2011年Real & True Live Series に Paul McCandless(ポール・マキャンドレス、バンド Oregon メンバー、管楽器プレイヤー)とデュオで出演した在米ハープ奏者 古佐小基史が再来日する。国際ハープ・コンクール受賞者として幅広い演奏・録音活動を行ってきた第一級プレイヤーによる東京公演は必見。
渡米後は主にクラッシックギターを演奏するが、1999年に心機一転しギターからハープに転向する。ほとんど独学で演奏技術をひととおり習得した後すぐに演奏活動を始め、2006年よりストックトン交響楽団の主席ハーピストに就任、サクラメント、ストックトン地域のトップハーピストとしてソロリサイタルや各種イベントでの演奏活動にも積極的に参加する。2002年、2003年にソロハープクラッシックCD "Celestial Harp I & II" をレコーディングする。
その後、ジャズギタリストとして目指していた音楽活動をハープでも展開、2007 Lyon & Healy (全米最大のハープメーカー)主催のInternational Jazz & Pop Harp Competition (ライアン & ヒーリー国際ジャズポップ・ハープコンクール)において、即興演奏の技術が高く評価され、日本人としては初めてペダルハープ部門で二位に入賞する。テレビニュース、ラジオのインタヴューとスタジオ生演奏、地元雑誌社主催の "Best of Sacramento" 受賞 など、アメリカのマスメディアにおいてもジャズハーピストとして紹介される。アメリカのハープ専門誌“ハープコラム”では、「日本出身で二位受賞Motoshi Kosakoは、ジャズピアニストのキース・ジャレットを思わせる内省的な即興で特筆に価する。」との評価を受け、ジャズハープのパイオニアの一人として活躍が期待される。2008年3月には、ドラムとベースを起用した全曲オリジナルのジャズハープ・トリオのアルバム "Naked Wonder" をリリースする。
近年の活動としては、2009年6月に横浜みなとみらいでの「ハープの未来2009」への出演、東京、横 浜、三重県津市、愛媛県松山市での再来日コンサート、ワークショップを開催。同年11月のストックトンシンフォニー(カリフォルニア)でのコンサートにおいては、モーツァルトによるハープとフルートのための協奏曲のソリストとして出演するほか、グラミー賞受賞ーアーティスト、ポール・マキャンドレス(オーボエ、イングリッ シュホーン、ソプラノサックス、バスクラリネット)との即興演奏を主体としたコラボレーション活動も開始し、2010- 11年秋に来日公演。 2010年には、マキャンドレス氏とのデュオアルバム、"Place in the heart” をリリー スする。2012年には、尺八奏者中村仁樹、ポール・マキャンドレスにベーシスト、ビル・ダグラスを加えたカルテットでライブCDをリリース。2013年9月にソロ・ハープアルバム"On The Way Home" をリリース、フレットレス・ベーシスト、マイケル・マンリングとポール・マキャンドレスとトリオ活動も開始する。作曲家としても、ドキュメンタリー番組(南海放送制作)「一枚のアラスカ−写真家松本紀生、17年目のアラスカ」、「かまぼこ板の絵と日本一短い手紙」に音楽を提供。アメリカ西海岸、日本での演奏活動に加え、2013年5月にはブラジル、リオ・デ・ジャネイロ・ハープフェスティバルにも参加、2014年にはアメリカ・ハープ協会の総会(ニューオリンズ)、世界ハープ会議(シドニー/オーストラリア)での演奏も予定されている。