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開催終了『観る』ことと『醒める』こと

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2009年10月06日 03:12 更新

 6月刊行の『風の旅人』37号から、「意識のコスモロジー」という、内宇宙と外宇宙の照応関係についての考察、というよりは試論的エッセイの連載を(たぶん6回シリーズで)開始しました。10/1発売の38号では「チェンマイ−時空の彼岸−」と題して、かつてタイでプチ出家したときの体験談を書いております。

 前回の連載開始イベントでも場所を使わせていただきました、下北沢の素敵な古書店「気流舎」の店長さんが、13日に、日本でですが、やはりヴィパッサナー瞑想のリトリートから帰ってこられるので、その翌日というタイミングを狙って、トークショーを展開する予定です。入場無料です(喜捨歓迎)。ご関心ございますかた、ぜひお越しください。語り合いましょう。


 ■『風の旅人』38号(と『新しい茶道のすすめ』)刊行記念イベント■

 「〈近代〉の終わりと変性意識 Ver. 2.0−『観る』ことと『醒める』こと−」
 蛭川立(お話)×小川布美子(聞き手、ツッコミ役)

 日時:10月14日水曜日、午後7時〜終了時刻未定
 場所:下北沢「気流舎」
 http://www.kiryuusha.com/blosxom.cgi
 (お問い合わせは、info@kiryuusha.com、まで)


 気流舎では6月に、拙著『彼岸の時間』再版記念イベント、「〈近代〉の終わりと変性意識」を行いました。会場からあふれ出すほどのお客様の猛烈な熱気にうれしい悲鳴でありました。

 その勢いで、日食の後にでもぜひまた続編を、というお話になっていたのですが、このたび、私が連載をしている『風の旅人』の38号と、茶の湯の師匠、黒川五郎氏との共著『新しい茶道のすすめ』(第5章:密林の茶道−茶の湯の人類学−を執筆)(現代書林)がほぼ同時に刊行されるタイミングで、そしてまた、店長さんがヴィパッサナー瞑想のリトリートからお帰りになる翌日というタイミングで、第二部を行う運びとなりました。

 二つの出版物に寄稿した文章の共通項は、「瞑想」です。

 前回は「変性意識状態」ということを強調するあまり、その状態が、なにか普通の日常生活からかけ離れた特殊な世界だという含意が強くなりすぎたかなと思いました。

 「トランス」とか「サイケデリック」とか、そういう言葉には「ここではないどこか」へトリップする、というニュアンスがあります。「瞑想」にしても、なにか特殊な意識状態に入っていくというイメージがあります。

 しかし、われわれがほんとうに目指すべき地点というのは「ここではないどこか」ではないはずだ、と私は考えます。むしろそれは逆で、「今ここ」にあって、正確に地に足をつけることだと思うのです。

 じつは、われわれが「日常」と考えている、たとえば、月曜から金曜まで働いて、土日は休日。そういう、曜日という暗示を自明のルーティンワークだとして生きていること自体が、一種の社会的催眠状態という変性意識状態であり、むしろ、「今ここ」の感覚を明晰に観察し続けることによって、日常の中にありながら、その催眠トランス状態から「醒める」ことができる、という逆の視点に立つことも可能です。そして、その作業こそが瞑想という身体技法なのではないかと考えることはできないでしょうか。

 今号の『風の旅人』には、私自身がタイの山寺でプチ出家してヴィパッサナー瞑想を学んだ体験談を書きましたが、とくにこのヴィパッサナーは、『新しい茶道のすすめ』の中で触れた禅とともに、そのような指向性を強く持っている瞑想法だといえます。

 ただ、残念ながら、禅の伝統が形骸化してしまっていることが多い現在の日本で、特定の宗教とは無関係にヴィパッサナーを実践している人が増えているのは興味深いことです。

 瞑想を実践していらっしゃる方も、そうでない方も交えて、今回は「行く」ことよりも「戻る」ことによって「醒める」という側面にフォーカスして、皆さんと語り合えればと思います。

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  • 2009年10月14日 (水) 水
  • 東京都 下北沢/気流舎
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