺に格蔵されている「日法授与本尊」も堀上人は「富士宗学要集8巻」で「弘安三年十一月 日」と干支が記載されていないように書き記していますが、これも実際は、「弘安三年太歳庚辰十一月 日」となっていて、干支が記載されているのです。
ところが、「本門戒壇の大御本尊」建立の日付には、弘安二年の「太歳己卯」の干支が記載されていないのです。これも大聖人滅後に戒壇の大御本尊が彫刻された強力な証拠の一つです。
学会総体としては、平成１４年１１月の学会会則の改正においても、まだ板本尊は大聖人滅後の模刻本尊だとは断定せず、ある面では従来の宗旨を否定していませんが、それは大聖人の言葉である
「若（も）し証拠なくんば誰人か信ずべきや、かかる僻事（ひがごと）をのみ構へ申す間・邪教とは申すなり」（御書全集P.1355）
に基づいているからであって、上記� ↓△砲茲辰憧萎�に証拠を確認出来たならば、いよいよ教義体系を根本から正すことで、本格的な世界広布新時代が開かれることになるのでしょう。それまでは、歴史的な事実に基づいて、確実に外堀を埋め、会員の意識改革を進めていくことが、一閻浮提広宣流布を目指し続ける本化地涌の菩薩としての使命です！
大聖人の真筆本尊で、図顕年月日が記載されているものは、その全てに「干支（えと）」が付記されています。ところが、戒壇の大御本尊には「干支」の記載がありません。干支の無記載は、大聖人滅後、日興上人以降の様式なのです。
例えば
「文永九年太歳壬申正月元日」（称徳符法の本尊）
「文永十一年太歳甲戌十二月 日」（万年救護の本尊）
「建治二年太歳丙子卯月 日」（建治二年・日照授与の本尊）
「弘安元年太歳戊寅八月 日」（弘安元年・日頂授与の本尊）
「弘安二年太歳己卯二月 日」（弘安二年・日目授与の本尊）
「弘安二年太歳己卯七月 日」（弘安二年・沙門日法授与の本尊）
「弘安三年太歳庚辰三月 日」（弘安三年・紫宸殿の本尊）
「弘安三年太歳庚辰三月 日」（弘安三年・臨滅度時の本尊）
「弘安三年太歳庚辰五月二十六日」（弘安三年・民部日向授与の本尊）
「弘安三年太歳庚辰十一月 日」（弘安三年・日昭授与の本尊）
「弘安三年太歳庚辰十一月 日」（弘安三年・和泉公日法授与の本尊）
「弘安四年太歳辛己四月二十五日」（弘安四年・日仙授与の本尊）
堀上人が編纂した「富士宗学要集8巻」にも、日蓮真筆本尊脇書きが記載されています。その中の千葉県・保田妙本寺に格蔵されている「万年救護の本尊」の図顕年日付が「文永十一年十二月 日」となっていて、干支が記載されていないようになっていますが、実際には、万年救護本尊の図顕年月日は「文永十一年太歳甲戌十二月 日」となっていて、干支が記載されているのです。
また新潟県の佐渡世尊寺に格蔵されている「日法授与本尊」も堀上人は「富士宗学要集8巻」で「弘安三年十一月 日」と干支が記載されていないように書き記していますが、これも実際は、「弘安三年太歳庚辰十一月 日」となっていて、干支が記載されているのです。
ところが、「本門戒壇の大御本尊」建立の日付には、弘安二年の「太歳己卯」の干支が記載されていないのです。これも大聖人滅後に戒壇の大御本尊が彫刻された強力な証拠の一つです。
学会総体としては、平成１４年１１月の学会会則の改正においても、まだ板本尊は大聖人滅後の模刻本尊だとは断定せず、ある面では従来の宗旨を否定していませんが、それは大聖人の言葉である
「若（も）し証拠なくんば誰人か信ずべきや、かかる僻事（ひがごと）をのみ構へ申す間・邪教とは申すなり」（御書全集P.1355）
に基づいているからであって、上記� ↓△砲茲辰憧萎�に証拠を確認出来たならば、いよいよ教義体系を根本から正すことで、本格的な世界広布新時代が開かれることになるのでしょう。それまでは、歴史的な事実に基づいて、確実に外堀を埋め、会員の意識改革を進めていくことが、一閻浮提広宣流布を目指し続ける本化地涌の菩薩としての使命です！
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