日本は広島・長崎に原爆を落とされた国として、また、 東日本大震災で福島第一原子力発電所が事故を起こし、大量の放射能が漏れたことからも、 特に放射能障害についての関心は高くなっています。 しかし、隣国である中国は、ウイグルのロプノールにある核実験場において、46回、総爆発出力22Mt(広島原 爆の約1370 発分)の核爆発実験を行いました。 中国は核実験の被害状況を公表せず、現地調査も許可しないため、被害状況は長い間不明のままでした。 ですが、1992年にウイグル人のアザト・アキムベク、ユシュムベク・ムフリーシが世界核被害者大会で被曝の状況を訴え、1998年にはイギリスのチャンネル4が「Death on the Silk road」というウイグルの被曝についてのドキュメンタリーを放送しました。さらに2008 年、札幌医科大学の高田教授がカザフスタンのデータとRAPS計算式により分析した結果、この実験による死傷者の総計が100万人以上にのぼると推論しました。中国共産党の極秘資料によると75万人の死者が出たとも言われます。 核実験の中でも「地表核爆発」は、砂礫などの地表物質と混合した核分裂生成核種が大量の砂塵となって周辺および風下へ降下するため、空中核爆発と比べて核災害の範囲が大きくなります。このような危険な実験を、中国政府はウイグル人居住区で、避難勧告も出さないままに行いました。 本上映会では中国の核実験の一端を調査したドキュメンタリー「Death on the Silk road」を上映します。 また、中国の核実験について簡単に解説します。皆様、ご参加宜しくお願いします。