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開催終了鈴木先生を囲んで、近著の読書会

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2008年03月05日 19:17 更新

近著「わたしはこう思うのだが」と「言語学が輝いていた時代」の読書会を、鈴木先生をお招きしてひらきます。

人数限定ですが、どうしても参加したい方は、管理人にご連絡ください。

コメント(8)

  • [1] mixiユーザー

    2008年03月05日 20:46


    今からとても楽しみにしております。
  • [2] mixiユーザー

    2008年03月07日 19:03

    えーと、開催日時が2009年になってるのは、2008年ですよね?
    今年は無理だけど来年なら・・・なんて思ったりもしましたが。

    お元気でとお伝え下さい(何の所縁もない者ですが)。
  • [3] mixiユーザー

    2008年03月07日 19:30

    あ、間違えてたかな、、、

    ええ、今年の3月21日です

    今、ご本を読んでいるところですが、相変わらず快調ですね。
  • [4] mixiユーザー

    2008年03月19日 21:04

    レジュメです:
    鷹揚の会 2008年3月21日 
        鈴木孝夫+田中克彦対論「言語学が輝いていた時代」

     鈴木先生のコメントを引き出すためのとりとめのない話(ディスクール)
     あるいは、言語学についてのシステムエンジニアリング的分析

    以下の話を引き金として、鈴木先生のお話を引き出したい。

    1 私の言語学体験:人間として生きたということは、言語体験を積んだということだ。
    (1) 大学3年時アフリカ旅行の最後のほうで、ザンビアの首都ルサカの中華料理屋でチャーシューメンを頼み、野菜炒めが出たのでがっかり。言葉(概念)への疑問
    ・法学部で学んだこと: 概念という概念
    (2) フランス2回(1年、2年)、イギリス1回(4年)の外国生活で異文化体験
    ・言語を所与とする考えから解放される。異文化の中で、言葉の記号性に気づく。
    (どうやって相手を自分の思い通りにするか。(例)バックミラーが見えにくくなるといい助手席に乗せることを拒否するパリのタクシー運転手に短くひと言「なぜ椅子はあるのか?」 Pourquoi le siege ?)
    (地名や人名という固有名詞の発音は、階級や余所者を見分け排除する記号:ロンドンでGrosvenor グロブナー, Chiswick チジック, Worcester ウスター、Southwalk サザック)
    (3) 日本海の海洋汚染を監視する環境省財団で3年勤務。しかし、誰も地球環境問題の深刻さに打ちひしがれてはいなかった。言葉の実存的重みを感じきれないからだ。
     人間が地球環境問題を認識できない理由を鈴木説に学ぶ: 言葉上はわかっているが、個々人の意識の上に意味(= 実体験や確かな知識)が存在してない。「言語文化学ノート」=
     意味とは、個人が「ある音声形態と結びつけて頭の中に持っている知識及び体験の総体」、個人によって違うし、同一個人でも体験の前後で意味変わる。チョムスキーのウニ p180
    ・「持続可能な開発」という呪文の横行。誰も意味されるものを問わない。「意味するものがみずから意味されるものとなる」=「意味されるものの消滅と意味するものの同語反復」(ボードリヤール) きわめて表層的な議論。
    (4) 人類は洞窟で進化したという思いを確かめるため、2007年4月南アフリカ・東ケープ州のクラシーズ河口洞窟を訪問。温かくて暗い洞窟こそ、ハダカ化と、音声言語の生まれた場所という認識をもつ。また真社会性の起原でもある。
     さらに、巨大隕石が2度落ちた南アフリカの磁場異常こそが、概念作用(音声符号と、脳内の記憶を、結びつける作用であり、言語能力の根本)を生み出したかも?
    神ではなく、南アフリカの大地が人類を産んだのではないだろうか。
  • [5] mixiユーザー

    2008年03月19日 21:05

    2 言語学のロードマップ(あるいは、言語学の始原・発展・現在)
     言語学はどのように生まれ、どう発展し、歪曲され、今どうなっているのか
    (1) 言語学ってどうして始まり、発達したのだろう? 国家や権力の都合か?
    ・特定の文化の中で普通に暮らしていたら、言語学は必要なかった?
     異民族を支配するための道具として発達した?
     欧米中心、欧米のそれぞれの立場が反映されている
    ・被支配民族の言語を対象とし、アメリカでは(文化)人類学とセットで発展した。
    ・日本の戦後の言語学も、アメリカの占領政策の影響下で、アメリカ人にとって難しい漢字を排除することが検討された。日本語を深く知らない石頭の学者が、自分のわかる範囲に日本語を押さえ込もうとした。
    ・中国共産党の漢字の簡略化は、人々から古典を奪い去る目的?

    (2) 戦後の占領軍による国語改革についての疑問
    これは、戦中に日本が植民地のために作った「はなしことば」を流用したのだろうか。誰か占領軍に媚びた言語学者がいたのだろうか。
    (保田與重郎「国語の普及運動について」、「近代の終焉」所収
     新しい日本の勢力と一帯となる範囲の民衆に対して、国語を普及させるために、話しことばという考え方が、実行されるらしくなった。
     p91 はなしことばの習得によって、彼らは日常の用を足すであろう。ある程度生活の安定をもち又文明生活の向上にも資しうると思う。しかし彼らの学んだことばが、それ以上の精神へのみちを完全に閉ざされているということは、私には一つの悲惨と思われる。彼らの学んだ文章は、日本語の範囲で知識人の文章でなく、官吏の文章でない。又神のことばでもない。つまり日本の文章の中枢と隔離された特殊なものである。そのことばは日本の文化をひらく鍵とならない。)

    (3) 言語学は自ら自分の首を絞め、権力におもねっているのか
    ・ソシュールの「意味の恣意性(アルビトレール)」についての議論が深まらなかったのは何故? それこそが言語の一番危険な部分であるのに。
     権力が恣意性を決定づける:「どっちがご主人様なのか、それだけだ」(鏡の国のアリス)

    ・鈴木先生の「意味論」は、ソシュールを超えている。意味が個人の中で構築されていく部分、もっと注目されてもよいのに。

    ・チョムスキーの生成文法は、アフリカ単一起原説を予見していた? 言語学はDNA研究よりもいち早く人類の起原を明らかにしえたのに、誰もそれに注目していない?
     DNA研究と同じ手法で統計解析すると、全人類の言葉の起原は、十万年前の南アフリカのコイサン語であるという結論が導かれる。コイサンは今もクリックを使うことから、肺気流を使って母音子音を組み合わせる音の前に、クリック(舌打ち音)を使った言語が使用されていたのではないか。
     語学をたくさんできる人は、子ども心を持ち続けている!?

    言語の起原論を研究対象から外して、自らつまらない学問にしている。

    (4) 言語学の危うさ:研究や解析の難しさ
    p233 観察対象と思っているものが、それを分析する手段でもあるという自己撞着性。
     木でできたストーブの中で薪を燃やすようなもの

     そもそも言語学は人類文明のすべての現象・領域を対象としうる学問のはずだ
    文字論も含めて、欧米研究者がわからない、むずかしいこと、権力が喜ばないことを、どんどん外して今日の無味乾燥の言語学になったのではないか。

    ・システム工学的に考えると、言語(ことば)が文明を構築する、言葉が文明のソフトウエア。
     人類文明という人工的なシステムは、そもそもはハダカという身体的条件を必要条件として生まれたが、すべてことばによって定義され、設計され、運用されている。文明の本質は言語であり、文明のいかなる要素もことば抜きには成立しないので、言語学は文明の全体、細部、過去・現在・未来、メカニズムから病理に至るまで研究対象とすることができるはず。
  • [6] mixiユーザー

    2008年03月19日 21:05

    (5) こんな言語学があってもよいのではないか(ほんの思いつきですが)
    ・純粋言語学。概念作用、恣意性、生成文法などに着目して。どの言語でもいい。
    ・言語社会学: ボードリヤールが「消費社会の神話と構造」の中で「消費は言語活動である」というように、現代消費社会における言語の機能は、もっと注目されるべき。
    ・起原論:野生動物は概念作用のある言語を持たないが、どうして人類だけがもつのかを生理学的に明らかにすべき。新国際語も起原論と親和性のある研究となりうるかも。
    ・オノマトペ論:記号的、概念的な言語とは一線を画すオノマトペをどう位置づけるか。言語は最初オノマトペあるいは音楽として生まれ、そのあとで別途概念作用が生まれたのではないか。概念作用をもつ前のなごりが生き残っているのがオノマトペ。
    ・文字論: アフリカ無文字社会はどんな社会だったのか。文字ないほうがよかったかも
    音韻数の極端に少ない日本語をつかうとき、漢字という象形文字の集合体を意識しながら会話をしていることが恣意性の歯止めでは?(例:このことが、日本人の本質直観能力や、嘘を嫌う性格と関係あるのか。禊ぎ祓いの文化との関係性とか)
    ・権力論: 権力と言語の関係。権力の源泉である神もまた、言葉の生み出したものである。恣意性を固定するのは実は権力であったという事実。(Hampty Dampty)
    ・詩論: すべての言語がもつ詩とは何かを突き詰める。なぜ詩は嘘をつけないのか。歌物語論があってもいいかも。
    ・コミュニケーション論: 人が、言葉を理解するとは、どういう現象であるのか。いくつもレベルある。名前だけに振り回される、わかったような気になる。意味されるものを問わない、など。
     読むとは、書くとは、どういうことか。
    ・抽象概念論:人はどうして抽象概念あるいはイデオロギーに魅了されるのか。(共産主義、民主主義、地上の楽園)もっと反省して、もっと情報操作・情報社会に耐性をつけるべき。 
    概念操作論:これはおそらく広告代理店や情報機関では研究がかなり進んでいる。

    ・おもしろい研究もいくつか見つけた。KO/SFCでの最近の研究成果には鈴木先生の影響?
    語彙論「レキシコンの構築:子どもはどのように語と概念を学んでいくのか」(慶應SFC今井むつみ)、 「言葉の意味づけ論」(慶應SFC深谷昌弘・田中茂範)


    3 鈴木言語学: もののあはれの言語学
    (1) もののあはれの言語学:
    p215 好きな女への情熱のように、ひたすら好きなことを追い求めてきた。損得、名利などの文明的な要素を超越した、知への本能的な接近。学問のためなら師をも破門する求道心。人間社会の常識や決まりにとらわれない。貧乏とか金持ちとか階級とかにもとらわれない。本当に正しいものにひたすら迫っていく。よい意味での貴族趣味。
     これは本居宣長が「もののあはれ」と呼ぶ意識の状態:自由、純粋、自然、今
     だから、全人類の問題である文明論・意味論にやすやすと到達できる。 
    文字にも関心。 (象形文字は、文化と現実を結びつける一助?)
    芸術家魂:p216 学者というのは芸術家と同じ。 p229 詩人とか芸術家と同じ欲望

    (2) 野鳥やサルやミツバチの行動と人間の言語を比較する野生動物の視点。野生動物標準
     チョムスキーも同じ。これが、人類の言語の特殊性を考察するための外部基準となる。
     だから、大慈大悲の極みといえる悟り(本覚)に到達する。大宗教人の言葉に匹敵! アービトレールから考察して、文化の構造欠陥を発見。
    p75-6 人間が本当の現実にはりついていれば、善もなければ悪もない、やり過ぎもないし、すべての行動がそうなるようになる。水が高いところから低いところに流れるというふうなのが動物の世界。動物のやっていることは、自然法則通り、無理が一つもない。人間は本能を失って代わりに学習した文化で生きる。文化には言語も入っているわけだけれど、それは下手すると袋小路に入ったり、間違った道に行くこともある。つまり恣意的というのは文化と現実の裏付けとの結び付きが弱いわけです。だから、下手すれば自分を滅ぼすほうへも人間は行動できる。

    (3) 日本からの発信について考えておられる
    ・イングリックというツール:20世紀後半のエスペラントはイングリックだったかも
    ・しかし日本の流儀を発信して外国で根付くか?
    ・ラボ活動への理解
  • [7] mixiユーザー

    2008年03月27日 23:42

    のーこです。

    とっても楽しい晩でした。
    ご案内くださったShinRaiさん、有難う。
    僅かですが、当日の写真、会場でのものと、2次会で、カウンターに座っていたメンバーの写真があります。来週、スイスに戻りましたら、ShinRaiさんにメールで送りますね。

    タイトル「私はこう考えるのだが」の「のだが」が、鈴木先生にしては随分と弱腰な表現だなぁと、気になっていました。でも、孝夫節、まだまだ健在。ほっとしました。
    ただ、質問しても、本に書いてある通りのことをお繰り返しになるだけで、一歩突っ込んだ討論に至らなかったのは、お年のせいかしらん?ちょっと消化不良でした。

    孝夫ちゃまには、これからもお元気で、日本人の精神構造改革を率先していただきたいと思っております。
  • [8] mixiユーザー

    2009年03月21日 02:00

    イヤッだぁ,また今日,講演会があったのかと思っちゃいました。何にも案内見なかった筈なのにぃ,,,と思ったら,案内の日程の年が間違ってたんですね。

    先生、お元気でしょうか?
    またお目にかかりたいです。
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  • 2009年03月21日 (土) 夜7時から9時半
  • 東京都 新宿区高田馬場
  • 2009年03月21日 (土) 締切
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