みなさん、こんにちは！

今回取り上げる作家は、19世紀ドイツの天才作家、クライストです。同時代のゲーテ、シラー、さらにはロマン派の作家たちの陰に隠れがちで、日本でもあまり知られていません。
しかし、クライストは他の追随を許さない、剃刀のような鋭さをもった作品をいくつも生み出しています。

彼が描くのは、日常生活をおくっているときには見えないけれど、ふとした瞬間に口を開ける、すべてを飲み込む深淵です。今回、取り上げる短編「チリの地震」も、大震災という例外状況において、人間がいかに自然ではなく、同胞であるはずの人間によって翻弄されるかを映し出しています。
それは救いのない世界です。偽善も気休めもありません。人間によって作り出される地獄を、クライストは透明な筆致で淡々とえがくのです。


※本書は予備知識がなくとも十分にお楽しみいただけます。背景知識等については、司会が適宜解説しますので、気軽にご参加ください。

※課題部分は、「チリの地震」（文庫本で30ページほど）のみとなります。


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○日時

２０１４年８月６日(水)　 19:30 〜 21:00

定員：8名（幹事、JONYさん除く）

※最小決行人数は、２名（幹事、JONYさん除く）です。開催１週間前になっても、最少決行人数に満たない場合、流会にさせていただきますので、ご了承ください。


○場所

東京都千代田区平河町2-2-5
カフェバーきよの　（店内　禁煙）
03-5212-4146
（半蔵門駅　麹町駅　永田町駅各徒歩５〜６分）
http://goo.gl/CYbgq
※メンバーのJONYさんのお店です
ちょっと分かりづらいところにありますので、迷った時にはお店に電話してください。

○参加費

1000円（参加費＋飲み物代）

お食事をご希望の方はコメント欄でお申し込みください（別途500円。内容はお任せ願います）。

お土産について：読書会中に皆でつまめる菓子、果物などのお土産は歓迎です。なお飲み物のお土産はご遠慮ください。（CafeBarKIYONOは飲食店です。お食事・飲料の持ち込みはできません。）



○課題図書

クライスト『チリの地震』（河出文庫）


司会：ゲンツ


【紹介】
17世紀、チリの大地震が引き裂かれたまま死にゆこうとしていた若い男女の運命を変えた。息をつかせぬ衝撃的な名作集。カフカが愛しドゥルーズが影響をうけた夭折の作家、復活。佐々木中氏、推薦。


http://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%AA%E3%81%AE%E5%9C%B0%E9%9C%87---%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88%E7%9F%AD%E7%AF%87%E9%9B%86-KAWADE%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9-%E6%B2%B3%E5%87%BA%E6%96%87%E5%BA%AB-%EF%BC%A8%E3%83%BB%EF%BC%B6%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88/dp/4309463584/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1344321064&sr=1-1