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開催終了11/6「ボーダー・メルト/8ミリのサイボーグ」neoneo坐・8ミリ映画祭2010秋

詳細

2010年11月04日 22:00 更新

今回の8ミリフィルム映画祭2010秋で、セレクションプログラムを担当しました川口です。8ミリ映画祭は8ミリフィルムというメディアにこだわった上映イベントですが、このプログラムではその枠を曖昧に滲ませているような作品を選んでみました。上映には作者が来場します。神戸から荻原貴之さんも来場し、8ミリ2面マルチ上映・光学ステレオサウンドの上映パフォーマンスも行います。
ぜひご来場下さい。

11月6日(土) 15:00〜 川口肇セレクションプログラム
「ボーダー・メルト/8ミリのサイボーグ」
料金●1000円(17時のプログラム終了後、トークバーは別途1000円)
会場●スペースneo

編集用品や音声録音機材、上映環境など、8ミリ映画システムの「身体欠損」が制作の前提となる現在、それを補う為にビデオ機材やデジタル環境を用いるのはごく自然な流れともいえるだろう。

一方で現像ラボサービス終了に向かう危機感の中、自己防衛的に派生した「8ミリ自家現像」はビデオにない原初的な映像の手触りの魅力を放ち、ワークショップや学校授業を通じて「ラボを知らない」8ミリファンを獲得しつつある。
そんな、自覚あるいは無自覚なメディア混在という「身体改造」時代の8ミリ作品をプログラム。

■上映作品

『瞼』荻原貴之/2008-2009年/12分

ふたつのスクリーンを左右の瞼に見立て、目を閉じて瞼の裏に見える光の残像と瞼を通して感じる外光をイメージして制作した。
撮影はカメラを使わず、ふたつのフィルムを同期回転させながらフィルム膜面に直接露光した。
サウンドはフィルム膜面のサウンドトラック部分に露光した光をそのまま光学方式で再生している。
瞼を閉じて見える光は、暗闇に鮮烈なイメージを残し、心臓の鼓動にも似た音を奏でながら、新しい命を予感させる。(荻原貴之)
8ミリフィルムを網膜に持つ人造人間はどんな夢を見るのか。荻原貴之特製の8ミリ内視鏡で覗き込む、瞼の裏側への旅。エンドスコープ/内視鏡はいつしかペリスコープ/潜望鏡となりそこに映る我々自身を照準する。(川口肇)

『陰陽 第3版』荻原貴之/2003年/10分

陰陽 シリーズの第3作目。
フィルムとコンピュータの激突!
0と1の間の物語。コンピュータが知性を持つということがはるか遠くの時代のことではないと感じられる昨今、デジタルの基本概念である0と1の間にはきっと神話のような物語があるだろう、あってほしいという思いと、デジタルに対するどうしようもない違和感(拒絶反応?)(荻原貴之)
陰陽シリーズは、2001〜2005年に初版〜第5版まで制作された。コンピュータ上でデジタルビデオから8ミリ幅の画像を作成し透明フィルムシートにインクジェットプリント、それを暗室で8ミリフィルムに密着プリントし、自家現像を行って制作される。今回上映の第3版は8ミリ版での最終作で、第4版は16ミリフィルム作品、第5版は8ミリ映写機の投影像をカメラで取り込み、PCによるリアルタイム処理を経てビデオプロジェクタ出力、というパフォーマンス作品になっている。(川口肇)

『ahead,we?』しらくまいく子/2010年/7分30秒

流れている川に、魚が止まっていた。
でも 私が歩くと、動いて見える。
1歩 戻ると、魚ももどる。
For instance.....
Although I've been trying to find you, I could'nt.
I can feel the fish begin to move.
So go on.
(しらくまいく子)
浮かんでくる言葉を拾うように、川沿いを歩きながら8ミリを廻す。撮影したフィルムはテレシネしてビデオに変換し、パソコン画面の中で編集し言葉を重ね、作品にする。力まず疑わず踏んでゆくプロセス。それでも、彼女には8ミリが必要だったのだろう。(川口肇)

『BORDERMELTS』森岡千織/2009/10分

水たまりの向こうと、こちら側の世界。
chaosに入り交じる実像とエフェクト。
水面が切り離した2つの世界が、溶け出します。
ビデオでは出せない、フィルムの現像実験による手作りの効果を実感して欲しい。
私はそれらを、8ミリのフィルムの現像をアレンジすることによって、表現しました。(森岡千織)
8ミリフィルムと特殊現像処理によって作られた、ケミカル水玉模様の世界。それは、こちらの世界とスクリーンの向こうの世界との狭間から、「私」と「あなた」を浸食し、溶融させてゆく。ビデオの擬似的なエフェクトフィルターでは決して作り得ない世界。(川口肇)

『掌のオーロラ』川口肇/2010(新作)/14分

福岡・荒江、フィルムメーカーズフィールド。心の片隅にひっそりと、その位置を占める場所。その記憶は8ミリの手触りに繋がっている。2010年春、それは失われることになる。万物万事の流転の渦の中、8ミリカメラのバルブクランクを廻した。光が、空気が、気配が、記憶が、想いが、フィルムの中に残りますように。(川口肇)


詳細はこちら。
http://www.neoneoza.com/program/8mm_2010_autumn.html#program2

山崎幹夫総指揮/neoneo坐・8ミリフィルム映画祭2010秋は
11/5〜7に行われます。
他のプログラムもどうぞ、ご来場下さい!

11/5 (金)
●20:00〜「大木裕之8ミリ未公開作品上映」

11/6 (土)
●15:00〜川口肇セレクション「ボーダー・メルト/8ミリのサイボーグ」
●17:00〜中村のり子セレクション「現在をひらく」
●19:00〜大西健児セレクション「映像のテロリズム読本」

11/7(日)
●13:00〜「ディック的現実崩壊の快楽」
●15:00〜「ここと背中合わせの別世界」
●17:00〜「旅によって出会う別世界」

プログラム詳細
http://www.neoneoza.com/program/8mm_2010_autumn.html

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  • 2010年11月06日 (土) (土)15:00〜
  • 東京都 神田・小川町 スペースneo
  • 2010年11月06日 (土) 締切
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参加者
1人