RIC/Tとは
　　　　Rapid Intervention Crew／Team・Trainingの略で、緊急介入隊員／チーム・トレーニングと訳します。
　　「FIRE　FIGHTER　　SURVIVAL」：（生き残るための方法）と理解したほうがわかりやすいかもしれません。

　　米国では、毎年多くの消防隊員が火災現場でなくなっており、犠牲者を無くす手段としてRIC/Tという概念が生まれました。
　　主に火災時において、自力脱出ができなくなった隊員及び部隊を救出することを目的とされています。

　米国においても、取り組みを始めたばかりの概念であり、全米の消防職員が全て対応できるということではありません。
　　消防署の教育　環境、指導者育成、その他にも担当地区の活動環境に応じた技術が必要になるため、現時点においては
　　全米統一（標準化）には至っていません。

　　　ジャパン・タスクフォースとしましては、この米国の技術体系を何とか日本の消防の皆様に役立てられるかを検証するために
　　２０１２年３月にアメリカ・カリフォルニア州 消防職員正規カリキュラムを受講修了し、検証した結果この技術に関しては安易
　　取り入れるのではなく、RIC/T行うためには、高度で素早い判断力及び知識が必要であることを実感しました。
　　　どんなに優れた技術を身につけていても、間違った認識のまま活動すれば重大な事故に繋がるのではないかと懸念しております。
　　
　　　以上のことから、ジャパン・タスクフォースとしましては、米国のルールを遵守するとともに、あえて原点回帰し
　　「 RIC/Tが必要にならない火災現場活動 」に重点を置き、段階に分けた講習体系を構築しましたので、消防団員の方
　　から消防隊員の方まで受講していただける内容だと思います。