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開催終了うさぎさんとXマスに文学を語る

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2010年11月08日 23:32 更新

   クリスマスに阿佐ヶ谷ロフトエーで中村うさぎさんをお迎えするイベントが2年ぶりに蘇ります。

  うさぎさんとともに、クリスマスにあえて、華々しいだけでない人の心の裏面を覗くこのイベント。
  クリスマスに人々がお祭り騒ぎに興じるのは、それは一年でもっとも長くて、深い夜だからです。
  つまり本来読書に一番ふさわしい、孤独が似合う時間なのです。
  今年は「クリスマスに読書」というテーマで臨みます。

  整形や買い物依存症などの体験を綴り、世の本音で生きる女性に支持される中村うさぎさん。その一方、こちらのコミュの文章にある通り作家であり、またクリスチャンとして育ってきました。  
  うさぎさんから「クリスマスに読書イベントやるなら、太宰治や芥川龍之介みたいな近代文学作家がキリスト教にカブれた時期の作品を読むってのはどうかしら」と提案をいただきました。
  
   たしかに! 日本にキリスト教文化というものが入ってきたことのひとつの象徴がクリスマスなのですから、ここで一回、日本の近代を信仰という形で問いなおしてみるのはいいですね。

   歌人で、誰にでも使える言葉で短歌を書くことを勧めて多くの若者たちに影響を与えている枡野浩一さんも賛同してくれました。枡野さんは、あるとき愛する奥さんが離れていってしまい、以来会わせてもらえないお子さんに「会いたい」という切実な気持ちを綴ったエッセイを何年も書き続けてきました。
  まさに孤独の真髄を極めた方で、うさぎさんもよく相談役になっています。

  「クリスマスに本を読む人なんて、孤独な人に決まっています。クリスマスに淋しくなりたい人は、せつない読書会に集まってください」と呼びかけていただきました。

  そして、中村さんの友人でもある伏見憲明さんも来ていただけます。伏見さんの新宿二丁目的な「オネエ言葉」による軽妙なトークを、見た方は楽しんでくれたと思いますが、あの、徹底的に周囲に気を遣う性格も、やはり孤独というものの真髄を知っているゆえだと思います。

  伏見さんがジュニア向けに書いた本『さびしさの授業』には、次の一節があります。

  「傷ついたと自覚している人間ほど、かえって、他人の苦しみに鈍感になっているところがあるのです。自分だけが世界から虐げられていると、自らの世界に心を閉ざしがちになるからです」

  「そう、ぼくらは自分のさびしさを手放さずに、大事な物として抱えていこうではないですか。
 それこそが、誰かとつなにがらずにはいられない思いを、導くものなのだから」

  伏見さんは本当の強さというものを知っている人だと思います。

  また、今年作家としてデビューして、それ以前から「体中に紙に書いた小説やイラストを貼り付けて歩いている」姿で有名な中沢健さんも登場されます。
  女の子と目を合わせることも、話すことも出来なかったという中沢さんが、あえてそのような目立つ格好をして「東京で作家になる」と宣言をして、出したのが『初恋芸人』という作品。
  この本で、中沢さんは最後まで報われない初恋に生きる若手芸人を通して、それでも人に恋することの喜びをしっかりと書き記しています。

  その中沢さんに、最近初めて彼女が出来たという噂。ツイッターで「童貞卒業なう」とつぶやき、ニュースにもなりました。
  中沢さんにはいまの偽らざる気持ちを告白してもらおうかと思っています。

  他にも、「ノルウェイの森」はなぜクリスマスに売れたのか? など、3時間に及ぶ深い夜に、クリスマスと本で話題を咲かせます。

  クリスマスには、地下室の扉を開けてください。

  予約はネットでもコンビニのローソンでも予約できます。当日でも基本入れます。
  皆さんと生で会えるのを楽しみにしております。

  テキストとなる本は、読んでこなくても十分わかるように朗読・解説します。
  でもご自分の意見・感想がある方は、ぜひ当日発言をお待ちしてます。



12/21(火)せつないかもしれないSPECIAL
クリスマスの
せつない書店にようこそ

【出演】中村うさぎ(作家)、伏見憲明(作家)、枡野浩一(歌人)、中沢健(作家・芸人)
【司会】切通理作 しじみ

OPEN18:30 / START19:30
前売¥1,500/当日¥1,800(共に飲食別)
【会場】 Asagaya/Loft A  
166-0004 杉並区阿佐谷南1?36?16?B1 TEL:03-5929-3445
チケット取り扱い:ローソンチケット 【L:33986】
阿佐ヶ谷WEB予約 http://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/
問い合わせ:TEL:03-5929-3445(阿佐ヶ谷ロフトA)

   註:イベントタイトルは「書店」ですが、書店営業をするわけではありませんヽ( ̄▽ ̄)ノ 

「今年はおととしまでのサンタ服イベントの趣旨が異なるみたいですが、質問コーナーはありますか? コンプレックスや赤裸々経験に苦しむうさぎ読者として聞きたいことがあります」という内容のメッセージいただきました。

  当日はUSTREAMで生中継配信されます(http://www.ustream.tv/channel/setunai-shoten)が、中継は前半だけにして、後半は会場の人だけでやりとりさせていただこうかと考えています。
  質問タイムも時間の許す限り設けさせて頂きたいと思っています。
 
「サンタクロースって、せつないかも!?」(by中村うさぎ)

コメント(2)

  • [1] mixiユーザー

    2010年12月01日 17:35

    12/21(火)に向け中村うさぎさんをメインにした内容の打合せを会場の阿佐ヶ谷ロフトエーのHPで公開!
     http://rooftop.cc/interview/002586.php

     着々と内容が固まってくるようなワクワク感を覚えるのは、なんといっても中村うさぎさんがバシバシ提案してくれてるおかげです。
     打ち合わせ場所は伏見憲明さんが毎週一日のみママを勤める新宿二丁目のバー「エフメゾ」。
     中村さんと伏見さんの掛け合いも楽しいです!

     豪華なゲストが一堂に会し、クリスマスの本質である「せつなさ」に挑む、12月21日はぜひおいでくだされば幸いです。
     うさぎさんが作る、クリスマスを呪う短歌も聞いて下さい。
  • [2] mixiユーザー

    2010年12月31日 09:39

    「せつないかもしないSPECIAL クリスマスのせつない書店にようこそ」当日の模様の動画がUPされました。
    http://www.nicovideo.jp/watch/1293612987

    欧米ではメリークリスマスとハッピーニューイヤーは同時に祝われますが、今回の動画も、紅白に飽きた人がその代わりに見てくださったり、また正月に見たい番組のない人も見て頂くとうれしいなと思います。
    日本では恋愛消費大国の象徴イベントのようになっているクリスマスですが、本来、長くて深い夜に普段のわだかまりを越えて、人々が新しい年に向けて祝福の言葉を投げかけ合う季節なのです。
    「せつない」という言葉は、寒さとともにある東北の人々にとっては、帰宅してホッとする瞬間に湧く感情とも通じると聞きました。
    そんな時期に、遠い昔に聞いた物語に、もう一回耳を傾けてくださればと思います。

    公開収録の場となった阿佐ヶ谷ロフトエーには100人を超える人たちに来て頂き、生中継では500人を超える人が見て下さいました。
    こちらのコミュを見てくださっている方で見に来て下さった方がいらしたら、この場でお礼申し上げます。

    このSPECIALではゲストの方自身の作品ではなく、古典的な作品についての読書会という初の試みでしたが、テキストとなった小説について特に中村うさぎさんが共通したモチーフをわかりやすく浮き彫りにしてくださったので、仕掛け人としてはありがたかったです。

    『人魚姫』『マッチ売りの少女』『幸福な王子』と、名前は知っていても最近読み返していないという人の多い作品に、大人になってからアプローチすると、恋の苦さが加味されて、また格別な味わいがあります。
    「名作はこんなことを言っていたのか」と気づく瞬間がいくつもありました。


    『初恋芸人』という小説で純朴な青年の失恋を実体験から描いた中沢健さんが恋愛初心者としてあえて迂闊な発言をして、中村うさぎさんに突っ込まれるという起伏があることで流れが単調にならず、ご両人のサービス精神に助けられました。

    ひとりぼっちの時は片思いの切実さを小説という形で切実に綴れていたのに、現実に彼女が出来ると「自分は何も失いたくないから、人魚姫の気持ちは分からない人間だった」と中沢さんが気づいた瞬間のリアルドキュメントでもあったと思います。

    遠くの人にばかり心を向ける存在に恋をするつらさは大きいと思いますが、「逆に、そういう存在でなければ好きになれないのも事実。だから恋って難しいのよねえ」と、終わった後に中村うさぎさんがおっしゃっていました。

    この出張版の経験も活かして、読書番組「せつないかもしれない」も内容を充実させていく所存です。

    尚、今回の動画はイベントの内容をほぼ全編UPしておりますが、見やすいように意識した部分と、著作権等の事情で若干編集部分があることをご了承くださいませ。
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