ポルトガルの音楽〜ファドからポップスへ 論 者:ネーヴェス・マウロ (上智大学外国語学部教授) 聞き手:長嶺修 (ガティータ店主、音楽ライター) ファドは世界で知られる唯一のポルトガル音楽ですが、それはポピュラー音楽(都市の音楽)です。アマリア・ロドリゲスが最も有名なファディスタですが1994年に新ファドという世代が誕生し、ファドは様々な変化を受けてきました。「ポップス」というジャンルはフランスのシャンソンの影響を受けて誕生したCancao Nacional「国家音楽」でした。 1968年以降1974年まで独裁政府を批判したCanto de intervencao「変化を求める音楽」や1974年の革命以降1978年までポルトガルでもっと流行った Nova Musica Portuguesa「新ポルトガル音楽」もあります。さらにブラジルの影響が強いダンスミュージックと民謡をポップス化されたピンバも存在します。それぞれのジャンルの曲を分析しながら、ファドからポップスへの道について考えます。