ちりめん細工の干支飾りや新年の縁起物など約100点を集めた作品展が、たつの市立新宮図書館で開かれている。
愛らしい童子や花々が華やかな模様の布に彩られ、迎春ムードを盛り上げる。

作者は同市新宮町船渡の井口勝夫さん(79)。
姫路市香寺町、日本玩具博物館での受講をきっかけに八年前から始めた。

男性の愛好者は珍しいが、紳士服の仕立てを約50年間仕事にしてきた腕を持つだけに、こだわりも人一倍。
「動物の形や膨らみがうまく出せないと何度もほどき、一日がかりで飾り結びに取り組むことしょっちゅう」と妻たづ子さん(75)。

会場には「巳」などの置物、子どもの健やかな成長を願う「つるし飾り」、ひな人形などを展示。
鶴の羽一枚、花びらひとつまで器用にかたどり、作品の底面にも刺繍をあしらうなど遊び心も忘れない。
「十二支全部揃うまで頑張って続けたい」と井口さん。

１月30日まで。
同13日午後２時から製作実演がある。
図書館は火曜と祝日、年末年始が休み。
同館0791・75・3332