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開催終了「今読むべき“K・A・D・O・K・A・W・A”」

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2022年09月18日 14:53 更新

速水健朗です。

最新号の『ユリイカ』は「Jホラー」の特集でした。『リング』『貞子』などの作品群の批評が載っています。

小説では、『リング』『らせん』『バースデー』と続編が書かれていますが、映画では『リング』『リング2』『リング0 バースデイ』『貞子3D』(もっともっとある)と別の物語が展開していきます。貞子マルチバース。新作の映画公開も近々にあります。

『リング』は角川ホラー文庫に収録された小説が、のちに口コミでヒットし、映画化、さらにハリウッド版がつくられという経緯で拡散。そして、Jホラーは世界的なムーブメントになりました。メディアミックスが何かを語る上で、貞子は重要な存在。もしや、もっとも成功した角川商法って貞子なのでは?

話は変わり、その大出版グループ会長が贈収賄で逮捕というかつてない事態が起きています。その犯罪性如何についてはともかく、この時期にあえて"カドカワ"とは何かを振り返ってみたいと思います。

超短縮版で歴史を振り返ると創業者源義の"教科書"路線、2代目春樹の大衆路線への転換。角川文庫、角川映画、メディアミックス。1993年に春樹逮捕。出戻りの弟・歴彦が復活。コミック、ラノベ、アニメなどのライトカルチャー路線を推進。幻冬舎が枝分かれ。その後、メディアファクトリー、富士見書房、アスキーらを統合、メディア・コングロマリットへ。さらに2013年からのKADOKAWAへの社名変更でドワンゴとの経営統合。といったところです。本社も所沢に移転。

周回遅れの後発出版社が、いつしかトップに躍り出た。そして“メディアミックス”から“メディア・コングロマリット”へ。そんな今のKADOKAWAがメディア企業の最新型なのか、単に混迷なのか、外部からは伺えないくらいに巨大化しています。まさにブラックボックス。こんな具合に他の老舗出版社とまるで違う存在です。

今回の文化系トークラジオLifeの読書イベントでは、「今読むべき“K・A・D・O・K・A・W・A”」と題して、世代の違う話し手たちが、自分のこれまでの読書体験、通過してきた角川文化の話をしながら、その先に見えてくる"本"や"出版"の現在などについて話し合ってみたいと思います。


今月はオンライン配信でお届けします。Lifeとは縁の深い本屋さんの双子のライオン堂さんをお借りしてのイベントです。本の中へ飛び込むようにご参加ください。お待ちしております!


※ Zoomを用いたトークイベントです。イベント中、出演者以外の音声は原則ミュートにさせていただきます。また、参加中はビデオ(映像)オンでもオフでもどちらでも構いません。
※ イベントの録音・録画は固くお断りいたします。
※ チケットを購入した方はイベントのアーカイブ動画を10/25(火)までご覧いただけます。


日 時:2022年9月25日(日) 17:00〜19:00
場 所:オンライン(Zoom)※配信URLは当日16:30頃にPeatixメッセージにてご連絡します。
参加費:2000円


【出演者プロフィール】

速水健朗(はやみず・けんろう)
1973年石川県生まれ。編集者・コラムニスト。コンピュータ雑誌記者を経て、フリーに。現代メディア論、カルチャー、都市論、書評の分野などで活動。主な著書は『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)、『東京どこに住む』『フード左翼とフード右翼』(朝日新書)など。日本経済新聞夕刊に書評を連載中。


倉本さおり(くらもと・さおり)
ライター、書評家。法政大学大学院兼任講師。共同通信文芸時評「 デザインする文学」、週刊新潮「ベストセラー街道をゆく!」 連載中。小説トリッパー、ダ・ ヴィンチにてレビュー欄をレギュラー担当中のほか、文芸誌、 週刊誌、新聞各紙で書評やコラムを中心に執筆。『文學界』 新人小説月評(2018)、毎日新聞文芸時評「私のおすすめ」( 2019)、文藝「はばたけ! くらもと偏愛編集室」(2019〜21)。共著に『 世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(立東舎)など。


仲俣暁生(なかまた・あきお)
1964年東京生まれ。文筆家、編集者。「マガジン航」編集発行人。著書『ポスト・ムラカミの日本文学』(朝日出版社)、『極西文学論』(晶文社)、『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)、『失われた「文学」を求めて|文芸時評編』(つかだま書房)ほか。


矢野利裕(やの・としひろ)
1983年東京都生まれ。批評家、DJ。文芸批評・音楽批評など。教育者でもある。2014年「自分ならざる者を精一杯に生きるーー町田康論」で第57回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。著書に今日よりもマシな明日 文学芸能論 (講談社)、『コミックソングがJ-POPを作った』(P-VINE)、『ジャニーズと日本』(講談社現代新書)、共著に大谷能生・速水健朗・矢野利裕『ジャニ研!』(原書房)、宇佐美毅・千田洋幸編『村上春樹と二十一世紀』(おうふう)など。

and more!!

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  • 東京都 双子のライオン堂
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