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役の優婆塞　孔雀王の咒法を修持し　
　　　　　　　　　　　　異しき験力を得て　現に仙と為り　天に飛ぶ

　今ではすっかり一般的なレジャーとして定着した登山。しかし日本の百名山の大半は本来信仰の山であり、明治時代までは一般人の入山は許されなかったところがほとんどです。ちょうどチベットのカイラス山のように…百名山でなくとも、少し分け入るとそこには先人たちの信仰の足跡がありありと見てとれます。そんな場所を旅し、大自然と呼吸するように一枚、一枚を丁寧に撮ってきました。
　エコだなんだと近年、世界規模で声高に叫ばれるようになってきました。しかし修験の山を登るうち、過去の日本人はごく普通に緊密に、大自然と向き合い、共存してきたのだと感じています。本当にそれらの時代には、木や鳥の声を聞けた人もいたのかもしれません。写真を見て、これからの観光、行楽としての登山の際、少しでもその背景に思いを馳せ、日本の自然の持つ奥深さを感じてもらえれば幸いです。

宮脇慎太郎
高松市在住。大阪芸術大学写真学科卒業後、出版社、スタジオ勤務を経てフリー。日本列島が本来持っていた聖性を追いかけている。

開催日程
■2月21日(SAT)〜3月8日（SUN)＠BASECAMP高松店
■3月9日（MON)〜3月29日（SUN)＠YOUMETOWN高松店アウトドアフロア
■4月18日（SAT)BISEHALL open22：00〜＠香川町