アワガミファクトリー　展覧会開催のお知らせ
「阿波紙・版画展」アワガミと７人のアーティスト

[展覧会について]

版画教育の第一線で活動し、版画表現を行う上でその支持体となる紙素材の在り方を重要と考えるアーティストによる多彩な版形式のアートワークと、多様な表情を持つ阿波紙（アワガミ）とのコラボレーションです。版画表現の可能性を追求しつつ、世界へ向けて斬新なイメージを表現しつづけるアーティストが、阿波紙を用いて創作した作品を展示いたします。

[展覧会概要]
■会　期 2007年12月10日（月）〜15日（土）
10：00〜18：30（最終日17：00）
■会　場 文房堂ギャラリー
〒101-0051　千代田区神田神保町1-21-1　文房堂ビル４Ｆ
Tel 03-5282-7941
■主　催 阿波手漉和紙商工業協同組合（アワガミファクトリー）
■後　援 徳島県、伝統的工芸品産業振興協会
■出展者 生嶋順理、遠藤竜太、佐竹邦子、馬場章、原健、
三井田盛一郎、山本清　(順不同）
■参考出品　 Yanawit Kunchaethong（ヤナウィット　クンチェートーン）


[関連企画]
■オープニングパーティー
日時：2007年12月10日(月)　17:00〜19:00
場所：文房堂ギャラリー

[本企画の趣旨]

アワガミファクトリーとアーティストペーパーとの関わりは、主にアワガミファクトリーの活動拠点のひとつである(財)阿波和紙伝統産業会館におけるデザイナーやアーティストへの創作活動に対する素材や場所の提供、及び創作におけるコラボレーション活動などから培われてきました。
そして、様々なアートシーンに適した良質な素材の製造に努め、アーティストのための「アワガミファインアートペーパー」の製造と開発に力を注いで参りましたが、これまでの「アワガミファインアートペーパー」の供給は、ほぼ海外に向けられていました。国内においては、民芸紙にはじまる手工芸用の染め紙、印刷用和紙、壁紙などインテリア素材の紹介を中心に活動してきた次第ですが、一度原点に戻り、改めて素材作りの見直しも考えたいという事から、　２００７年２月には「阿波紙・版画展　〜6人のアーティストと版形式〜」（於：ギャラリーエス）を企画・開催致しました。

素材の作り手と使い手のコラボレーション的な開催であった「阿波紙・版画展　〜6人のアーティストと版形式〜」は、多くの方より好評を得られました。そこで、引き続き阿波和紙と版表現の可能性を追求し、より多くのアーティストの声が聞ける場を設けることで、より望まれる素材への手がかりを知り得る機会となることを期待し、この度の「阿波紙・版画展　〜アワガミと７人のアーティスト〜」の開催を企画いたしました。

今後も、アーティストのためのアートペーパーの見直しと改良に力を注いでいきたいという想いを強くしています。ぜひ御来場賜り、周知の程に御協力頂けますよう、何卒宜しく御願い申し上げます。

[作家プロフィール]

生嶋　順理　　Jyunri Ikushima
1961年熊本県生まれ。1985年東京造形大学卒業。1987年東京芸術大学大学院修了。版による作品発表を主に、2001年以降アーティストブックの制作出版活動をグループにて行なう。1987・89・96年現代日本美術展(東京都美術館、京都市美術館、新潟市美術館)、1986・88･91年クラコウ国際版画ビエンナーレ展(ポーランド)、1990年インターグラフィック'90(ドイツ)、2005年現代版画の潮流展(町田市立国際版画美術館、松本市美術館)、2007年Fuse/fureru 国際交流展（東京−京都−Santa Cruz）。現在、東京造形大学教授。

遠藤　竜太　　Ryuta Endo
1960年甲府市生まれ。1984年武蔵野美術大学卒業、1986年多摩美術大学大学院修了。リトグラフを中心に作品発表している。近年の展覧会では、’06「Global Matrix II」Purdue University Galleries U.S.A、’07「Show Me Thai〜みてみ☆タイ〜」東京都現代美術館、に出品。’97「International Biennial of Drawing and Graphic Art, Gyor.」にてHonorable-Mention受賞、’87「第55回 日本版画協会展」で山口源新人賞受賞、’86年第16回国際美術展でブリヂストン美術館賞受賞など。現在、武蔵野美術大学教授。

佐竹　邦子　　Kuniko Satake
1970年 神奈川県生まれ。1997年 多摩美術大学大学院 修了。‘99国際ミニプリントビエンナーレin CLUJ?佳作（‘03 ルーマニア）‘00第68回版画展?日本版画協会賞(‘03‘04入賞)、現代日本美術展?富山県立近代美術館賞、神奈川県美術展?近代美術館賞‘03ねりまの美術2003「版画・半画・反画」〜表現と技法〜展（練馬区立美術館）‘04ふくみつ棟方記念版画大賞展?大賞‘05高知国際版画トリエンナーレー特別賞、平成16年度文化庁優秀作品買上‘06損保ジャパン選抜奨励展推薦出品。現在、多摩美術大学絵画科講師、日本版画協会会員。

馬場　章　　Akira Baba
1952年 北九州市生まれ。1976年 東京藝術大学大学院美術研究科版画専攻修了。個展を中心に版画作品を発表。コバヤシ画廊（東京）・ギャラリーポエム（吉祥寺）・ギャラリーラセーヌ（山口）他 2000年 クラコウ国際版画トリエンナーレポーランド。2003年 ベルサイユ・ビエンナーレ フランス。トロワリヴィエール国際現代版画ビエンナーレ カナダ。2005年 現代版画の潮流展 町田市立国際版画美術館。現代版画のスパイラル展 東京造形大学附属マンズー記念美術館。現在、女子美術大学教授。

原　健　　Takeshi Hara
1942年名古屋市生まれ。1969年東京芸術大学大学院修了。1971年パリビェンナーレ展(渡欧)、1972年東京国際版画ビェンナーレ展(受賞)、1975〜76年文化庁在外研修員(英国・米国)、1976年 英国国際版画ビェンナーレ展、1981年世界の現代版画25年展、2000年日本美術の20世紀展 (東京都現代美術館)、2004年｢HANGA-東西交流の波｣展(東京芸術大学美術館)、2006年「PRINTS ON THE PLATE」展(韓国)等に出品。現在、東京造形大学絵画専攻教授。日本美術家連盟委員。

三井田　盛一郎　　Seiichiro Miida
1965年東京生まれ。1993年東京芸術大学大学院美術研究科版画中途退学。1993年東京芸術大学版画 野田哲也研究室助手（98年3月まで）。1992年より木版画作品を中心に発表活動を始める。主な個展に2000年作家招聘次代をになうアーチスト達三井田盛一郎展 町田市立国際版画美術館（東京）、2006 年 EXHIBITION -a plate- MIIDA SEIICHIROギャラリー旬（名古屋）など多数。2004年“ispa Japan 2004”（国際版画シンポジウム）実行委員。現在、東京藝術大学講師。

山本　清　　Kiyoshi Yamamoto
1949年別府市生まれ。1973年東京造形大学卒業。（株）山本デザインオフィスを主宰。インテリア、エクステリアの表装材のデザインをサーフェスデザインと標榜し、デザインの企画、開発を行っている。作品はフランクフルトハイムテキスタイル展（独）等、国内外での発表多数、デザインフォーラム'81展入賞、インターナショナルデザイン年鑑'87、'88〜'89、'92に選定、1969年カナダ国立科学技術博物館の永久保存など。作品集「ALFA-A」（1989年 用美社）。現在、宝仙学園短期大学教授。日本テキスタイルカウンシル理事。

Yanawit Kunchaethong　ヤナウィット　クンチェートーン
1957年タイ・ペッチャブリー生まれ。1983年シルパコーン大学グラフィックアート科卒業。1984年日本政府より奨学金を受け、1998年愛知県立芸術大学大学院を卒業。1993年イタリア フィレンツェ国立美術院修了。1981年ソウル国際プリントビエンナーレ、1983年国際グラフィックデザインビエンナーレ・リュブリャナ ユーゴスラビア、1984年ノルウェイ国際プリントビエンナーレ、1986年現代プリント・名古屋に出展。1988年の国立美術展で１位入選。1991年、2007年プリント展示会ビエンナーレ・和歌山に出展。オーガニックプリントの研究に従事し、タイ学術研究会議にて「オーガニックプリント加工」が入賞。現在、シラパコーン大学造形学部教授、造形学部主任、アート＆カルチャー部の副主任を勤める。


[本資料に関するお問合わせ]
アワガミファクリー　東京企画室
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担当：工藤多美子