「昭和世俗本展覧会」にて下ネタ中心に歌わせていただくことになりました。
スタッフのY美さんが素晴らしいフライヤーを作ってくださいました。
フライヤーは両面刷りで、
展覧会告知面は昭和実話誌風のデザインに、
ライブ告知面はブルーノートレコードの往年のジャケット風に
してみたとのことです。
昭和の香り、いや匂い、臭気？たっぷりのこれ自体が
永久保存版といっていいような実に秀逸なデザインとなっております。

愛知県在住の珍本コレクターのteeさんは
この10年ほど精力的に所蔵の貴重なエロ本、カストリ雑誌などを
惜しげもなく全国の会場にて展示するという活動を続けてこられました。
私も2回ほど行かせていただきましたが、
来訪者は自由にその場で手にとって読んでいいということで、
また質問等あれば懇切丁寧に解説も加えてくださったりと至れり尽くせり。
自らの体験や性癖と昭和の世相を絡ませての軽妙洒脱なトークショーもありで、
大変楽しませていただきました。

昨年はBSスカパーの人気番組「ダラケ」のエロ本コレクターの巻に出演され、
司会のジュニアさんと当意即妙のやり取りをされたり、
エロ本クイズの出題もされたりと大活躍されました。
しばらくはユーチューブで見れたのですが現在は見当たらず、
ここに貼れないのが大変残念です。

また昨年10月には「tee氏の昭和エロ本伝説」という著書も
古書五っ葉文庫より上梓もされているのですが、
力点がエロ本の抜ける部分ではなく抜けない部分に置かれているようで、
笑ってるうちに一気に最後まで読んでしまうという、
しかも昭和の世相が堅苦しくなく頭に入ってくるという
斬新かつアカデミックな書物に仕上げておられます。

意外とteeさんの展覧会は若い女性に受けているとのこと。
本来男目線で製作されていたはずのものが、
時を経てその本来の機能を終了した時点で俯瞰して見られ、
ある種時効にもなっている中でフォーカスされた場合、
女目線から見ても評価、興味の対象となることがままあります。
ストリップしかり、ベリーダンス、ポールダンスしかり。
悲惨な性商品としての営みがアグレッシブに取り組んで行くものとして
とらえ直されるという価値の反転が起きる場合があるのですが、
teeさんの提示される昭和のエロ世界にも
そのようなことが起きているように思われます。

そのteeさんの展覧会は一日を通して開催されるのですが、
その終盤、夜もすっかり更けたところで
Mr.69（ミスターロック）さんとのジョイントライブをやらせていただきます。
Mr.69さんとteeさんには共通項があり、
どちらもつボイノリオチルドレンであるというところが
重要ポイントであると思われます。

ほぼ自作曲のすべてが下ネタで放送禁止をくらっている
つボイノリオさんのラジオを聴き、楽曲を聴いて精神形成をなし、
かたやエロ本コレクターに、
しかも抜けない部分に重点を置いてのエロ本伝道活動に邁進。
かたや40歳を過ぎてから下ネタの弾き語りを始め
（音楽活動自体は中学生のころからと長い方ですが）、
今や下ネタレパートリー80曲になんなんとするエロ歌歌いに。
そのうち20曲はビートルズナンバーに特化した替え歌であるとのこと。
その上ワンフレーズに一回は笑いが取れるように計算されていて、
抜くことをテーマにしながらも
決して聴いてる者は抜けない仕様になっているという…。
またこのロックさんは作家でもあり、
丸山健二文学賞を受賞されて単行本にもなっているというお方ですが、
その小説が学識の豊かさがにじみ出るようなものでありながら
3P場面が多発の、結局はそれも下ネタということで、
この2名のつボイチルドレンが
このたび中崎町で初顔合わせとなり火花を散らすことになります。

私はこの2人ほどのストイックなエロの伝道師でもなく、
その点やや気が引けるところもあるのですが、
なるだけチンコ、マンコ率の高い曲を、
少なくともアナルだけでも出てくる曲を選んで
お2人の世界観を壊さないように心掛けさせていただくつもりです。

朝の11時からやっておられますので、
お暇がございましたら、
じっくりエロ本の数々を熟読していただき、
夜の8時から10時ぐらいまでライブも
お楽しみいただいて帰っていただけたら幸いです。

teeさんのHPです。
https://teesmania.amebaownd.com/