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開催終了公開シンポジウムとレクチャーコンサート

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2005年11月30日 13:28 更新

公開シンポジウムとレクチャーコンサート

『ライブ演奏の問題と可能性--パイプオルガンの場合』

グレゴリ ダゴスティーノ(ニューヨーク、オルガニスト)講演と演奏

岡田暁生氏(京都大学助教授)コメント

ヘルマン ゴチェフスキ(比較文学比較文化)司会

12月3日(土)11-14時、東京大学駒場キャンパス900番教室

交通案内:京王井の頭線「駒場東大前」駅東大口から徒歩5分

 他の楽器と違ってパイプオルガンは、演奏する楽器/場所に途方もなく大きな影響を受ける。例えばオーケストラの楽器奏者は、どのコンサートでも常に自分自身の楽器でもって演奏することが可能である。ピアニストの場合、自分の楽器を持ち運ぶことは出来ないわけだが、世界中のコンサートホールには同じスタインウェイのグランドピアノが置いてあって、細かい違いはあるにしても、ある程度はいつでもどこでも同じ響きを得ることが可能だ。会場について言えば、確かにコンサート・ホールには様々なタイプがあるけれども、有名なホールは世界中どこでも、総じてあまり大きな違いはないように設計されている。それに対してパイプオルガンは、響きが10秒近く残る大きな教会から、残響がほとんどない駒場の講義室まで、全く異なった場所に置かれる。また楽器自体も、例えばバロック・オルガンと一九世紀のオルガンでは、構造やストップの種類がまるで異なっている場合が少なくない。他の楽器奏者のように、あらかじめに練習しておいた通りの響きをコンサート会場でそのまま再現することは、オルガニストには不可能である。演奏する場所に合わせてプログラムを組立てなければならないし、同じ曲でも会場に合わせてその都度音色とテンポとアーティキュレーションを変化させなければならないのである。従ってオルガンの場合、他の楽器にも増して、レコーディングとライブとでは音楽表現がまるで違ってくることになる。ある意味でオルガン・コンサートは、一種の「ハプニング」であり、まさにこのハプニング性から演奏者は、インスピレーションを受け取るのである。

 他のどんなジャンルにも増して、オルガンの演奏文化は「ライブ」というものの諸特質と深く結びついている。今回のシンポジウムでは、コンサート・オルガニストとして長年活躍してきたグレゴリー・ダゴスティーノ氏(12月1日に駒場の900番教室で彼の演奏会がある)に、演奏者の立場からのライブ演奏の特徴と可能性について講演をしてもらう。講演では世界各地の有名なオルガン、それらが設置されている教会やコンサート・ホール、さらにはそれらの録音なども紹介する。また楽器およびそれが置かれた環境が演奏にどのような作用を及ぼすかについて、ダゴスティーノ氏自身の経験から多くを語ってもらうことになろう。

ダゴスティーノ氏の講演に引き続き、音楽学者の岡田暁生氏のコメント、さらに参加者も交えたディスカッションを行う予定である。

講演言語:英語(通訳付)

詳しくは以下のURLをどうぞ。
http://organ.c.u-tokyo.ac.jp/symposium.html


さらに、ダコスティーノ氏の演奏会は、同じ場所で12/1(木)18:30〜あります!入場無料。僕はたぶん会場整理をやっています。こちらも、詳しくは以下のURLをどうぞ。
http://organ.c.u-tokyo.ac.jp/next.html

コメント(1)

  • [1] mixiユーザー

    2005年12月01日 08:39

    何たる素敵なレクチャー。千差万別の楽器・環境への対応は、オルガニストへの道を歩む方々にとって、かならずブチ当たる壁でございまする。オススメでありまする!!
mixiユーザー
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  • 2005年12月03日 (土) 11〜14時
  • 東京都 東京大学駒場キャンパス900番講堂
  • 2005年12月03日 (土) 締切
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参加者
1人