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開催終了物語研究会ミニ・シンポジウム「亡霊とエクリチュール」

詳細

2008年03月13日 00:20 更新

「民俗学」者は報告しないようですが、
民俗学とも深い関係の〈霊〉(と/の言説)についてのシンポです。


↓物語研究会公式サイトurl
http://wwwsoc.nii.ac.jp/monoken/index.html

【報告者一覧】
一柳廣孝:幽霊から心霊へ―近代日本における「霊」言説の変容をめぐって
樋口大祐:軍記文学における「亡霊」的なるもの
北條勝貴:死者の主体を語れるか―他者表象における想像力とジレンマ―
長島弘明:『雨月物語』と怪異

報告者のお一人である北條氏のブログで報告要旨が掲載されています。
http://blog.goo.ne.jp/khojo0761/e/c982249ea635ba4498612a2ce430f91d
呼びかけ文がかなり重要なので、以下に掲載します。

【呼びかけ文】高木信
 怪異・不気味なもの・外部的なものを語ることによって、語る主体が変容していく、あるいは物語の構造や語りが変容していく様相を考えたいと思っています。言語の構造とパラレルな関係にある―意味するものと意味されるものの恣意的な関係としてある―亡霊というのが、僕の頭の中にあるのですが、できればそれを越え出て、不気味なものとして新たに見えてくる言語構造、物語のあり方みたいなところまで行ければと思っています。
 不気味なものの回帰(介入)によって引き起こされる日常空間(主体・言語・エクリチュール)の揺れ・破砕を捉えていけたらと思っております。外部性を受け止めるこちら側の変容・抵抗の発生は、そしてそれを表象することは、いかに可能か、あるいは不可能か。
 「亡霊」「怪異」「おぞまきしもの」の表象と、その表象が生み出す、日常の瓦解みたいなことを考えていけたらと思っております。
 この問題は、単に「日本文学(日本語による言説)の表現の問題」にとどまるのではなく、表象不可能性と表象の間で「いま―われわれ」に考えられることは何かということを明らかに出来たらと思っています。日本/文学/研究の言説は、「無気味なもの」「語り得ぬもの」を前にして、何が出来るのか?
 このような議論は、従軍慰安婦問題や靖国問題に限らず、まだまだ解決されていない歴史上の、そして現在の多くの問題(暴力・癒し・排除・戦争etc.)を考える上で重要な議論であり、またなぜかいつのまにかあやふやにされてしまっている感のある問題であると思います。「日本/文学/研究」発の思考が見つかればと思っています。ただ、政治的な思考や、歴史修正主義者たちの「物語り論」に直接触れる必要はないと思っています。それらと対峙する可能性や態度が、怪異を語るテクストを分析する中で立ち現れ、問題を深く思考できればと思っております。
 今回のシンポには、千里眼や催眠、妖怪、怪異をカルチュラルスタディーズ的な立場から分析しておられる一柳廣孝氏、外部性を導入することで軍記物語研究における理論的思考を続けておられる樋口大祐氏、言語論的転回以降の歴史学的思考を深化/進化させておられる北條勝貴氏、怪異の作家・秋成の研究を牽引しておられる長島弘明氏をパネラーとして迎え、コメンテーターには漢文日記を「文学テクスト」として読もうという中丸貴史氏、谷崎源氏の現代語訳の問題を扱うデリダリアンの西野厚司氏が来てくださいました。
 みなさまの多数のご参加と活発な議論を楽しみにしております。

コメント(2)

  • [1] mixiユーザー

    2008年03月13日 00:41

    同じ日、同じ時間帯に立教で
     同時代史学会第18回研究会
     共通テーマ:社会学と歴史学の接点をさぐる―「戦争体験」の問題を中心にして
    というこれまた魅力的な会があるそうで、迷ってます。どちらにいこうかな……。
  • [2] mixiユーザー

    2008年03月13日 16:00

    ↓同時代史学会、こちらですね。
    http://jachs.hp.infoseek.co.jp/

    こりゃまた濃い面子ですねぇ……(^^;
mixiユーザー
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  • 2008年03月15日 (土) 13時から
  • 東京都 明治大学駿河台校舎1064教室(明治大学リバティータワー6階)
  • 2008年03月15日 (土) 締切
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