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開催終了没後50年溝口健二再発見

詳細

2006年11月01日 23:07 更新

東京、京橋の国立近代美術館フィルムセンターで「没後50年溝口健二再発見」が始まりました。

文楽や歌舞伎に関連した作品や、昔の四橋文楽座の様子が記録されている作品、三和会が出演している作品等々・・興味深い映像も多く、映画ファンのみならず、古典芸能好きにも貴重な記録です。お時間ありましたら、この機会にぜひご覧下さい。

★没後50年溝口健二再発見

10月31日(火)―11月16日(木)、11月28日(火)―12月27日(水)
主催:東京国立近代美術館フィルムセンター
↓詳細
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2006-11-12/kaisetsu.html

定員=310名
発券=2階受付
料金=一般500円/高校・大学生・シニア300円

2006年は、世界の映画史に輝く巨匠・溝口健二が逝去して50年となる記念の年です。鋭利で容赦ない人間への観察眼、妥協を許さぬ演出姿勢、そして大胆さと繊細さを兼ね備えたキャメラワークが生み出した溝口監督の傑作群は、日本国内だけでなく世界の映画人・映画ファンからの限りない敬愛を受けて現在に至っています。(フイルムセンター紹介文より)

関連作品紹介

★浪華悲歌(エレジー)1936(第一映画)(原)溝口健二(脚)依田義賢(撮)三木稔(出)山田五十鈴、梅村蓉子、大倉千代子、浅香新八郎、志賀迺家辨慶、進藤英太郎、田村邦男、原健作、橘光造、志村喬、竹川誠一、滝沢静子→劇中に当時の四橋文楽座の公演の様子が残されています。

★殘菊物語1939(松竹下加茂)(原)村松梢風(脚)依田義賢(撮)三木滋人、藤洋三(美)水谷浩(音)深井史郎(出)花柳章太郎、森赫子、高田浩吉、川浪良太郎、高松錦之助、葉山純之輔、尾上多見太郎、結城一朗、南光明、天野刃一、井上晴夫、石原須磨夫、廣田昴、富本民平、保瀬英二郎、伏見信子、花岡菊子、白河富士子、最上米子、中川芳江、河原崎權十郎、梅村蓉子→新派の名優、花柳章太郎が菊之助を演じ、当時の歌舞伎界の様子を再現しています。五代目菊五郎を演じるのは先々代權十郎。

★歌麿をめぐる五人の女1946(松竹京都)(原)邦枝完二(脚)依田義賢(撮)三木滋人(美)本木勇(音)大澤壽人、望月太明蔵(出)坂東簑助、坂東好太郎、高松錦之助、中村正太郎、富本民平、田中絹代、飯塚敏子、草島競子、大原英子、白妙公子、堀正夫→八代目三津五郎が主演。戦前の二枚目映画スター板東好太郎(吉弥・弥十郎父)も出演。

★西鶴一代女1952(児井プロダクション=新東宝)(原)井原西鶴(脚)依田義賢(撮)平野好美(美)水谷浩(音)斉藤一郎(出)田中絹代、山根壽子、三船敏郎、宇野重吉、菅井一郎、進藤英太郎、大泉滉、清水將夫、加東大介、小川虎之助、柳永二郎、原駒子→当時の文楽三和会が劇中出演。

★近松物語1954(大映京都)(原)近松門左衛門(脚)依田義賢(撮)宮川一夫(美)水谷浩(音)早坂文雄(出)長谷川一夫、香川京子、進藤英太郎、小澤榮、菅井一郎、田中春男、石黒達也、浪花千榮子、十朱久雄、荒木忍→近松作「大経寺昔暦」の映画化

コメント(4)

  • [2] mixiユーザー

    2006年11月02日 15:20

    はぁ〜間違ってました。「近松物語」の原作は「大経寺」→「大経師」でした。

    溝口作品は没後50年を期にDVDでも続々発売されてるようです。
    http://forest.kinokuniya.co.jp/PlanSP/108

    私も溝口作品の多くはビデオやCSで見てますが、しかし大画面のスクリーンで見てこそ。
    時間があればじっくり映画館で観賞したいものです。

    溝口は谷崎同様、東京人でありながら京都に住み、上方文化をこよなく愛し
    その作品の殆どは京阪が舞台で、京都の撮影所で作られました。
    たぶん関西方面でも特集上映があるのでは・・と思うのですが。

    戦前の日本映画は戦時供出や保存の悪さで殆どが失われてしまいましたが
    溝口の戦前作品も同じ運命でした。今も映画関係者が世界中を必死で探し回っている
    「浪花女」(1940・松竹京都)は名人団平(坂東好太郎)とお千賀(田中絹代)
    の物語で珍しい文楽の芸道物。
    現存する「残菊物語」と失われた「芸道一代男」
    (若き初代雁治郎の厳しい芸道修業を扇雀時代の二代目雁治郎が演じた)
    と併せて「芸道三部作」と呼ばれ、戦前の溝口の一つの到達点を示す傑作だったそうです。
    見つかれば当時の文楽座も総出演してますから、文楽ファンにも大変貴重な記録発見となるのですが。
  • [3] mixiユーザー

    2006年11月02日 15:28

    「浪速女」は三宅周太郎先生の岩波学術文庫に最近収められました作品で、紹介されてまして、私もとても気になっておりました。フィルムが残っていて欲しいですね。

    ちなみに、この坂東好太郎さんのご子息が、歌舞伎役者の故坂東吉弥丈と弥十郎丈のご兄弟だと思います。
  • [4] mixiユーザー

    2006年11月02日 20:01

    ゴッド・ショルダーさま

    初めまして、情報有り難うございます。

    手元にある三宅周太郎の「続・文楽の研究」にも『「浪花女」と文楽』と
    題された一章がありまして、当時としても文楽映画が作られた事は事件であり、
    かなり話題になったようですね。
    文楽関係者が見ても『一応は考察が行き届いており、通俗的だが団平の様に「芸を命」とした人の一面が描出せられいる』との評価を得ています。

    今でもロシアや中国で満映接収フイルムが見つかると、まず映画関係者は
    「浪花女はないか?」と期待するそです。

    昔は可燃性フイルムのため、戦後、松竹京都の倉庫が火災に見舞われたことも不幸でした。
    坂東好太郎や林長二郎の全盛期のフイルムが悉く焼失してしまったとのことです。

    私が歌舞伎を見始めた頃、坂東好太郎さんは歌舞伎に復帰して、脇役や老け役専門でした。
    かって林長二郎=長谷川一夫と人気を二分した花形の面影はありませんでしたが、
    十三世守田勘弥の実子という名門の出。
    惜しくも子息の吉弥さんは亡くなられましたが、
    弥十郎さんは今や脇役として無くてはならぬ存在ですね。
    ご活躍を期待致します。
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