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開催終了講演「中国人から見た東日本大震災」

詳細

2011年07月02日 22:31 更新

いつもお世話になっています。
山口直樹@北京日本人学術交流会です。
2011年3月11日の東日本大震災の発生から三ヶ月あまりになります。
第38回北京日本人学術交流会では、この地震の現場にいちはやく入り自らの足で活発に調査を続ける中国人学者の顧林生氏に報告いただきます。
中国人学者の目から見た東日本大震災は、どのようにうつっているのでしょうか。
当日は、現地を直接、調査した写真や情報などがだされ、貴重で興味深い報告がきけるものと思われます。
お時間、ご関心がある方はご参加いただければ幸いです。
参加希望の方は、7月7日の深夜までに連絡係の坂本( green.forest1023@ gmail.com   )までお申し込みください。

日時:2011年7月9日(土曜)午後5時から午後7時まで報告と質疑応答、午後8時ごろまで懇親会。
場所:五道口付近(現在未定)
テーマ:「中国人の目から見た東日本大震災」
報告者;顧林生(北京清華大学都市計画設計研究院)
参加費:10元〜25元(資料代と運営費など;場所によって参加費がことなります。現在まだ未定なので不確定なことをご容赦ください。)
言語:日本語
申し込み締め切り:7月7日の深夜までに連絡係の坂本( green.forest1023@ gmail.com   )までお申し込みください。(なお席に限りがありますので、埋まり次第締め切りとなります。ご了承の上お早めにお申し込みください)

報告要旨:
 東日本大震災は死者15,270名、行方不明者8499名(5月30日時点)という明治以降では、関東大震災に次ぐ極めて深刻な被害をもたらした災害である。防災先進国と言われる日本でこのような状況が発生したことに対して、私は、悲観的・消極的な評価はしてはならいと考えている。日本の防災の歴史を全体的に見て総合的に評価すべきである。
3月11日には、神戸大学都市安全研究センターの客員教授として神戸に滞在していた。震災当日の夜7時頃、北京の中国国際放送(CRI:China Radio International)からインタビューを受け、日本政府の災害緊急救援の対応状況と市民の様子を伝えるとともに、「四川大地震で日本から多大なる支援を受けた中国にとって、いま、日本を支援するときが来た」、「日本が必要ならば、中国は緊急援助隊を出すべきだ」と中国政府に訴えた。震災の翌日12日夕方には、北京市の最大の地方新聞『新京報』の13日朝刊の特集記事に協力し、日本政府の迅速な危機対応、災害情報伝達などを高く評価した。
2008年の四川大地震では、所属先である清華大学都市計画設計院の同僚と、中国政府の依頼を受けて被災地に赴き被害調査を行い、その後の仮設住宅のゾーニング、復興計画の作成に協力した。そんな経験から、東日本大震災では「日本の対応を自らの目で見て、自らの体で実感したい」と、直後の3月末、4月、5月、6月と南は宮城県亘理町から、北は岩手県宮古市まで、何度も被災地を訪れた。おそらく最も被災地を歩き回った外国人学者の一人だと言える。そして、阪神淡路大震災の復興計画づくりと生活救援神戸に関わった当時の神戸市の担当者と協力し、四川大地震の「対口支援」や町の移転の状況などを紹介し、東日本大震災の復興の政策づくりに少し役立っている。
この大震災は、津波の被害にしても、原発の対応にしても、中国に大きなインパクトをもたらしている。国民の反応においては、塩を買い占めるような国内の騒動だけではなく、関東地域や成田空港における中国人の無秩序はみられている。他方、防災政策づくりにおいては、国務院は、既に、地震対応、災害救助、国民の反応などについて有名な大学と研究所に研究を指示した。北京政府は、東京の震災の応急対応のあり方を踏まえ、市応急対応計画、市地震防災条例などの修正・改正作業を行おうとしている。
日本は、阪神大震災で近代都市の震災問題、中越地震では中山間地域の問題にそれぞれ直面しました。今回の東日本大震災では、大地震、大津波、原発など被害を受けて大変な経験をしました。しかし、全体的に災害史から見れば、日本は、多難を一つ一つ乗り越えていて、世界の中で、依然として災害に強い国であります。今回の大震災で亡くなった方にご冥福をお祈りし、震災における日本の教訓と経験がさらに人類の防災・減災能力を向上させるよう願います。日本には、引き続き世界の防災・減災の先頭を走っていただきたい。
報告の主な内容は下記のようになっている。
(1) 日本災害史においてみる大震災の特徴
(2) よい評価:警報技術、応急対応、法による救援救助と復興復旧、学校の避難など
(3) 教訓と反省:「堤防がある」という信じ込み、津波警報への不信、高齢者問題、弱い政治リーダーシップ
(4) 現地調査報告:宮古市(田老地区)、仙台市若林区など
(5) 震災復興:国の復興構想と自治体の考え(仙台市の復興ビジョンを実例)
(6) 大震災より見直す国家防災対策
(7) 東日本大震災に対する中国人の対応
(8) 東日本大震災の中国の防災への示唆

報告者:顧林生 北京清華都市計画設計研究院副工程師、
1967年江蘇省昆山県生まれ、1989年北京第二外国語学院日本語専攻卒業、1997年名古屋大学大学院国際開発研究科学術博士号取得、1998年国際連合地域開発センター(UNCRD)の研究員、2002年清華大学公共管理学院高級訪問学者。2005年北京清華都市計画設計研究院で公共安全研究所を創立。


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  • 2011年07月09日 (土)
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