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開催終了緊急合同企画!チャリティ・プログレ・オフ&70's北欧プログレ・プチ試聴会

詳細

2011年04月16日 07:22 更新

緊急合同企画!チャリティ・プログレ・オフ&北欧プログレ・プチ試聴会

The Flower Kings Fanclubの主催であり、マイミクのデボラさんが、3月26日に大阪で開催された東日本大震災チャリティイベントを、是非東京でもというお話がありました。

そこで、スノウドニアのご協力のもと、爆音試聴会との緊急合同企画を、以下の要領で開催させていただくことにいたします。


【日時】2011年5月8日(日)午後4時スタート予定

【場所】スノウドニア(BAR Snowdonia)
   東京都世田谷区池尻3−28−6 1stアミューズビル3F
   TEL 03(3422)3030
   http://ameblo.jp/snowdonia/

【会費】ありません。たくさん飲んでください。


◆第1部・・・チャリティCD募金(担当デボラ、4:00PM〜7:00PMごろ)
◆第2部・・・70's北欧プログレ・プチ試聴会(担当SADIEN、7:00PMごろ〜)



◆第1部・・・チャリティCD募金(4:00PM〜7:00PMごろ)

ダブリ買いや不要のCD(中古可)をお持ち寄り下さい。
皆で売り買いして、売上金を全額募金しましょう。
もちろん試聴アリです!
(※試聴のルール提案・・・一部を少し聴くだけでは充分音楽の魅力が伝わりません。出来ましたら、音楽を楽しむ場ですから、一曲を全員で試聴して楽しむのはいかがでしょうか?)

※お持ちになったCDが売れ残った場合は、お帰りになる際になるべくお持ち帰りください。
 
※売上金は、私(デボラ)が責任を持って、以下の団体に寄付致します。
 現在のところ、日赤よりも即効性がありそうだとの考えからです。

・SAVE IWATE
http://sviwate.wordpress.com/

・Aid Takata(陸前高田)
http://aidtakata.org/headquarters/

・南三陸町
http://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/modules/news3/article.php?storyid=98

※募金を集めるだけが目的ではありません。
ニュースを聞いて不安になったり悲しんだりしてないで元気出しましょうよ。
これから、まだまだ先が長くなりそうです。
不謹慎なんて言ってないで、元気を出して、お金を作って、例えほんの少しでも協力していきましょう!

※CDも持って来て欲しいけど、買うためのお金も持って来てね


◆第2部 70's北欧プログレ・プチ試聴会(7:00PMごろ〜)

今回チャリティCDバザーの開催を受け、主催者のデボラさんが、The Flower Kings Fanclubの主催であり、Roine Stoltのファンでもいらっしゃることから、緊急企画として・・・

“爆音試聴会”番外編「70's北欧プログレ・プチ試聴会」

・・・を同時開催させていただきたいと思います。

Roineといえば、70's北欧シンフォの代表格KAIPAのギタリスト、ということで、KAIPAの初期3作を軸に、スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランド・アイスランドの名作群をるんるんオリジナルアナログるんるんで楽しもうというものです。

しかし、名作・傑作揃いの北欧プログレですから、マジにやったら何日あっても終わりません♪

これまでの試聴会の様に体系だった構成などは特に(多分)考えず、いい曲をドンドン聴き飛ばしていこうという姿勢で行こうと思います☆

もちろんこの間もチャリティCDバザーは続けますし、ご要望がありましたら、販売CDの試聴も行います♪

≪主な試聴予定作品≫

(SWEDEN)
●KAIPAの初期3作
●DICE「(same)」(写真左:'78)
●TRETTIOARIGA KRIGET「(same)」('74)
●KEBNEKAISE「Resa Mot Okant Mal」('71)
●BLAKULLA「(same)」('75)
●RAG I RYGGEN「(same)」('75)

(DENMARK)
●CULPEPPER'S ORCHARD「(same)」('70)
●ACHE「Green Man」('71)
●STIG&STEEN「Forchromede Dage」('73)
●IRON DUKE「First Salbo」('74)

(NORWAY)
●AUNT MARY「Janus」(写真中:'73)
●HOST「Hardt Mot Hardt」('77)
●RUPHUS「New Born Day」('73)

(FINLAND)
●HAIKARA「Geafer」('73)
●APOLLO「(same)」('71)
●WIGWAM「Fairy Port」('71)
●TABLA RASA「Ekkedien Tanssi」('76)

(ICELAND)
●EIK「Hrislan og straumurium」(写真右:'77)
●HINN ISLENSKI PURSAFLOKKUR「Pursabit」('79)
●NATTURA「Magic Key」('72)
●SVANFRIDUR「What's Hidden There?」('72)

・・・あたりを中心にもう少しマニアックなものの取り混ぜて、4〜5時間のセットでまとめる予定です。
(今回はJazz Rock&アヴァン系まで含めるとそれこそキリがないので、異論は多々あると思いますが、シンフォ&HR中心で進めようと思います)

コメント(45)

  • [6] mixiユーザー

    2011年04月24日 00:21

    三茶ビー取れましたので参加します。

    FLAX一枚だけ店にあるはずです♪
  • [7] mixiユーザー

    2011年04月24日 10:24

    >くぼたっちさん

    ありがとうございます(^^)

    FLAXは、ちょっとHRに偏りそうなのと、北欧らしさが意外とないところが外している理由ですね。
    (あと、上記のままでも尺が長そうですし・・・)

    フィンランドのFANTASIAも、この並びの中ではやはり水準が落ちるので外そうかなと・・・

    相変わらず悩ましいところです♪
  • [8] mixiユーザー

    2011年05月02日 20:29

    おお!素晴らしいラインナップですね。チャリティ含むとの事で、試聴会の存在意義も大きくなりますね。

    でも・・・その日は残念ながらお邪魔できません。

    チャリティに何か協力したいけど・・・う〜ん!CDもこの前大量処分したばかりだし・・・少し考えます。
  • [10] mixiユーザー

    2011年05月06日 22:48

    いよいよ明後日に迫ってまいりました。

    私がチャリティーに出品する予定のCDリストを以下に挙げておきます。
    すべて500円均一。もちろん売上全額義援金となります。

    (プログレUK)
    ●EL&P「The Best Of〜」
    ●CAMEL「The Snow Goose」
    ●JETHURO TULL「M.U.−The Best Of〜」
    ●NATIONAL HEALTH「Dreams Wide Awake」
    ●GRAVY TRAIN「(A Ballad Of)A Pieceful Man」
    ●STEVE HACKETT「Voyage Of The Acolyte」
    (ドイツ)
    ●TRIUMVIRAT「Old Loves Die Hard」
    ●NEKTAR「Journey To The Centre Of The Eye」
    ●NEKTAR「A Tab In The Ocean」
    ●NEKTAR「Sunday Night At London Roundhouse」
    ●NEKTAR「Recycled」
    ●NEKTAR「Magic Is A Child」
    (オランダ)
    ●FOCUS「At The Rainbow」
    (イタリア)
    ●OSANNA「L’uomo」
    (ベルギー)
    ●MACHIAVEL「Mechanical Moonbeam」
    (スウェーデン)
    ●KAIPA「(same)」
    ●KAIPA「Inget Nyyt Under Solen」
    ●KAIPA「Solo」
    (ハンガリー)
    ●OMEGA「Gammapolis」
    (USA)
    ●KANSAS「Song For America」
    ●KANSAS「Two For The Show」

    (HR/HM)
    ●BLACK SABBATH「Sabotage」
    ●BLACK SABBATH「Never Say Die」
    ●DEEP PURPLE「Come Taste The Band」
    ●RAINBOW「Bent Out Of Shape」
    ●CAPTAIN BEYOND 「(same)」
    ●WARHORSE「Red Sea」
    ●URIAH HEEP「Anthology」
    ●URIAH HEEP「Live」
    ●ATOMIC ROOSTER「Home To Roost」
    ●MAY BLITZ「(same)」
    ●KISS「Greatest」
    ●QUEEN「Jazz」
    ●IRON MAIDEN「Brave New World」
    ●GARY MOORE「Corridors Of Power」
    ●ROBIN TROWER「Bridge Of Sighs」
    ●JUDAS PRIEST「Sad Wings Of Destiny」
    ●JUDAS PRIEST「Killing Machine」
    ●TRIUMPH「Allied Forces」
    ●TRIUMPH「Surveillance」

    もう少し加えるかもしれません。

    (デボラさんもよろしければ、ここにご自分のリストのリンクを張られてはいかがでしょうか?)
  • [12] mixiユーザー

    2011年05月08日 12:34

    皆様、本日でございます☆

    チャリティのCD販売は4時からやっております。
    (500円均一、売り上げ全額義援金として寄付。あらためて確認です)

    気楽にお立ち寄り&よろしければ不要のCDなども持ち寄っていただければ幸いです。

    北欧プログレ試聴会は7時からですが、CD販売も続けて行います。

    結構前半がHR色が強く、後半がシンフォ中心になっていくラインナップになりました♪

    おそらく今後、このような形で、北欧モノのオリジナルアナログをまとめての鑑賞会はないかと思いますので、ご興味がおありの方でお時間がございましたら、お気軽にどうぞ☆
  • [13] mixiユーザー

    2011年05月08日 14:13

    行きますよexclamation
  • [14] mixiユーザー

    2011年05月08日 14:42

    待ってますよわーい(嬉しい顔)
  • [15] mixiユーザー

    2011年05月09日 01:35

    皆さま本日はお疲れ様でした&ありがとうございました。

    チャリティCD販売、試聴会ともに大変盛況でした♪

    企画いただいたデボラさん、いつもより早くお店を開けてご協力くださったスノウドニアのマスター・デッキさん、本当にありがとうございました。

    試聴会の報告などは、あす以降徐々にアップしていきたいと思います。
  • [16] mixiユーザー

    2011年05月09日 02:25

    お疲れ様でした。
  • [18] mixiユーザー

    2011年05月09日 16:43

    デボラさんが日記でチャリティの金額を報告されているので、転載させていただきます。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    昨日は、ご参加くださった皆様、また試聴会をしてくださったSADIENさん、長時間の企画を快く引き受けてくださったスノウドニアのデッキさん、
    どうもありがとうございました。

    おかげさまで、義援金は36,500円集まりました。
    あらかじめ3,000円を寄付してくださったマイミクさんの分と併せますと
    39,500円になります。

    また、POSEIDONさんのご便宜で、残ったCDをカケハシ・レコードさんに
    送って、買い上げていただくことになりました。

    カケハシさんの査定が出次第、告知どおり、3つの自治体に3等分して
    振り込みたいと思います。
    ・Save Iwate ・Aid Takata(陸前高田市) ・南三陸町

    ※振込み後、改めてご報告いたします。
  • [20] mixiユーザー

    2011年05月09日 23:23

    皆様exclamation ×2お疲れ様でした。

    初めての試みだったので、多少バタバタしてご迷惑をおかけしました。

    しかし。デボラさん及び参加者のみなさんのお陰で、
    大成功だったと思います。

    何より、被災者を思う一人一人の気持ちが、
    伝わったと思います。

    デボラさんexclamation ×2SADIENさんexclamation ×2
    本当にご苦労様でした。

    店としても、微力ながら協力できたこと、嬉しく思います。
  • [21] mixiユーザー

    2011年05月09日 23:43

    では、簡単ですが少しづつ北欧70'sプログレ試聴会のおさらいをさせていただきます。

    まずは70年といえば、スウェーデンでは北欧ハードの代表的存在NOVEMBERがデビュー。
    ノルウェーでは後にHR〜プログレと進化していくものの、AUNT MARYがまだビート&サイケ色の強いアルバムでデビュー。
    フィンランドでは大御所WIGWAMがプログレとして大きな進化をとげた2ndを発表。
    アイスランドでも代表的なバンドTRUBROTがオルガンシンフォ色をつよめた傑作2ndをリリースするなど、まさに北欧のプログレが本格的な胎動を始めた年だったと言えます。

    この年のデンマークで、面白い対比を見せてくれた2つのバンドの比較からイベントを始めました。

    まず、60年代のビート・サイケ色をその音色や曲作りに多分に残しながら、若気の至りの様なほほえましさと勢いで、欧米で人気の高いHAIRの唯一作「Piece」(写真左)。

    人懐こいメロディに、少しだけジャズっぽいパートを入れてみたりと意欲はあるのですが、音作りの古さが災いしてか、この後の消息は聞きません。
    元がビートポップバンドだから仕方ないのかもしれませんが・・・

    一方、CULPEPPER'S ORCHARDの1st(写真中:71年発表との記述が多いですね)は、演奏力、特に長尺のソロをリッチーのように弾きまくるギターの素晴らしさを筆頭に、疾走する曲の完成度や、一転して引きのバラードの美しさなど、英米の一流どころと遜色ない作品を作り上げました。

    北欧70'sロックのベスト作に挙げる欧米の評論家がいるのもうなづける内容です。

    同年代の同じ国で、60年代を引きずったような作品と70年代を先取りしたような作品が共存していたことに、北欧ロックの進化の端緒を垣間見たような気がしました。

    その革新的な姿勢は、オルガンを中心とした、よりシンフォニックなスタイルを持っていたACHEの諸作品にも如実に表れていました。

    69年の1stではバレエのために書き下ろされた大作組曲、そして71年の2nd「Green Man」(写真右)では、よりコンパクトで曲としてのまとまりが出てきました。

    このイベントでは静かでサイケデリックなイントロから一転、分厚いオルガンと共に疾走する2ndの一曲目を試聴。

    この後5年ほどのブランクを経て、より洗練されたユーロシンフォの傑作を2作リリースします。
  • [22] mixiユーザー

    2011年05月09日 23:50

    >たるさん

    ありがとうございます。お身体の方は大丈夫でしょうか?

    たるさんの北欧ロック論も是非お伺いしたいところです。


    >デボラさん

    あらためまして、ありがとうございました。

    ひょんな思いつきを、これだけ意義深いイベントに出来たのは本当にデボラさんのおかげです♪


    >デッキさん

    毎度、お世話をおかけします。

    いろいろ無理を聞いていただき、感謝感謝です☆ では来月は旧ユーゴで♪
  • [23] mixiユーザー

    2011年05月10日 01:03

    >SADIENさん

    お言葉に甘えまして・・・

    まず、北欧はジャズの影響を抜きに語れないというか・・・ハード系やシンフォ系よりもジャズロック系のほうが沢山見つかるのがこの地域の特色というか・・・まだ、Pokora本等に紹介されていないバンドはうじゃうじゃいますね。

    個人的には、RAINBOW BANDやTHOR'S HAMMERといったジャズロックとハードロックの架け橋的なバンドが持っているスピード感が大好きで、ある意味TRETTIOARIGA KRIGETの出現もそういった北欧音楽シーンの歴史の積み重ねだったような気がします。

    ELONKORJUU、KALEVALAの1st、TRETTIOARIGA KRIGET、、HOSTの1st、FRIENDSHIP TIMEなど他の地域ではあまり見られないキーボードレスでギターを中心としたテクニカルでプログレッシブなサウンドを70年代前半で確立させているのも北欧の特徴かと・・・他の地域で同様のサウンドとなると、しいて上げればUKのTEMPESTやハードロックの方のENGLAND、アメリカはTHUNDERPUSSY、カナダはRUSH辺りがいますがスピード感が全然違いますね。

    特筆すべきはアイスランドでTRUBROTの3rdやMANARの1stは本当に素晴らしい出来で、いつかこの2枚の全曲を皆さんにお聞かせする機会も出来ればいいなぁと思っているのですが・・・

    すいません。思いついたことを書きなぐったので支離滅裂な感じがしますが皆様のご参考になれば幸いです。
  • [24] mixiユーザー

    2011年05月10日 01:15

    そして71年、SWEDENにも画期的へヴィプログレバンドが登場します。

    ZEPも謝るようなタイトかつ豪快な演奏に、少々トラッドの要素も取り入れ、ユーモアにもあふれたKEBNEKAISEの1st「Resa Mot Okant Mal」(写真左)はまさに北欧70'sへヴィロックの歴史的・金字塔的な作品です。

    3年後のTRETTIOARIGA KRIGETにも比肩する作品ですが、2nd以降はよりトラッド色を強めたインストバンドへと変貌していきます。3rdはその方向性を極めた傑作で、北欧ならでは哀愁のメロディが堪能できる、こちらも必聴作です♪

    一方フィンランドでは、翌年にこちらもハードプログレの名バンドKALEVALAに発展する幻のバンドAPPOLOが登場します(写真中)。

    こちらもZEPが屈折したようなタイトな側面と初期クリムゾンの様な抒情を併せ持った逸品。個人的にはKALEVALAの10倍は面白い作品だと思います。
    今回はB1の屈折ZEPタイプの名曲、その名も「Hideki Tojo」を試聴しました♪

    そんなマイナーハードプログレの逸品が登場する一方で、この年、大御所WIGWAMが次作「Being」と並ぶ最高傑作にして二枚組大作の3rd「Fairy Port」(写真右)を発表します。

    フィンランドの重鎮Jukka Gustavsonや、ゲスト参加の大物Jukka Tronenもいいですが、やはり前作から参加し、後に世界的に活躍する天才ベーシストPekka Pohjolaが素晴らしい♪

    ジャジーかつクラシカルな一大コンセプトアルバムであり、北欧産本格的シンフォプログレの最初期の傑作として、これも必聴作です☆
  • [25] mixiユーザー

    2011年05月10日 01:40

    >たるさん

    おおっ、早速ありがとうございます♪

    そうですねえ、北欧のジャズロックの充実ぶりはやはり特徴的ですねえ。

    WIGWAMもどちらかと言えばジャズロックのくくりで語ってもいい感じですし、有名なところではMIDNIGHT SUNやSECRET OYSTER、もちろん後のPEKKA(個人的に好きなマイナーどころではKVARTETTEN SOM SPRANGDEが熱くてよいですね)など名作・名バンドが枚挙に暇がありません。

    ただ個人的にはKAIPAから北欧に本格的に入り込んだ経緯もあり、メロディアスなシンフォに北欧らしさを感じてなりません。

    そしてその要素はジャズロックのなかにも生きていて、FINNFORESTや後のISILDURS BANE、TRIBUTEなんかにそんな息吹を感じます。

    結局、北欧はそうしたジャンルを横断する自由度が高くて、様々な要素を複合した傑作が数多く生まれることになったんでしょうね。

    アイスランドはTRUBROTの3rdがコンセプトアルバムとしても傑作ですが、やはりA面全曲を一気に行きたいですよね(^^)
    結局我が家の盤の盤質がよくないのと、NATTURAの面白さをとったわけですが、MANARのオリジナルが加わると、アイスランドだけで試聴会というのも充分成立しますね♪

    たるさんはサイケがお好きで、きっとASOKAやLIFEあたりがフェイバリットとしてあがってくると思っていましたが、意外でした☆
  • [26] mixiユーザー

    2011年05月10日 02:09

    >SADIENさん
    TRUBROTの3rdも結構状態がいいものを持ってますよ!MANARもオリジナルでいい状態です。

    アイスランドやりましょうか?

    というか、A面一気というとSPAINのIA-BATISTEや前出のTHUNDERPUSSYやMICAHとかもいきたいところですが・・・
  • [27] mixiユーザー

    2011年05月10日 12:52

    >たるさん

    アイスランド試聴会♪ 
    面白いですが、かなりマニアック度高くて、お客さんがついてこられるかどうか
    (って、いつもついて来てもらっていないかもしれませんが・・・(^^)

    北欧をやったばかりなので、少し間を空けた方がいいかなとは思いますが、是非実現したいですね☆

    自分もTRUBROTの盤質良好な3rdは未だに狙っていますが、MANARはもう絶望的かなと思っていますので、その際は是非お力をお貸しください♪

    A面一気企画・・・これは疲れそうな企画ですねえ(^^)
    TRUBROTの3rdはやっぱり、短いのでアルバム一枚聴いた方がいいですね☆
  • [28] mixiユーザー

    2011年05月10日 13:24

    おさらいの続きです☆

    この豊作な71年、ノルウェーではやはり一癖あるアーティストが出現しておりました。

    SAFTは71年の1stが比較的知られていますが、同年の2nd「Horn」(写真左)は、よりタイトにプログレ色の洗練された好作品です。といっても屈折したユーモアは相変わらずで一筋縄ではいかないのですが。
    今回はA面ラストの疾走感あふれる変拍子ジャズテイストの曲を楽しみました。

    72年に入り、SWEDENの大物NOVEMBERが3rdである最高傑作にして最終作「6:e」(写真中)を発表します。
    デビュー時からCREAM影響下のヘヴィバンドですが、独特のグルーヴ感と、特異なギターのメロディの個性はますます深化し、ゲストを招いてのプログレ色の強いバラードも完成度が高いですね☆

    今回はオープニング曲でガツンと決めてもらいました♪

    そして、ここでアイスランドはSVANFRIDURが登場します。

    すでに60年代末から、TRUBROTやODMENNらがビート色を引きずりながらも好作品をリリースしていましたが、SVANFRIDURの唯一作「What's Hidden There?」(写真右)は、ギターの音に少々時代を感じるものの、現代のシーンでも充分通用する洗練された歌メロがカッコいい、ハードサイケの重要な名盤です。

    アイスランドは人口でも環境でも決していい条件ではないにも関わらず、個性的で充実した作品を多数輩出している、北欧でも傑出した国だと思います。

    厳しい寒さと日の短い過酷さが、音楽の熟成される環境を生んだということでしょうか?(性格は少々屈折しそうですが・・・)
  • [29] mixiユーザー

    2011年05月10日 13:52

    そして同じく72年のアイスランド産NATTURA!

    フレンチポップスのようにシャレていて、ブリティッシュ・ハードプログレのように洗練されたこの作品がこの時代のこの国に現れるとは・・・

    TRUBROTの1stの後、脱退した女性Voと伝説のKey(彼は3rdで復帰します。後にEIKにも参加。すでに故人ですが・・・)が結成したこの素晴らしいバンドが、正規CD再発もされず(海賊版はあるようですが)ほとんど知られていないのは、プログレ7不思議の一つ(?)です。
    唯一作「Magic Key」(写真左)から、ラウンジでもかけられそうなオシャレさを持ちながらRAINBOWのような演奏も一瞬展開するマジカルなオープニング曲を楽しみました。

    そして続いてはノルウェー産で古くから知られたAUNT MARY。

    この時期のノルウェーのハードプログレの充実振りは特筆すべきもので、このバンドはその代表格と言えます。
    70年の1stは先述の通りビートサイケ色が強いですが、72年の2ndはパープルも一目置きそうなオルガンハードに変貌します。

    そしてこの73年の3rd「Janus」(写真中)は、前作のハードさの余韻を残しながらも、YESやGENESISの影響を一気に受けたのか、北欧を代表するへヴィシンフォの名作となりました。
    今回は誰もがYESを想起するであろう、オープニング曲を聴きました♪

    そして同じくノルウェーの充実振りを証明するのが、RUPHUS。

    バンドは後にジャズロックに変貌するものの、このドイツでも発売された名作1st「New Born Day」(写真右)は絶妙なグルーヴとタイトさが素晴らしいリズム隊に、巧みなギターとオルガン、そして男女Voの素晴らしさで、英米の名作群と比肩する傑作です。皆様には一曲目でガッツリしびれていただきました♪
  • [30] mixiユーザー

    2011年05月10日 19:23

    そして曲者ぞろいのフィンランドから、中期クリムゾンばりの迷宮プログレ白眉の傑作が登場します。

    前年の1stで、すでに傑作をモノにしていたHAIKARAですが、この2nd「Geafer」(写真左…何とこんな名作なのに、アナログのジャケ写がない☆申し訳ありませんがCDのジャケット写真です)が別格的に素晴らしいのは、妖しさ極まれりといったタイトル曲である大作の存在があるからです。
    もちろん女性Voの妖しさと目も眩む展開が素晴らしいそのタイトル曲で、皆様に迷宮をさまよっていただきました♪

    そして73年のデンマークに戻ってSTIG&STEENです。

    元はフォークデュオだとされる男性2人組が、バックバンドを率いて2枚のアルバムを発表したのですが、バックがメロトロンを使用して、リバーブなどの空間処理の効いた結構サイケな音作りだったため、プログレマニアの間で、特に2nd「Forchromede Dage」(写真中)が一時期話題を呼んでいました。

    熱い歌と浮遊感のある演奏が何とも言えない独特な味わいですが、CD化されているのを見たことがないので、現地でも今は人気はないのでしょう。

    そして74年☆

    70年代も中盤になってくると、更に革新的で意欲的な作品が数多く輩出されてきます。

    そして北欧ハードプログレを代表する一作として名高いのが、この年にデビューしたTRETTIOARIGA KRIGET。

    1st(写真右)は、YES張りの演奏力を持ち、後の北欧HR&HMの充実振りを予感させるような攻撃的な楽曲と、メロトロンもフィーチャーした妖しくも完成度の高い作品性など、圧倒的な傑作と言えます。

    イベントでの説明で、このバンドの例えとして、全盛期のYESからジョンとリックが抜けて、仕方がないのでHRでもやろうと思ったらVoにKING DIAMONDが入って、結局一筋縄ではいかずに、こんなテンションの傑作になったと話したら、残念ながら理解してくださった方はほとんどいらっしゃらなかった様です(^^;

    このアルバムからは、やはりインパクト抜群の一曲目をお聴きいただきました♪

    ほぼ同等のテンションの2ndや、攻撃性が減り、叙情性が前面に出てきた3rdなど好作品が続き、近年も活動を再開し新作を発表しています。
  • [31] mixiユーザー

    2011年05月10日 21:48

    >SADIENさん
    素晴らしいラインナップです。

    TRETTIOARIGA KRIGETはそのとおりだと思いますウインク
    たしかボーカリストはオーストリア人でヨーデルの正規教育を受けてその道でも一流じゃなかったでしたっけ?
  • [32] mixiユーザー

    2011年05月10日 22:59

    >たるさん

    ありがとうございます☆

    これだけの作品揃いですから、選曲から自分で楽しんでしまいました♪

    Robert Zimaがオーストリア人という記述は、よく見かけましたが、ヨーデルの件は知りませんでした♪ でもあえてヨーデルの技法は消しているのでしょうね☆
  • [33] mixiユーザー

    2011年05月10日 23:03

    >SADIENさん
    ヨーデルの腕前?は後に出た編集盤のLIVEで聞けますよ。
  • [34] mixiユーザー

    2011年05月10日 23:05

    >たるさん

    おおっ、そんなことやっていましたか☆ それだけ目当てでも聴きたいですね♪
  • [35] mixiユーザー

    2011年05月10日 23:30

    さて、続きです♪

    スウェーデンでTRETTIOARIGA KRIGETが北欧どころかプログレ史上屈指のハードプログレの傑作をモノにした74年に、デンマークでは微笑ましいシンフォバンドがデビューしました。

    テクがいまイチでも味がある♪ イタリアならLE ORMEですが、北欧ならIRON DUKEでしょう。(もっともLE ORMEほど売れなくて、名声も残らなかったようですが)

    そんな彼らのテーマソングというべき、1st「First Salbo」(写真左)の2曲目、その名も“Iron Duke”は、テーマとなるメロディが素晴らしいのですが、これが日本の国民的アイドルSMAPの、2004年に発売され250万枚のメガヒットとなった国民的大ヒット曲と何となく…いや、よく…いや、そのまま?
    (これ以降はお聴きになった皆さまの感性にお任せいたします)

    まあ、美しいメロディは万国共通という大原則の証明ではないかと・・・

    ということで、その名曲で参加者の皆さまに大変お喜びいただけたようです☆
    (SMAPをかけたのではないですよ)

    そして、これまで曲者的作品を多く送り出してきたフィンランドでは、同年またまた問題作が登場します。

    最近CD化され、俄かにマニアの間で注目されているSESSIONの唯一作「Unikuva」(写真右)

    高水準の演奏と楽曲で高く評価されていますが、CDショップの売り文句を真に受けず素直に耳を傾ければ、あちこちでかなり変なことをやっているのに気づくはず。

    一曲目からしてブリティッシュジャズロックの最良作と同等のテンションとテクニックでカッコよく決めたかと思えば、サムラもかくやと言うほどの脱力パートがいきなり登場します♪

    しかし今回はその曲ではなく、B面2曲目、ハイテクジャズロックが疾走したかと思ったら、ベースがいきなり演歌ロックの様なラインを弾き出し、主メロが“ひょうきんパラダイス”になってしまうという、同じ国のHAIKARAとは全く違った意味の迷宮へと誘われるインスト曲を楽しんでいただきました☆

    このあとは75年、いよいよ北欧シンフォの黄金時代が幕を開けます♪
  • [36] mixiユーザー

    2011年05月10日 23:38

    >SADIENさん
    IRON DUKE・・・懐かしい名前ですわーい(嬉しい顔)
    SESSIONは非常に気になってたアルバムです。
  • [37] mixiユーザー

    2011年05月12日 16:36

    昨日、今日と仕事が立て込んで、更新が止まっております(^^;

    >たるさん
    IRON DUKE、2ndはテンションが落ちてしまいましたが、この1stは大好きなんですよ☆

    SESSIONは15年以上前、目白のT沢さんから「HAIKARAが好きだったら、これも行けるでしょう」と薦められたのですが、結構違っていました(^^;
  • [38] mixiユーザー

    2011年05月13日 00:37

    75年、スウェーデンを中心に北欧に本格シンフォの波が一気にやってきます。

    KAIPAのデビューは、一つの突破口と言えるでしょう。

    それまでの北欧プログレと言えるものは基本的にHR的要素を軸にシンフォニックなアレンジを肉付けしたものが多く、WIGWAMのようにJAZZをベースにした優れた演奏力に北欧らしい温かみのあるメロディとアレンジを加えたプログレらしいプログレはむしろ少数派の印象です。

    しかしKAIPAは、YESやGENESIS、CAMEL、FOCUSと言った先達の語法を消化しながら、明確にシンフォニックプログレを志向した楽曲を、アレンジ、そして繊細さと大胆さが共存した演奏で体現し完成度の高い作品を作り上げたのです。

    この1st(写真左)は、まだアイデアが先行して未整理な部分が多いものの、20歳そこそこで素晴らしい表現力を持ったロイネのギターと、奔流のようにカラフルなフレーズをマルチKeyで叩きだすハンスの2人を中心に、プログレとして高い水準でありながらも、決して難解ではなくポップですらあるという素晴らしいものになっています。
    しかし当然のことながら進化はこれに留まらないのですが…

    この奇妙なジャケットはロイネによるものですが、是非このイラストがもつ意味を知りたいものです☆

    さて、同じ年、KAIPAと同じような志を持ちながらマイナーレーベルであったため、環境的に少し恵まれなかったアーティストがいました。

    そのBLAKULLAの唯一作(写真中)では、楽曲や演奏・歌に光るものが随所に見えますが、マイナーレーベルの予算の制約上によるものか、空間処理など音そのものの魅力や、演奏者として少しづつ劣る部分が相対的に見て、大きく損をしているような印象です。
    (しかしロイネやハンスが出来過ぎとも言えるんですが…)

    ここではA面3曲目のユニークな構成とリフ構造を持ったコンパクトなハードシンフォの名曲を聴きました。

    そしてやはり同年のスウェーデン、明らかにURIAH HEEPに多大な影響を受けながらも、Keyの志向なのかクラシカルシンフォの要素に大きなこだわりを持ち、若さゆえに(?)大胆にまとめ上げてしまったという印象のRAG I RYGGENもデビュー。

    こちらも残念ながら唯一作(写真右)ですが、HEEPのように疾走しながら突然イタリアンロックの様なクラシカルさを見せる展開や、KAIPAの様な典型的シンフォのインスト曲もあり、決して一筋縄では行きません。

    そんな彼らの若さと大胆さが楽しめる一曲目を聴きました♪
  • [39] mixiユーザー

    2011年05月13日 13:32

    翌76年、KAIPAは早くも北欧シンフォを代表する一作を発表します。

    2nd「Inget Nyyt Under Solen」は溢れ出るアイデアを開放したかのような珠玉のメロディと演奏が高密度で詰まった21分超もの組曲がA面を占め、B面も才気があふれていながら、なおかつポップで親しみやすいという名曲が揃っています。
    (創作意欲が止まらないのは、現在のTFKやTRANSATLANTICの原点と言えるかも)

    それでもアイデアをまとめ切れなかったのか、突然終わるA面のラストはご愛嬌☆
    ハンスの一人掛け合いKeyソロは少々やりすぎの感もありますが…

    しかし冴え渡るロイネとハンスのプレイを中心に、4人の優れたミュージシャンが作り上げた奇跡の様なきらめきがここにはあります☆

    硬派のプログレファンには“お子様シンフォ”と揶揄されたりもしましたが、お子様上等!今も長く愛される秘密は、現在のMOON SAFARIなどに受け継がれた北欧シンフォの親しみやすい美しさにあると信じます。

    何せ20代後半でこの作品に出会ってしまったため、北欧〜東欧〜辺境の深みへと突き進むきっかけとなっただけに、少々熱めに語ってしまいました(^^)

    試聴会で聴いていただいたのは、もちろん代表曲と言えるA面の組曲です☆

    そしてフィンランドでは、前年、叙情派シンフォの傑作でデビューを飾ったTABLA RASAが、WIGWAMのJukka Gustavsonのプロデュースで、さらに繊細さと感動を増した2nd「Ekkedien Tanssi」(写真中)を発表。

    決して派手ではないのに、繊細で美しいメロディを丹精につむぐ様は、KAIPAとは違った北欧シンフォの一つの到達点と言えるかもしれません。

    スリリングではないのに高揚感が生まれる…これはありそうで、なかなかない魅力です♪
    その代表格と言えるB面の一曲目を堪能していただきました。

    そして77年、ノルウェーでは70年代初頭から続いてきたHR〜ハードプログレの充実ぶりが続き、決定的な一作が生まれます。

    74年に、ウィッシュボーン・アッシュ的なツインリードのハードプログレのデビュー作で高評価を得た彼らが、Voとベース以外の大幅なメンバーチェンジを経て作り上げた2nd「Hardt Mot Hardt」(写真右)は、新加入のG、Key、Drの揃いも揃ってテクニカルで豪快な演奏が大いに生きた大傑作であり、北欧の音楽ジャーナリストには、70年代の北欧ロックのベストにこの作品を挙げる人も少なくありません。

    しかも面白いのは、一聴するとユニークと言うよりも馴染みにくいようなメロディやリフ、曲構成に面食らうような印象がありながら、それが文句なしにカッコいいという、強烈な個性としか言いようのないような魅力です♪

    ということで、その中でも特に文句なしにカッコいい一曲目で面食らっていただきました☆

    この辺は個人的にも永遠の定番名作ばかりですね(^^)
  • [40] mixiユーザー

    2011年05月13日 22:41

    そしてこの77年、本格シンフォの波はアイスランドにも傑作を生み出します。

    前年の1stは、ファンキーな中にシンフォニックな要素も散見出来たものの、プログレとしては評価しにくい作品だったのに対し、この2nd「Hrislan og straumurium」(写真左)では大きく化けました♪

    特に白眉なのは1曲目の大作。

    様々なパーカッションを駆使するリーダーのDrは、さしずめアイスランドのBill Bruford! 彼のパーカッションと、ピアノをはじめとしたKey群のシリアスで緊張感の高い導入部ですでに一筋縄ではいかない音楽性を感じさせます。

    そしてややメロウなメロディに展開するあたりで、テーマとなるリフが高らかに始まるのですが、これがDrの木琴ってところが面白い♪

    そして下手なバンドなら大惨事になりそうな絶妙のグルーヴの変拍子で、ギター2本とKeyによる、複雑でありながらキャッチーなアンサンブルに耳を奪われます。

    この違ったメロディが立体的に絡む様はPFM的。しかしイタリアの熱狂というよりは北欧のクールさで、とても知的さを感じさせるアンサンブルです☆

    試聴したのは、もちろんその大作でした♪

    78年のスウェーデンに戻ります。

    KAIPAは、77年のリリースがなく、3rd「Solo」(写真中)が発表されたのは78年ことでした。

    その間、ベーシストの交代と専任Voの加入というメンバーの変動があったわけです。

    おそらくはこれまで主に歌ってきたインゲマールやハンスの負担を軽くし、演奏力を強化しようという狙いがあったことは想像に難くありません。
    全盛期のPFM同様、それがちょっとした音の変化をもたらします。

    それまでのインゲマールの若さと哀愁を感じさせる声や、ハンスの叫びの様な熱い歌と違って、新任Voは大人の声でそつがなく、あまり熱気や色気を感じないのですが、独特の歌い回しとリズム感、そしてメロディのセンスがあって、自由度が高まった演奏と相まって、比較的コンパクトにまとめられた楽曲の中にも、さりげない深みが増している感があります。

    音の処理は空間的な加工が控えめな分、いくらかストレートな印象で前作までの幻想性が多少薄らいだ印象はありますが、楽曲の完成度は高まっており、人によってはこちらを最高作と見做しているようです。

    今回はB1の、YESの様なアンサンブルから、いかにもKAIPAな抒情が噴き出す名曲を楽しみました。

    そしてこの年、もうひとつスウェーデンから優れたシンフォニックバンドが登場します。
    マイナーレーベルながら、シンフォニックプログレを明確に志向しつつ、楽曲・演奏のクオリティも高い一級品のアルバムを一枚残したDICEです。
    その唯一作(写真右)は、日本でも90年代に北欧プログレが注目されていた際、KAIPAとならびシンフォニックロックを代表するアーティストとして人気を誇り、国内盤CDも発売されました。

    後に発掘音源として発売された作品はこのアルバムと同時期にレコーディングされたもので、全曲インストながらよりシンフォニック度が強く、完成度の高い作品としてこちらも人気を集めるなど、結構注目されていましたね。

    今回はB面の大曲も良かったのですが、やはり彼ららしいスピード感のある演奏と展開が楽しめるオープニングの曲を聴きました♪
  • [41] mixiユーザー

    2011年05月14日 11:48

    おっと、前項でEIKのアーティスト名が抜けております。

    EIK「Hrislan og straumurium」(写真左)です。
  • [42] mixiユーザー

    2011年05月14日 12:40

    そして、これまで少数ながら高品質で個性的な作品を輩出してきたアイスランドで、さらに突出した個性を持ったアーティストが登場します。

    フォーク〜ポップなバンドとして知られたSPILVERK PJODANNAのメンバーと、前出のEIKのドラマーが結成したスーパーグループHINN ISLENSKI PURSAFLOKKURがデビューしたのが78年。

    このデビュー作もアイスランド・トラッドや英フォークにプログレの要素を加えたアルバムとして強烈な印象を残しましたが、さらにTRUBROT〜NATTURAの伝説のKey奏者、Karls J Sighvatssonarが加わり、より独自の高みへと到達する傑作を作り上げました。

    この79年の2nd「Pursabit」(写真左)は基本アイスランド・トラッドをベースに、いかにも北欧らしい、ややひねくれたポップセンスと高度な変拍子もさらっと聴かせる優れ物の演奏で、さらに知的にひねくれて、ちょっと大人を装ったサムラという感じがしますが、それもすべてを言い表せてはいません(^^;

    そんな名曲数ある傑作の中から、今回はB1の、まるでFOCUSの様に端正でクラシカルな楽曲を絶妙なグルーヴで演奏し、端正なクセに予想外の展開で不思議な曲想を見せ、それでも何だか感動してしまう珠玉の名曲を聴いてみましたが、一回聴いただけでは入り込みきれなかったかもしれません。

    そしてイベントの最後は、80年。
    これまで曲者揃いのアーティストを紹介してきたフィンランドで、80年代に向けてより洗練されて行く側面と、70年代の良質なシンフォニックロックのエッセンスを受け継いだ面も合わせ持つ、SCAPA FLOWの唯一作「Unteen Aikaan」(写真右)で締めくくります。

    いかにも北欧らしいメロディとプログレのエッセンスが、時折ジャズロック色も見せる演奏によって、比較的コンパクトにまとめあげられており、派手さは控えめなものの丁寧に出来ています。

    男女2人のVoはどちらかといえばフォーク的な歌唱の印象で、このバンドの出自も元はフォークバンドだったのかもしれませんが、正統派シンフォを志向したところがHINN ISLENSKIと大きく違ったところでしょう。
    (まあ普通、ああいった知的なひねくれ方はなかなか出来るものではありませんが…)

    今回はその中からA面ラストの、フルートがCAMELやスペインのGOTHICのような抒情的な味わいを見せ、中盤にはスリリングなインストが展開する曲で、さわやかに締めさせていただきました。


    以上、計4時間弱の70's北欧プログレの旅をお楽しみいただきました。

    5カ国を一つの流れでまとめる中で、ここで取り上げられたのはシーンのほんの一部に過ぎません。

    ジャズロックやフォーク、そして膨大なマイナーレーベルや自主製作レベルの作品のほとんどは当然の如く、限られた時間の中では紹介しきれません。
    各国一国に絞っても、ジャンル別に絞っても、まだあまりある素晴らしい音楽シーンが存在し、それが現在の北欧音楽シーンの充実ぶりにもしっかりと受け継がれています。

    そして同様のことが旧東欧や中南米、その他辺境と呼ばれる地域にも言えるわけです。

    そんな当時の、世界各国の若者たちの息吹の、ほんの一端でも感じていただけたら幸いです。
  • [45] mixiユーザー

    2011年05月31日 13:30

    >デボラさん

    ありがとうございます☆

    プログレ震災チャリティは継続的な活動になりそうで、その東京での初回に参加できて大変光栄です(^^)

    次回の試聴会はリクエストがあったので6月25日(土:旧ユーゴROCKアナログ爆音試聴会atスノウドニア)に決めましたが、今後またスケジュールが合うようであれば、合同企画を実現したいですね☆
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  • 2011年05月08日 (日) 日曜:午後4時〜
  • 東京都 三宿:スノウドニア
  • 2011年05月08日 (日) 締切
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