「 第一回サンパウロ映画祭」 日本人のブラジル移住100周年を記念して、サンパウロ市役所国際部は日本国東京都に於いて、来る4月22日から文化・スポースイベントを開催する。諸イベントの中には、サンパウロ在住日本人陶芸家で両文化の統合及び混合を象徴する新居喜美氏の作品展、並びに長編「O Ano Em Que Meus Pais Saíram De Férias(私の両親が休暇で旅に出た年)」、「Não Por Acaso(偶然の一致)」、「A Via Láctea(天の川)」、ドキュメンタリー「Cosmópolis(コスモポリス)」及び「Mundo Nikkei(日系ワールド)」を上映予定とするサンパウロ市映画祭が含まれる。
サンパウロ市映画祭に予定されている映画は、近年のブラジル映画ブームを代表する作品である。映画「O Ano Em Que Meus Pais Saíram De Férias(私の両親が休暇で旅に出た年)」は、2008年オスカー賞でブラジル代表として文化省に選ばれた作品である。カオ・ハンバーガー監督のこの映画は、軍事政権時代の1970年代に戻り、ある少年の観点から見た当時を語る。同映画はカンヌ映画祭のコンペティション部門にも参加した。
「A Via Láctea(天の川)」は監督リーナ・シャミーの二つ目の長編である。ストーリーは、ある男が彼女と電話で強烈な論争を交わした後、彼女の家まで行くことにする。しかし、辿り着くにはサンパウロ市のラッシュ時の超渋滞を乗り越えなければならない。移動途中、大都市の多くの要素と登場人物に接触する。この作品は世界各国の映画祭に参加しており、多くの賞を受賞している。
「Não Por Acaso(偶然の一致)」は既に多くの賞を受賞しているフィリーピ・バルシンスキー監督のデビュー長編作である。短編映画「Palíndromo(パリンドロム)」等を通じて、ブラジル国内外で既に人気が高かった監督である。この新作でバルシンスキー監督はある二人の男の人生を描く。人生は全ての面でコントロールできると彼らは確信している。しかし、ある予想外の出来事でそれが一気に崩れる。映画「Não Por Acaso」のエグゼクティブプロデューサーはフェルナンド・メイレレス(シティー・オブ・ゴッド監督)で、主演男優はロドリーゴ・サントロ(ビハインド・ザ・サン、ラブ・アクチュアリー、ドラマLOST)である。