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開催終了合同企画!震災チャリティーCDバザー&70〜80's旧ユーゴROCKアナログ爆音試聴会

詳細

2011年06月06日 15:56 更新

前回好評を博しましたチャリティーCDバザーと爆音試聴会の合同企画♪

http://mixi.jp/view_event.pl?id=61608709&comment_count=45&comm_id=630755

この好結果を受けて(?)早くも第2回の合同企画として開催させていただくことになりました☆


【日時】2011年6月25日(土)

◆第一部◆震災チャリティーCDバザー・・・午後6時スタート予定るんるん

◆第二部◆70〜80's旧ユーゴROCKアナログ爆音試聴会・・・午後7時半スタート予定 るんるん

【場所】スノウドニア(BAR Snowdonia)ワイングラス
   東京都世田谷区池尻3−28−6 1stアミューズビル3F
   TEL 03(3422)3030
   http://ameblo.jp/snowdonia/

【会費】ありません。たくさん飲んでください。ビール


◆第一部◆…震災チャリティー500円CDバザー(午後6時〜7時半頃:担当POSEIDON)

☆ダブリ買いや不要のCD(中古可)をお持ち寄り下さい☆

皆で売り買いして、売上金を全額募金しましょう。
もちろん試聴アリです!

-みなさまからのCD持ち込みをお待ちしてます
-対象CDジャンルは広い意味でのプログレです
-釣銭はありませんので、千円札、500円硬貨をご用意ください。
-寄付先情報はこちら http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=62558517
-売れ残ったCDはご希望により、持参者が持ち帰るか、こちらで保管して次回用に回します。持ち帰りの場合は、こちらで用意する個人識別シールを貼ってください。


みなさまのご参加をお待ちしています!!


◆第二部◆…70〜80's旧ユーゴROCKアナログ爆音試聴会(午後7時半〜:担当SADIEN)

最近少々ペースが上がりまして、早くも第13回を迎えようと言う爆音試聴会♪

マニアックものからメジャー高音質盤まで、アナログ(出来るだけ原盤)にこだわって、続けてまいりましたが、今回はもう少し踏み込んで(?)70〜80年代の旧ユーゴスラヴィアのロック(主にHR〜プログレ)をオリジナルアナログで楽しむ会を行いたいと思います。

近年、豊富に情報が入るようになってきた東欧のロック事情ですが、80年代頃までは、代表的なアーティストは紹介されるものの、そのシーンの多くは未知のベールに包まれたままでした。

しかし旧東欧各国では60年代後半から各国独自の個性的なシーンが展開し、日本ではほとんど知られぬまま、才能あるアーティストたちによる数々の傑作が送り出されていたのです。

しかし、ロックを西側資本主義の退廃的文化の象徴としてきた当局の統制・弾圧により抑圧され歪んだ歴史をたどった国・アーティストも少なくありませんでした。

その中で何故か旧ユーゴスラヴィアは、旧東欧諸国の中でも質・量共に自由で充実した発展を見せ、さらに民族紛争を抱えた怒りと悲しみが織りこめられたとしか言えないような、独自のドラマチックなシーンが形成されました。

外貨獲得のために迷走したハンガリー、ジャズを偽装し進化を遂げたチェコやポーランド、映画音楽やオペラなどから独自の展開を見せたロシアと周辺諸国など、個性的で興味深い旧東欧のロックシーンの中でも、比較的ブリティッシュやイタリアンロックに近いとされ、高水準の傑作を数多く生み出した旧ユーゴスラヴィアの作品たちに、この機会に触れてみてはいかがでしょうか?

※試聴会中でも、震災チャリティCDの販売は続けて行います♪


るんるん主な使用予定の作品るんるん

(1968)
GRUPA220「Nasi Dani」

(1970)
PRO ARTE「Pruzi Mi Ruku Ljubavi」

(1971)
DRAGO MLINAREC「(same)」

(1972)
TIME「(same)」
KORNI GRUPA「(same)」
BOOM FESTIVAL’72

(1973)
YU GRUPA「(same)」

(1974)
BIJERO DUGME「Kad Bi Bio Bijero Dugme」
INDEXI「(same)」
DAH「Veliki Cirkus」
KORNELYANS「Not An Ordinary Life」
SPEKTAR「(same)」

(1975)
GRUPA 220「Slike」
POP MASINA「Na Izvoru Svetlosti」
DRUGI NACIN「(same)」
HOBO「(same)」
OPUS 「1」

(1976)
TESKA INDUSTRIJA「Ho Ruk」

(1977)
GRUPA NEPOCIN「Svijet Po Kojem Gazim」(写真左)
OKO「Raskorak」
SMAK「Crna Dama」(写真中)
IZVIR「(same)」(写真右)

(1978)
IPE I LAZA「Stizemo」
ZELJKO BEBEK「...Skoro Da Smo Isti」
LEB I SOL「(same)」

(1979)
AERODROM「Kad Misli Mi Vrludaju」
BOOMERANG「(same)」
GALIJA「(same)」
GORDI「2」

(1980)
DEN ZA DEN「(same)」
TAKO「U Vreci Za Spavanje」
IGRA STAKLENIH PERLI「Vrt Svetlosti」

(1981)
GORDI「Pakleni Trio」

(1982)
STIJENE「Jedanaest I Petnaest」

(1983)
POMERANCA「Madbringer」

※上記のリストはまだ候補です。おそらくこれでは長いですし、入れ替え・変更はまだまだ行います。

下の写真は、充実期の77年作品から(アーティスト・作品名は上記リスト参照)

コメント(39)

  • [1] mixiユーザー

    2011年06月01日 18:15

    参加いたします!
    とまだ自信をもって言える状況では・・・もうやだ〜(悲しい顔)
    でもなんとか・・・楽しみにしています。
  • [2] mixiユーザー

    2011年06月03日 10:08

    >メインさん

    早々の表明ありがとうございます♪

    上記のリストからまとめると6時間以上かかりそうなので、これからだいぶ絞ると思いますが・・・
  • [3] mixiユーザー

    2011年06月04日 23:20

    どうもexclamation ×2

    これまた、レアなラインナップですねえ・・・
    めちゃくちゃ楽しみです。
  • [4] mixiユーザー

    2011年06月05日 02:24

    POSEIDONさん、デボラさんのご提案で、今回も震災チャリティCDバザーを合同開催することになりました♪

    詳細は一両日中に説明文を更新しますが、概要は以下の通りです。

    ※夕方6時〜
     ●震災チャリティCDバザー
    (参加者がバザーに出品するCDを持ち寄り、各々が500円で購入して売上を全額寄付する、というものです。残ったCDは、持参者が持ち帰っても、次回用に寄付してもどちらでもかまいません。)

    ※7時半〜
     ●70〜80's旧ユーゴROCKアナログ爆音試聴会

    よろしくお願いいたします☆
  • [5] mixiユーザー

    2011年06月05日 14:04

    あああ!参加したいでも先立つものが・・・

    実はシングルが豊富なユーゴですがTERUSI辺りは聞かせたいところですね。DAHとかPOP MASINAとかもシングルの方がよかったりオムニバスのほうが良かったり・・・

    参加・・・何とかならないかもう少し検討してみます。
  • [7] mixiユーザー

    2011年06月06日 02:32

    チャリティーの件、ありがとうとざいます。
  • [8] mixiユーザー

    2011年06月06日 12:09

    >デッキさん

    今回もお世話になります♪ よろしくお願いいたします☆
  • [9] mixiユーザー

    2011年06月06日 12:22

    >たるさん

    シングル、結構使い出すと数あるので迷っているのです(^^;

    SMAKの1stシングルはエポックメイキングな作品ですが、内容的にはやはりアルバムには劣ると思いますし、DAHもやはり1stのA面ラスト2曲かなと思っています。
    POP MASINAは2ndのB1かなと・・・

    IZVIRのシングルは決定で、OPUSは迷い中という感じでしょうか。歴史的意義でNDEXIのINDEKSI時代のシングルを使ってみるのも検討中です。あとはHADとか。

    このままだと、BOOM FESTIVALも入らないかも・・・

    TERUSIのシングルは・・・まだ出会えていません
  • [10] mixiユーザー

    2011年06月06日 12:23

    >デボラさん、POSEIDONさん

    前回同様盛り上げましょう☆ よろしくお願いいたします♪
  • [11] mixiユーザー

    2011年06月06日 17:21

    >SADIENさん
    確かにシングルは多すぎます。別にシングルオンリーイベントを企画したほうがスッキリするかもですね。

    BOOM FESTIVALもオンリーで全曲かけるというのもありかも知れないですね。ユーゴは他にもFESTIVALものがあるのでFESTIVALオンリーというのも可能かも・・・

  • [12] mixiユーザー

    2011年06月10日 13:32

    >たるさん

    シングルオンリーイベントもいいですね、旧ユーゴだけでも楽しめそうですが、シングルオンリーであれば、旧東欧でまとめると、いろいろ面白いテーマ・要素が出てきそうです♪

    旧ユーゴはライブオムニバスが充実していますからね。
    BOOM FESTIVALやPOP PARADEのシリーズだけで1イベントと言うのも凄いですが、かなり疲れそうですね(^^;
  • [13] mixiユーザー

    2011年06月11日 01:20

    池尻大橋前取りました。
    行っきまーす♪
  • [16] mixiユーザー

    2011年06月25日 06:57

    さあ、本日ですね。皆さまよろしくお願いいたします♪

    選曲は先述のリストより少々絞りました。フォーク系は残念ながらカット。
    HR色がやや強いでしょうか。シングルは最小限にしアルバム中心にいたしました。

    チャリティのCDも、楽しみにしております♪
  • [17] mixiユーザー

    2011年06月26日 01:59

    さて、ご参加いただきました皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

    おかげさまで今回も大変盛況でした♪やっぱり旧ユーゴのロックはあらためて熱くて濃かったですねえ☆

    レポートはあらためて明日以降徐々にあげていきます。

    毎度毎度ご無理をお願いしているスノウドニアのデッキさん、CDバザー取材の増田さん、あらためまして、ありがとうございました☆
  • [19] mixiユーザー

    2011年06月26日 23:19

    ありがとうございました!
    とても素晴らしかったです!
    ずっとネットで音源を追っかけているのですが、
    いろいろと聴いてしまってもうぜんぜん終わりそうにないですあせあせ(飛び散る汗)
    SADIENさんのレポートも楽しみです♪
    その際、曲名も教えていただけると幸いです。
    そして、次の企画までなんとか生き伸びたいと思いま〜すわーい(嬉しい顔)
  • [20] mixiユーザー

    2011年06月26日 23:58

    では、今回のラインナップのおさらいを徐々に参りましょうか♪

    旧東欧諸国においては、ロックが西側文明の退廃の象徴として抑圧されており、多くの国で公式に存在を認められなかったため、ロックを志した若者たちは地下活動を余儀なくされ、国によってはジャズやサントラなどを偽装して独自の、ある意味歪んだ発展を遂げていきました。

    しかし、こと旧ユーゴスラビアとハンガリーにおいては、それぞれの国の事情からか、60年代から、当局の監視を受けつつも、ロックアーティストが活動を始めています。

    旧ユーゴにおいては、チトー大統領の、比較的自由な経済活動などを認めた独特の社会主義政策が、ロックに関しても寛容だったのかもしれません。

    そんなユーゴロック(今後この呼称で統一します)の黎明期の名作と言えば、後にソロとして活躍するDrago Mlinarec率いるGRUPA220です。

    クロアチア出身の彼らは、多くの当時のバンドのご多分にもれず、ビートルズの多大な影響を受けたビート系中心の音作りをしていましたが、ストリングスの使用やコンセプトの導入など、高水準で意欲的な活動をしていたようです。

    その彼らの記念すべき作品「Nasi Dani」('68:写真左)から、コンセプトアルバムの導入部と言える冒頭のインストと続くポップな2曲目を聴いていただき、当時のかの国の雰囲気を味わっていただきました。

    (オープニング「Nasi Dani」)
    http://www.youtube.com/watch?v=_iPfg_dA0_U&feature=related
    (「Novi Dan Uz Stare Brige」)
    http://www.youtube.com/watch?v=ADvXuqGydnM&feature=related

    すごいなあ、YOU TUBEでみんな聴けてしまうかも♪ 手間かかりますけど、出来るだけがんばってみましょう☆

    そんなロックに寛容な姿勢と、西側の資本の流入への柔軟の対応のためか、西側の音楽作品は比較的情報が入りやすかったのでしょう。
    それらに明らかに影響を受けたアーティストが次々と登場してくることになります。

    トラッドをベースにしたロック歌謡的な作風で多くの作品を発表し人気を博したバンドPRO ARTEですが、彼らが70年に発表した1st「Pruzi Mi Ruku Ljubavi」(写真中)は、そうしたロック歌謡の原点の様な曲ももちろん収録しつつ、数曲で60年代末のブリティッシュロックの影響下の素晴らしい演奏を披露していました。

    その中で今回は、ほぼ第一期DEEP PURPLE、曲を特定するならば2ndの一曲目「Listen, Learn, Read On」を彷彿とさせるこの曲を…

    (「Ko vječnu tugu nosi, taj ima pravo da pjeva」 )
    http://www.youtube.com/watch?v=L-qmIsa8fJw

    ちなみにこのアルバム、曲と曲の間に必ずチャイム音が入るという不思議な編集になっております。誰かこの理由をご存知でしたらお教えいただけたら幸いです。

    そして、冒頭のGRUPA220から、早くも71年、リーダーでソングライターのDrago Mlinarecが脱退します。

    おそらくバンドの音楽性や演奏に満足していなかった彼は、優秀なミュージシャンを集め早速同年、意欲的な1stソロ作「A ti se ne daj」('71:写真右)を発表します。

    その音は当時としては何とも尖鋭的なHR!その中から今回は、ATOMIC ROOSTERを彷彿とさせるこのオープニング曲で皆さまに乗っていただきました。

    (「Pop pjevač」)
    http://www.youtube.com/watch?v=y3LX0bC5hO4

    彼はこの後、PINK FLOYD的な大作を含む名作2ndを発表後、徐々にシンガーソングライター色を強めていきます。
  • [21] mixiユーザー

    2011年06月27日 14:17

    72年に入り、世界レベルでも一流の水準を持った伝説的グループが登場します。

    日本でもマニアの間では早くから評価の高かったTIMEです。
    カリスマ的な存在感と歌唱で、この後ソロや他のグループでも活躍するDado Topic率いる彼らは、当時も国内で絶大な人気を誇っていたようで、この後紹介する当時のロックフェスティバルでも素晴らしいパフォーマンスを見せていました。

    この年発表された1st(写真左)は、安定した演奏力と充実した楽曲にメロトロンも導入し、当時イタリアや英VERTIGOあたりでリリースされていたら、はるかに評価が違ったであろう、旧ユーゴ史上に残る名盤の一つになっています。

    その中で、代表曲と言えるB面ラストの大曲でユーゴロックの素晴らしさを実感していただきました♪

    (「Za Koji Zivot Treba Da Se Rodim 」)
    http://www.youtube.com/watch?v=japEKxiOaRg


    そして驚いたことに、他の旧共産諸国では、敵性音楽であるロックに熱狂する自国の若者の姿をさらすことなど国辱とばかりに、ライブアルバムがなかなか認められなかった状況下にあって、このユーゴでは、70年代からロックフェスティバルが毎年のように行われ、しかもその実況アルバムまでがリリースされていたのです♪

    代表的なものがBOOM POP FESTIVALと題されたイベントで、知る限り最も古いものは72年ですが、まるでユーゴのウッドストックとも言うべき活況を呈していて、これが毎年行われていたとは驚くばかりです☆

    先のTIMEや、後に名作を続々リリースするINDEXI、まるでシカゴのようなブラスロックバンドNIRVANAなどが熱い演奏を繰り広げ、若者たちの熱狂振りが2枚組のアルバムに収められています。

    実はこのライブアルバムのシリーズはこの後も毎年リリースされ、同様の他のイベント(POP PALADEなど)も同じくライブ盤が出されるなど、この括りだけでも試聴会イベントが開催出来てしまうくらいの充実振りなのです。

    その中から、72年のライブ盤「BOOM POP FESTIVAL, LJUBLJANA '72」(写真中)収録、シングル2枚のみ残しているバンドHADの、まるでグランドファンクのように疾走する熱狂のステージを聴いていただきました♪

    (「Put U NiŠta」)
    http://www.youtube.com/watch?v=RQupKghpFgk&feature=player_embedded

    ちなみにこれは彼らの最初のシングルB面曲ですが、そちらの方はさすがに音は軽いものの、軽快な演奏がなかなか聴かせます♪

    この年は他にも、代表的なグループの一つであるKORNI GRUPAの名作1stや、現在映画音楽の作曲などで世界的に活躍するGoran Bregovicが、若き日にJUTROというバンドで、後に国民的なグループ結成のきっかけとなるあの名曲をリリースするなど、重要な節目の年であったと言えます。

    翌73年、2組の重要なトリオがデビューします。

    後に音楽性を変えながら多数の作品をリリースする、その名もYU GRUPA、そして決して作品は多くないながらも、圧倒的なライブの迫力でユーゴHRの可能性を切り開いたPOP MASINAです。

    大胆にも自国の名を冠したYU GRUPAは、ZEP的な演奏で、よりメロディアスかつバルカントラッドを取り入れたような独特の作風で名作を作り上げました。

    今回のイベントでは、その記念すべき1作目(写真右)からオープニング曲をお楽しみいただきました。

    (「Trka」)
    http://www.youtube.com/watch?v=QqbyYKHan4Q

    POP MASINAは、後ほど2ndアルバムであらためて紹介いたします。
  • [23] mixiユーザー

    2011年06月28日 01:10

    >メインさん

    ありがとうございました♪

    しかしYOU TUBEでここまで曲が出てくるとは思いませんでした☆
    果たして全曲リンク出来るか!?楽しみです。

    次はDEEP PURPLEの高音質盤試聴会を検討中です♪

    その後くらいにハンガリーかなといった感じです☆
  • [24] mixiユーザー

    2011年06月28日 01:12

    >デボラさん

    これからまだまだいい曲が出てきますよ☆

    YOU TUBEで曲が引用出来るので、ご参加いただけなかった方にも多少雰囲気を味わっていただけそうですね♪

    もちろんアナログを爆音で聴いた方がリアルに楽しめますが(^^)
  • [25] mixiユーザー

    2011年06月28日 01:26

    やっぱり参加したかったな・・・思ったとおりの選曲でイベントがいかに充実していたかが、見て取れます。
  • [26] mixiユーザー

    2011年06月28日 01:32

    > SADIENさん
    いや、正直言ってスノウドニアで聴くのと
    パソコンで聴くのとでは雲泥の差ですが、
    ネットであらためて聴けるだけでも幸せですね。
    それにしてもみな状態のよいお皿ばかりでしたよ!
    デッキさんも心配してくださって、
    ありがとうございました。
  • [27] mixiユーザー

    2011年06月28日 02:01

    さて続けます☆

    74年、いよいよ旧ユーゴ最大の国民的バンドが姿を現します♪

    2年前JUTROというバンドで野心的な曲を書き上げた、後の映画音楽界の才人Goran Bregovicは、おそらくJUTROに飽き足らず、より才能のあるミュージシャンを集め、自分の理想を体現すべく新グループを立ち上げます。

    名前はその曲「Kad Bi' Bio Bijelo Dugme」から取った、BIJELO DUGME。

    そしてその曲をタイトルに冠した記念すべき1stアルバム(写真左)がこの年に発表されたわけです。

    まずはJUTROよりもはるかにスケールアップを遂げたタイトル曲を名刺代わりにお楽しみいただきました。

    (「Kad Bi' Bio Bijelo Dugme」)
    http://www.youtube.com/watch?v=TesdVZePtDQ&feature=player_embedded

    そして後に映画音楽家として開花する才能の片鱗は、このアルバムのもう一つの目玉と言える珠玉のオルガンバラードに表れていたと言えるでしょう。

    そのもう一曲、世界レベルでも屈指のオルガンバラードと私が評価する悶絶モノの名曲で涙していただきました♪

    (「Selma」)
    http://www.youtube.com/watch?v=afMAYYq4aBU&feature=related

    彼らは圧倒的な支持を得て、以降ツアーをやればスタジアムを満杯にする国民的な人気アーティストとして君臨することとなります。

    そしてもう一つ、ユーゴを代表する名バンドがこの年名作を発表しています。

    60年代前半から活動を続け、72年にカセットで1stアルバムをリリースしたINDEXI。
    そしてこの年、アナログによる大傑作2nd(写真中)を発表します。

    ビートサイケ色を引きずったような音は、一聴すると古い音の様な印象がありますが、曲と演奏の素晴らしさは特筆もので、クオリティは十分世界レベルで現代でも通用します。

    ここではカッコいい一曲目でシビれていただきました♪

    (「Svijet u kojem živim」)
    http://www.youtube.com/watch?v=tXL2_E7IGyQ

    54歳で若くして他界したD. Popovicのヴォーカルも、旧ユーゴを代表する魅力あるものでした。

    そしてこの年、旧ユーゴのカリスマギタリストとして人気を博していたZlatko Manojlovicが、意欲的なバンドで作品を発表します。

    実験的なサイケ色とZEPの様なHRが同居したこのDAHの1st「Veliki Cirkus」は、そのジャケットデザイン同様、妖しくも重厚な世界が楽しめます。

    今回はその中から旧A面ラストの2曲を続けて、浸っていただきました♪

    (「Desetorica Sa LomaČe」)
    http://www.youtube.com/watch?v=q5-EuAgP8YY
    うわあこれは、いい音の素材がないですねえ(^^; 次の曲も見つからない・・・

    この後Zlatko ManojlovicはDAHの2ndを発表後、次なるグループGORDIで、ハードプログレからさらにHMへと変貌し、その後ソロでSSWへと転身します。音楽人生いろいろです♪
  • [28] mixiユーザー

    2011年06月28日 04:54

    INDEXIはBOOM POP FESTIVALに収録されているシングル曲のLIVE Ver.が滅茶苦茶気に入っています。
  • [29] mixiユーザー

    2011年06月28日 12:35

    >たるさん

    あのINDEXIも熱い演奏でしたよね♪

    迷ったんですがINDEXIは「Svijet u kojem živim」の使用を決めていたので、熱狂的なパフォーマンスだったHADの方を選びました。

    しかしあのシリーズのライブは当時の息吹が感じられる貴重な“遺産”ですよね☆
  • [30] mixiユーザー

    2011年06月28日 13:28

    さて74年を続けますが、ここまでパープルやZEP風のグループが登場してきた中で、ふと、BLACK SABBATHの影響を受けたアーティストはいなかったのかと考え、思い出したのが、このGRUPA SOS(写真左)。

    シングル4枚をリリースしたグループの2枚目の作品ですが、両面共にサバスを意識したリフ構造とギタープレイがなかなか楽しめます。

    テーマがサタニックなのかどうかは流石にわかりませんが・・・

    今回はよりサバス色を感じられるB面「Magnovenje」を楽しみました♪
    (残念ながらYOU TUBEは発見出来ず)

    そして様々なアーティストが飛躍を遂げたこの年、72年に傑作1stをリリースしていた、才人Key奏者Kornelije Kovac率いるKORNI GRUPAが、世界進出を図り、名をKORNELYANSと改め、実質的な2nd「Not An Ordinary Life」(写真中)をリリースします。

    元々1stも傑作でしたが、今回は楽曲も、シンセなどの導入によるアレンジ面でも大きく前進し、まさに世界でも第一線級のへヴィシンフォプログレの大傑作となりました☆

    しかし世界進出の試みは、イタリアのRICORDIレーベルでのリリースのみに留まり、この一作を持ってバンド名を戻し、ユーゴ国内での活動に戻ることになります。

    しかしそれでも作品の輝きは微塵も失われるものではありません。今回は1st収録曲を英語詞とアレンジ面でバージョンアップした、このスリリングな一曲で彼らの実力を実感していただきました。

    (「Fall of the Land of Woman」)
    http://www.youtube.com/watch?v=2bkWjAa4LQM

    そして優秀なアーティストたちによる作品が多く生み出されたこの年、無名ながらも光る作品を残して消えていったアーティストもいました。

    KeyトリオのSPEKTARは、当初ユーゴのEL&P的な触れ込みだったように思いますが、実はよりバンドアンサンブルと歌を大事にした、イタリアンロック的なアーティストだったように思います。(そういうバンド、旧ユーゴには多かったのですが)

    なかなか意欲的な曲もある一方、オープニングのインストなどは地味な印象だったりと、惜しい点はいろいろ見られるのですが、傑作が次々と輩出されてきたこの時期に、運悪く埋もれてしまったのかもしれません。

    今回はその中でもB1のドラマチックな佳曲をお楽しみいただきました。

    (「Dobri kapetan」)
    http://www.youtube.com/watch?v=kMVMhRaAZK0
  • [31] mixiユーザー

    2011年06月29日 16:48

    そして75年に入ると、旧ユーゴ初のロックアルバムを68年に発表したGRUPA220が、7年ぶりのアルバムをリリースします。

    しかしこのアルバム「Slike」(写真左)は、リーダーのDrago Mlinarecが脱退後、実質解散状態にあったバンドを、Dragoのソロのバックバンドメンバーが引き継ぐ形で制作されたものでした。

    そしてその音は、68年のアルバムの次作というよりは、71年のDragoのソロ一作目の延長と言えるもので、ZEP的な演奏を軸にした意欲的なHR〜ハードプログレを展開する傑作となっています。

    その中からオープニングでもあるタイトル曲をお楽しみいただきました。

    (「Slike」)
    http://www.youtube.com/watch?v=-DqlXt-d01o

    そしてもう一つ、ユーゴHRを代表する名作が誕生します。

    メロディアスなツインリードと合間に入るフルートの叙情で、憂いをたたえた哀愁のHRは大いに人気を博したDRUGI NACIN。この1st(写真中)と、バンド名を変えた次作は共に完成度の高い傑作となっています。

    ここでは1stから、ツインリードのUFOというか、ミッドテンポのIRON MAIDENといった感じのA面2曲目でヘッドバンキングしていただきました♪

    (「Carstvo Samoce」)
    http://www.youtube.com/watch?v=WsDEQX-qiiQ

    さらにHRの名作がもう一作♪

    73年に豪快な演奏でサイケハードの名盤と評価を受ける1st「Kiselina」をリリースしたPOP MASINA。
    その強烈なライブパフォーマンスが話題となり、2nd「Na Izvoru Svetlosti」(写真右)はライブトラックとスタジオトラックを収めた強力な一枚となりました。

    特にB1は、より洗練されたユーゴHRの名曲として素晴らしい出来であり、後半のスリリングなギターソロは、この当時のユーゴとしては特筆モノと言えます。
    ということで、その曲でぶっ飛んでいただきました☆

    (「Secanja」)
    http://www.youtube.com/watch?v=ixU2yFum8O0

    彼らはこの後、80年にROK MASINAと改名、よりHR/HM色を強めていきます。
  • [32] mixiユーザー

    2011年06月30日 01:31

    さて、ここからHRを離れ75年のプログレに入っていきます。

    次に紹介するHOBOはこの年にアルバム一枚(写真左)、シングル一枚を出したのみで、成功を味わうこともなく解散してしまったグループですが、奇妙な味わいのフォークプログレとも言える音楽性を持っていました。

    しかしアルバム冒頭には、そのイメージからも浮くような軽妙なインストが収められているのですが、これが何とも印象深いため、この曲をかけさせていただきました♪

    (「Druženje3」)
    http://www.youtube.com/watch?v=kquuBcTDPCo

    この年、DEEP PURPLEのライブのサポートを演ったことが彼らのキャリアの頂点だったのでしょうが、同年中に解散したようです。
    しかしこのアルバムは現在ではコレクター垂涎のアイテムとなっています。

    もう一つ個性的なのが、こちらはアルバム一枚とシングル二枚を残したOPUS。

    素晴らしいジャケットのアルバム「OPUS1」(写真中)は、非常にクラシカルでドラマチックなオルガンに導かれ、さぞや一大プログレッシブ絵巻が展開されるかと思いきや、いざ歌に入るとかなりブルージーな趣が・・・
    まるで分厚いオルガンの入ったFREEといった感じですが、これで完成度が高いので何とも面白い作品となっています。

    まさにその典型的な音と言える一曲目で皆さまに虚をつかれていただきました☆

    (「Magija \ Zveri U Nama」)
    http://www.youtube.com/watch?v=pwvi08gWtfU
    残念ながら、これも音のいい素材ではありませんが・・・

    そして充実の75年から、さらに発展の76年へと突入していきます。

    ハードプログレのジャンルでは、この年、イタリアンロックの様なドラマチックでメロディアスな音楽性を持ったTESKA INDUSTRIJAがデビューします。

    この年、2枚のアルバムをリリースし、どちらが1stかで諸説別れましたが、ここではよりプログレッシブなアルバム「Ho-Ruk」(写真右)を選びました。

    イベントではB1の、インパクト抜群のイントロから、まさにイタリアンロックを彷彿とさせるしゃがれ声のメロディアスなVoに引き込まれ、何故か長大なギターソロに突入するという、構成もインパクト抜群の曲で、首をひねっていただきました♪

    (「Koncert Tročinski」)
    http://www.youtube.com/watch?v=L35aJjxXXj0

    この他に彼らは4枚ほどアルバムを残し、シングルも6枚ほどと、80年代まで活動を続け、それなりに人気もあったようです。
  • [33] mixiユーザー

    2011年06月30日 21:58

    先ほど充実の75年と書きましたが、この年は、前年の74年にへヴィなリフが特徴的なHRシングルを発表し、この年、待望の1stアルバムを発表したSMAKの登場を忘れることはできません。

    すでにギタリストとして高い評価を得ていたR.M.Tocakが強力なメンバーを集めて作り上げた作品は、これもユーゴロックのエポックメイキングな傑作と言えるでしょう。

    また名Key奏者Lazar Ristovskiの参加も、ユーゴロック史上重要な意味がありました。
    しかし今回のイベントで75年のの1stに触れなかったのは、77年発表の2ndで彼らが大きな飛躍を遂げたからであり、それについては77年の紹介で触れることにしたからです☆

    さて、76年を続けます。

    旧ユーゴでジャズロックと言えばまず浮かぶのが、何と言ってもマケドニアの英雄と呼ばれるLEB I SOLですが、そのデビューに2年先立ち、強烈な実力派バンドがデビューしていました。

    2枚のアルバムと3枚ほどのシングルを出したSEPTEMBER。
    そのスリリングかつ重みのある音は、マハビシュヌやMAGMA、さらにはBOOZの4thあたりを彷彿とさせる素晴らしい作品です。

    79年の2ndはよりフュージョン寄りに洗練された感がありますが、この年に出た1st「Zadnja Avantura」(写真左)は、前述のジャズロックの名作群に匹敵する鋭さと凄味があります。

    今回はその中でも、問答無用のオープニング曲でエアドラムを楽しんでいただきました(?)

    (「Vrijeme Gospodar」)
    http://www.youtube.com/watch?v=uf05Jt-eBk0

    そして、ユーゴロックがさらなる充実を見せる77年に突入します。

    75年に1stをリリースし、人気と評価を確立したDRUGI NACINですが、この年にGRUPA NEPOCINと名を変え、同傾向の、これも傑作のアルバム「(same)」(写真中)を発表します。

    前作と大きく傾向は変わらず、よりバルカンの哀愁路線を深めたようなプログレハードは、その一筋縄ではいかないジャケットと相まって手応え十分です。

    インサートは、アルバムのコンセプトを表現しているであろうアメコミ風のSFチックな漫画となっている豪華仕様で、旧共産圏でなければ、少ないプレス数でここまで豪華な製作は実現しなかったであろうと思われます。

    この作品からの、ヘヴィながら合間でフルートで独特の叙情を見せる1曲目に浸っていただきました。

    (「Rock Pajaci」)
    http://www.youtube.com/watch?v=-Xy1zOdy75U

    そして、かなりサイケ寄りのアンダーグラウンドな音だったOKOも、この年アルバム・シングル各一枚をリリースしています。

    妖しさプンプンながらタイトな演奏は時にジャズロック的な展開も見せるなかなかの実力派でしたが、ギタリストは実はジミヘンが好きだったようですね。

    こちらも、1曲目(ジャケが一つ目だからというわけではありませんが…別名鬼太郎の親父と言う人もいましたね)を、妖しく楽しんでいただきました。

    (「Hoćeš Li Sa Mnom 」)
    http://www.youtube.com/watch?v=4_pq_4RVh8M
  • [34] mixiユーザー

    2011年07月01日 00:17

    傑作、意欲作が続く77年ですが、ここでいよいよ決定的な名作が登場します。

    カリスマギタリストR.M.Tocakが率いるSMAKが、ユーゴロック史上に残る、世界に通用する傑作2nd「Crna Dama」(写真左)を発表したのです。

    卓越した演奏力と、緻密でありながらも親しみやすい楽曲は実に完成度が高く、このアルバムはまさに捨て曲なし。個人的に旧ユーゴ最高作と評価します。

    どの曲をかけるか悩ましいところですが、最もドラマチックに洗練されたインスト曲であるB2と、それに続く、一聴するとシンプルなようで、緻密かつテクニカルな歌ものハードプログレのB3を堪能していただきました。

    (「Tegoba」)
    http://www.youtube.com/watch?v=BKtVHmMKgik&feature=player_embedded

    (「Daire」)
    http://www.youtube.com/watch?v=UZy0IuywKs0

    世界進出も視野に入れたこのアルバムの素晴らしさが認められ、ついに英・米・独・ギリシャなどで英語版タイトル「Black Lady」として発売されます。

    彼らは80年代までに6枚のアルバムを残した後、90年代に復活し現在も活動しているようです。80年代の作品は、また後ほど・・・

    世界的に認められた傑作が生み出された一方、旧ユーゴ屈指のコレクターズアイテムが登場します。

    この年アルバムとシングルを各一枚発表したIZVIRは、その美しくも妖しいジャケットも相俟って、謎めいたシンフォ〜ジャズロックとして一部のファンに知られてきました。

    彼らの特徴は細かくリズムを刻むG&Keyのアンサンブルで、イベントの際は、そんな中でもドラムが頑なに8ビートを叩いていると言いましたが、それは間違いでした。
    16を刻んでいても後ノリで重いので。16に聴こえないという表現の方が適切だったかと思います(^^)

    イベントでは唯一作(写真中)から、そんな彼らの特徴の良く出た、バンド名を冠したB1をまず聴いていただきました。

    (「Izvir」)
    http://www.youtube.com/watch?v=8VZQPwOFX4k&feature=channel_video_title

    そしてこのバンドのハイライトは、唯一のシングル(写真右)のB面にありました。

    A面はアルバムと同傾向の曲なのですが、B面「Pesem Upanja」は旧東欧らしいクラシカルなメロディが炸裂するドラマチックな疾走インスト曲なのです。

    何かトラッドのカバーなのかもしれませんが、曲調も演奏も同じバンドとはとても思えません。
    この路線の曲がアルバムにも数曲あれば、評価は大きく違ったかもしれません。もちろんアルバム自体は完成度の高い、面白い作品ですが、日本人の琴線には触れにくかったかも・・・

    残念ながらこのシングル、A面曲はYOU TUBEにありましたが、問題のB面曲は見つかりませんでした。
  • [35] mixiユーザー

    2011年07月02日 14:57

    78年、この年にも旧ユーゴを代表する傑作の一つが誕生します。

    BIJELO DUGMEの臨時Keyとして迎えられた、SMAKの才人Lazar Ristovskiが、BIJELO DUGMEの頭脳Goran Bregovicの徴兵の際、親交を深めていたDrのIpe Ivandićと、サイドプロジェクトとして始めたユニット、2人の名をとって、IPE I LAZA。

    2人が作り上げた唯一作(写真左)はBIJELO DUGMEよりもよりシンフォニック色の強いプログレ作品で、特にIpeの妹(姉?)によるVoをフィーチャーした曲は素晴らしい出来となっており、HR色の強い男性Vo曲とのバランスで評価が分かれますが、傑作と断言しても間違いないと思いますし、後になって再評価されてきたのも理解できます。

    ここではその中から最も人気が高く、LazaのコンピCDにも収録された、彼の素晴らしいオルガンとメロトロンのプレイが楽しめるB1曲を聴いていただきました。

    (「Poslije Svega」)
    http://www.youtube.com/watch?v=VcrvtMC3TPo

    実際このアルバムリリース時はトラブル続きで、レーベルとの金銭問題でリリースは遅れに遅れ、発売プロモーション当日にIpeが麻薬所持で逮捕され、結局アルバムは売れず、Lazaは失意のままSMAKに戻ります。

    Lazaはその後ソロでも評価されますが、2007年に病死。Ipeも94年に、一説には自殺と言われていますが、亡くなっています。
    不運のアルバムでしたが、この路線でもう少し新たな作品が続いてほしかったと思います。

    そしてこの時期、BIJELO DUGMEのカリスマVo、ZELJKO BEBEKも旧友らによるバンドを率いて、初ソロ作を完成させます。

    このアルバム「...Skoro Da Smo Isti」(写真中)も、本家らしさもありつつ、コンセプトアルバムとして、プログレ色のある素晴らしい作品となりましたが、セールス的には今一つ振るわなかったようです。

    ここではラストの、クラシカルな傑曲に浸っていただきました。

    (「U Tišini」)
    http://www.youtube.com/watch?v=R30rWkzGbYo

    そしてこの年、ユーゴロックの歴史に残る名グループがもう一つ登場します。

    旧ユーゴのジャズロックと言えば、まず最初に名前が挙がる、マケドニアの英雄と呼ばれたLEB I SOL。

    2nd以降、より洗練された作風で旧ユーゴ初のフュージョンバンドとして高い人気を得ていきますが、実はこの年出された1st(写真右)は、その萌芽を見せつつも、メロトロンを使用したイタリアンロック的な歌ものプログレなどを収録、まだまだ未分化の魅力を持った作品でした。

    ジャズロック的なインストも、若さと勢いに任せたロック色が強く、非常にスリリングです。

    ということで、イベントではその勢いにぶっ飛んでいただきました♪

    (「Pod vodom 」)
    http://www.youtube.com/watch?v=vTGnpKgxCKw
  • [36] mixiユーザー

    2011年07月02日 16:05

    79年になってくると、英でのポンプロックの台頭や70年代後半のアメリカンハードプログレの影響が表れてくるのでしょうか、シンフォニックなエッセンスを保ちながらも、よりコンパクトで聴きやすい音楽性を持ったアーティストが登場してきます。

    80年代前半にポップロックバンドとして人気を博し、5枚のアルバムを残したAERODROMも、1st「Kad misli mi vrludaju」(写真左)では、まだまだ70年代の香りを残しつつ新時代の親しみやすさを持ち始めていたような作風を持っていました。

    YESなどの様なシンフォニックな香りを持ちつつ、インストが長すぎず、決して難解にならない彼らの音楽性は、このアルバムのタイトル曲に象徴されていると思います。ということで、その曲を☆

    (「Kad misli mi vrludaju 」)
    http://www.youtube.com/watch?v=wcTyN-MI5Nc

    この年、大御所BIJELO DUGMEは、前作のライブ作に続き、スタジオ作としては4作目の「Bitanga i princeza」(写真中※これは初版の発禁となったジャケット)を発表します。

    英アビーロードスタジオにてレコーディングされたこの作品は、彼らの最高作に挙げる人も多く、1stと並び代表的な作品と言えるでしょう。

    オーケストラを導入した名バラードなど人気曲の多いアルバムですが、今回はご参加のメインさんがお好きの様な、A2の、アレンジが個性的ながら彼らとしては珍しい疾走HRを聴いていただきました。

    (「Ala Je Glupo Zaboravit Njen Broj」)
    http://www.youtube.com/watch?v=4fj4eohJa5k&feature=player_embedded
    (このYOU TUBEで再発ジャケットが見られますね)

    そしてもう一組、こちらも後に歌もの系バンドとして息の長い活動を続けていくGALIJAがデビューします。

    彼らの1st「Prva Plovidba」(写真右)は、まだ70年代末の味わいを残したドラマチックな作品で、決してテクニカルではないものの、70年代の英VERTIGOのオルガンロックの名作諸作に、バルカンロックならではのエッセンスを加えたような傑作となっています。

    今回は、最もドラマチックなラスト曲をお楽しみいただきました。

    (「Decimen」)
    http://www.youtube.com/watch?v=_5F44y0uHp0

    彼らは好作品を残しながら現在も活動中。アルバムは15作を数えます。
  • [37] mixiユーザー

    2011年07月02日 16:53

    さあ、80年代を迎え、ユーゴロックも洗練された商業ロックの道をたどっていくのでしょうか?

    もちろんそのような作品も数多く生まれていたのですが、その裏で実に多様なアーティストたちが次々と産声を上げていたのです。

    英雄LEB I SOLを生んだマケドニアでは、新たなジャズロック〜フュージョンの強力アーティストDEN ZA DENが意欲的な唯一作(写真左)を発表しました。

    卓越した演奏力と優れた楽曲による傑作と言えるのですが、その妖しいジャケットの世界観同様、妖しくも壮絶な音楽は、フュージョンの旗手として爽快な演奏および楽曲で人気を博してきたLEB I SOLとは大きく異なり、残念ながら小さなユーゴのシーンでは支持されるまでには至らなかったようです。

    いかし短期の活動に終わったバンドの唯一の作品とは言え、その完成度と演奏の凄まじさは決して忘れ去られるものではありません。

    その中からオープニング曲のスリリングなインストをお楽しみいただきました。

    (「Svadba」)
    http://www.youtube.com/watch?v=cHeEDbLfOzA

    そして、さらに混沌とした先進的な音楽で、アンダーグラウンドで評価を受けたバンドたちが充実作を作り上げてきます。

    78年に、メロディアスながら何とも陰鬱で重いシンフォニックロックの1stを発表していたTAKOは、この年、全曲インストのこれまた陰鬱で重く暗い2nd「U Vreći Za Spavanje」(写真中)をリリースします。

    RED期のクリムゾンの暗さ・重さに、いかにも80年代らしいUKの様な分厚いシンセが加わり、ひたすらどんよりしたコードとリフで押しまくり続ける作風は、一度はまるとクセになるので注意が必要です(何が?)

    きっとこの曲を聴けば、その感じがご理解いただけると思います。

    (「Senke Prošlosti」)
    http://www.youtube.com/watch?v=rPSIqXIh6gw

    そしてこちらは79年に何とも妖しげなイラストに包まれた1stを発表し、アングラシーンで“ユーゴのHAWKWIND”としてカルト的な支持を受けたIGRA STAKLENIH PERLI。

    この年、より恵まれた制作環境で傑作2nd「Vrt Svetlosti」をリリースします。

    自ら“潜在意識化の音楽”と称し、ライブではライトショーやフィルムによる、初期のピンクフロイド的な演出で評判を呼んだようです。

    今回はその2ndからタイトル曲でトリップしていただきました♪

    (「Vrt Svetlosti」)
    http://www.youtube.com/watch?v=__TDBnB-3lA

    彼らはその後3rdをレコーディングしますが未発に終わり、80年代半ばに主要メンバーはパンク/サイケバンドを結成しアメリカに渡ります。

    彼らのカルト的な人気は静かに続いたようで、90年代には2枚のアルバムの再発と、ライブなどの発掘音源がリリースされるなど再評価が進んだようです。
  • [38] mixiユーザー

    2011年07月02日 17:53

    80年初頭、英NWOBHMに端を発した世界的なへヴィメタルブームの洗礼を、ユーゴも例外なく受けました。

    そしてユーゴ最初のメタルバンドは、こともあろうかユーゴロック草創期からカリスマ的な評価を受けてきたギタリストZlatko Manojlovicが伝説的バンドDAHに続いて結成したGORDIだったのです。

    78年の結成当初は、PURPLE色も感じさせるプログレハードを演奏していた彼らが、81年の4作目から豹変! 皮と鋲に身を包み、メタルバンドとして暴走し始めます。

    しかし何せベテランの彼らのこと、凡百のメタルバンドとは違い、とにかく上手い♪

    この4作目「Pakleni Trio」(写真左)から、A面ラストの暴走ナンバーでヘッドバンキングしていただきました。

    (「San」)
    http://www.youtube.com/watch?v=CErzXl4YVs4

    そしてこの年、あの大御所SMAKもメタルブームを意識したのか、5作目「Zašto Ne Volim Sneg」(写真中)で一曲だけ、RAINBOWもビックリのHR/HMナンバーを披露します。

    ギタリストR.M.TocakとKeyのLazar Ristovski、二人の名手が組んだHRが、出来が悪いはずがありません♪

    このアルバムは、元TIMEのDado Topicもタイトル曲に参加するなど、内省的ながら充実した内容で評価が高く、最高作に推す人も多い作品です。

    が、やはりここではそのオープニングの疾走曲で拳を握っていただきました♪

    (「Južni Voz」)
    http://www.youtube.com/watch?v=TJvZZsJztm8

    本来ならここで、82年へと進むわけですが、最後の83年に挙げたPOMERANCAはメタルバンドで、流れからいっても、またメタルでイベントを終わりたくないという思い(^^;もあり、一旦飛ばして、先に83年に参ります♪

    NWOBHMの洗礼を受け、80年に結成されたPOMERANCAは、翌81年にデビュー作を発表。
    Keyを導入した様式美テイストと、NWOBHMの疾走感を併せ持った若手の有望株となりました。

    そして83年、世界進出を企んだのか、彼らはPOMERANCAの英語であるORANGE名義で、全曲英語の2ndアルバム「Madbringer」(写真右)をリリースします。

    しかし・・・(^^;

    演奏はともかく、その曲タイトルや歌詞の英語は、あまりにも下品で恥ずかしく、これでとても世界進出が果たせたとは思えません。

    後に彼らはユーゴ名のPOMERANCAと英語名のORANGEを併記した3作目を発表しますが、それでアルバムのリリースは途絶えます。

    しかし現在でも活動は続けているらしいので、根強いメタルファンに支えられているのでしょう。

    それでは曲名を言うのも憚られるオープニング曲で、笑っていただきましょう。

    (「Honey Let Me Feel Your Pussy」)
    http://www.youtube.com/watch?v=VeO_dxbf5Jc
  • [39] mixiユーザー

    2011年07月02日 18:50

    気を取り直して82年に戻ります☆

    ヨーロッパで70年代半ばごろから胎動をはじめたチェンバーロック(室内楽ロック)のジャンルは、70年代末〜80年代にかけて、ベルギーのUNIVER ZEROやフランスのART ZOYDの活躍で一気に注目を集めます。

    この頃注目を集めたチェンバーロックの多くは、先の2アーティストに代表されるように暗く重い作風のモノが多かったわけですが、スウェーデンで70年代初頭から活動し、人を食ったような軽妙な楽曲と演奏で支持を集め、このチェンバーロックブーム下でも傑作を発表していたSAMLA MAMMAS MANNAは、このジャンルの先駆けの一つと言える存在でしょう。

    そのサムラの影響を強く受け、世界的にも高い評価を受けたユーゴのアーティストがBEGNAGRADでした。

    リリースした作品は一作ですが、その素晴らしさは語り継がれ、現在でもチャンバーロックに言及する際に代表的なアーティストの一つとして語られる存在となっています。

    そのアルバム(写真左)から、オープニング曲、英訳すると「酔っ払い」とでもいいましょうか♪ 関節が外れそうな脱力の演奏をお楽しみいただきました。

    (「Pjan Ska」)
    http://www.youtube.com/watch?v=kEkktcTMEzo

    そして、イベントのラストを飾るのは(と言いながら、実際の曲順は時間の都合で入れ替えましたが・・・)

    70年代末に結成された女性VoフロントのバンドSTIJENE。

    81年に1stを発表し、リーダーのKey奏者が中心となったシンフォニック風味のポップ〜HRで評価を得ましたが、翌82年の2nd「Jedanaest I Petnaest」(写真右)で大きな飛躍を遂げます。

    何といっても白眉はB1に収録された、泣きのクラシカルなバラード。この一曲は旧ユーゴのみならず、世界的にも女性Voロッカバラード屈指の名曲と言っても過言ではないでしょう。

    (「Ima jedan svijet」)
    http://www.youtube.com/watch?v=HaF4GrFIWa4&feature=related

    彼らはあまり知られていませんが、シングルカットもされた、このあまりにドラマチックな名曲をモチーフにしたYOU TUBEの映像作品は多数存在します。

    3作のアルバムを残しました後、リーダーのKey奏者は作曲家やアレンジャーとして活動したようです。

    以上、旧ユーゴと言うと、内戦やサッカーの話題以外ではあまりなじみのない、遠い国のように思われますが、そこでも音楽を愛し、ロックを志す若者たちがいて、それに熱狂するファンがいて、これだけ数多の名作・名曲が生み出されていたことがご理解いただけたかと思います。

    これらの作品のCD再発も進んできていますし、現在進行形のアーティストももちろん数多く活躍しています。

    かの国の当時の息吹を、こうした作品たちから感じてみる、そんな時空を超えた楽しみや感動がここにはあります。

    あらためて、ご参加いただきました皆様、毎度毎度お手間をおかけしているスノウドニアのデッキさん、ありがとうございました♪

    第14回はおそらく、メジャーアーティストの高音質盤シリーズになると思いますが、その後はハンガリーあたりで同様の企画を考えております☆
mixiユーザー
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  • 2011年06月25日 (土) 土曜:午後6時スタート予定
  • 東京都 三宿:スノウドニア
  • 2011年06月25日 (土) 締切
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参加者
5人