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開催終了『「添田唖蝉坊・知道」を演歌する』 

詳細

2014年02月04日 23:25 更新

公演のご案内です。


◎土取利行・邦楽番外地
 『「添田唖蝉坊・知道」を演歌する』 2月9日 15:00 開演

 演歌がここに蘇る! 反骨、諷刺、諧謔に溢れた近代流行歌の祖、
 添田唖蝉坊・知道の民衆歌。


渡仏前の公演です。
シアターXにて チケット料金は1,000円です。

★以下、2014.2.1(土) 日経新聞(夕刊)の記事より抜粋

 演歌の真髄を求めて 土取利行さんに聞く
 民衆の声代弁する力を、色あせぬ明治の叫び

○日本人が失った演歌のこころ
 最近、「演歌」の元気がない。新しいヒット曲はとんと聞かないし、NHK紅白歌合戦の常連だった演歌歌手も「卒業」してしまった。華やかな時代を思い、演歌の源流をたどっていくと、舌鋒(ぜっぽう)鋭く体制批判を繰り広げた明治の自由民権運動に行き着く。

 「演説ができなくなり、代わりに歌で大衆にアピールしようとしたのが演歌の始まりといわれています。明治20年(1887年)のころです。歌うジャーナリストといわれた演歌師の添田唖蝉坊(あぜんぼう)(1872〜1944年)は最初、民権運動の壮士が歌う歌にしびれて運動に加わり、演歌師集団の一員として歌うようになりました。」

 「唖蝉坊の演歌にこんな一節があります。『アメリカニズムが根を張って 物価は高くなるばかり 人間は安くなるばかり』、と。アメリカや先進国の経済にばかり顔を向け、文化も人も金でしか換算できない今の日本そのもののように思えませんか」

○こころのありようを伝える神髄を学び直す
 土取氏は若いころジャズの魅力にはまり、パーカッショニストになった。1960年代、アメリカで隆盛をきわめたフリージャズに没頭して音楽集団を結成。坂本龍一との共演を経てピーター・ブルック国際劇団の、古代インドの叙情詩を基にした壮大な劇「マハーバラータ」では音楽総指揮を務め、調査のため10年間を費やして世界を歩いた。

 アメリカ、アジアと歩いて古典の音楽を知り、宮園節を受け継ぐ歌と三味線の名手、桃山晴衣(はるえ)と80年代初めに出会い、地歌舞伎が200年続く岐阜県上八万の市島を活動の拠点とした。

 「アメリカでは伝説的なジャズドラマーのミルフォード・グレイブスに出会って音楽の根源を知りたくなり、アフリカを振り出しに世界を歩いたのですが、日本の古典、宮園節を聞いて驚きました。インドの古典音楽の響きと同じではないかと実感した」

 「演歌を手がけるようになったのは、パートナーであった桃山の、いわば“遺言“です。唖蝉坊の長男で、演歌師であり文筆家でもあった知道さんに桃山は演歌の手ほどきを受けていました。ご意見番として30年間付き合ってもらう中で、演歌の神髄を学びました。しかし、唯一の継承者であった桃山は2008年に亡くなり、誰かが引き継いでいかないと演歌の根っこが完全に消滅してしまう。そこで残された資料やテープなどを基に、演歌を始めました」

○歌に力がなくなった
 「明治維新で西洋文化がどっと入ってきて、伝統的な日本古来の音楽、とりわけ江戸時代に民衆が築き上げてきた三味線音楽がだんだん無視されていきました。西洋音楽を基本とした文部省制定の義務教育を教える音楽がその典型です。私は、西洋音楽を教えるなと言っているわけではありません。選択肢の一つとして西洋音楽を教えるのは悪くない。しかし感性の豊かな幼少期に日本の文化が育んできた音楽を知っておく必要がある。基盤となるものがないと世界に出て行っても相手にしてもらえません。ピーターは言っています。『固有の文化、差異のないところに創造はうまれない』と」

 添田知道は著書「演歌の明治大正史(岩波新書)の中でこんなことを記している。「(演歌は)運動の末端にあったからか、案外に史家の目からは漏れていた。軽視されていた。(中略)これを底辺大衆の側から見ると、まるちがってくる。なんと、思想の流れと大衆の接点をなしていたのが演歌なのである」

 「西洋音楽を義務教育に取り入れない国は数々あります。例えばインドはそれを誇りにしています。一方、日本は自分が育ててきた音楽を捨てて西洋音楽を取り入れました。本当によいのでしょうか。今、韓国、フランスなどからもぜひ演歌の公演に来てくれという以来がきています」
 (文化部 松岡資明)

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  • 2014年02月09日 (日) 15:00
  • 東京都 墨田区両国
  • 2014年02月08日 (土) 締切
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参加者
1人