イギリスを拠点とする謎のストリート・アーティスト。主にステンシルを使った作品をゲリラ的に描くことで知られている。過去には、「狩りに行く古代人」と題してショッピングカートを押す古代人が描かれた石をこっそりと大英博物館に展示したり、パリス・ヒルトンのデビューアルバムの偽物を勝手に店頭に陳列するなどして、メディアを騒がせた。しかし、イスラエルとパレスチナを分離する壁に平和の願いを込めた作品を残すなどの活動も行っており、ストリートアート・ファンだけでなく、多くの人から絶大な支持を得ている。2009年夏にイギリスのブリストルで開催された大規模な個展「Banksy versus Bristol Museum」には、のべ30万人もの人が来場した。