『シネマアップル』　第七話　11月18日(水) at グリーンアップル
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■プログラム
20時開始 『ウルトラセブン』 第12話「遊星より愛をこめて」
21時開始 『でんきくらげ　可愛い悪魔』

※2ドリンク1,000円分のドリンクをご注文ください。
※途中入場、途中退場しても構いません。


■作品紹介
『ウルトラセブン』 第12話「遊星より愛をこめて」

昭和42年12月17日放映
67年12月、TBS=円谷プロ、約25分、カラー、未ソフト化
監督：実相寺昭雄　脚本：佐々木守
出演：森次浩司、菱見百合子、桜井浩子など

『ウルトラセブン』は67年10月から68年9月までTBSで放送された円谷プロ制作の特撮テレビ番組です。『ウルトラマン』と『怪奇大作戦』の間のシリーズになります。ウルトラセブンは怪獣ものでありながら前作ウルトラマンよりドラマ性が強調され、今なお根強い人気があります。その中から今回は第12話「遊星より愛をこめて」を上映します。

若い女性が次々と倒れる事件が発生。倒れた女性たちはみな同じ腕時計を身に付けていた。その腕時計は地球上にはない金属で作られたものだった。アンヌ隊員は非番の日に高校の友達(早苗)と会うが、早苗の腕には同じ腕時計が．．．アンヌとダンは腕時計をプレゼントした早苗の彼氏、佐竹をマークし、捜査を開始する。

被爆した宇宙人という設定のため、ビデオ化されていない回ですが、独特なカメラアングル、クラシック音楽の効果的な使用など、怪奇大作戦「京都買います」に通ずる実相寺監督らしさが随所に見受けられる回でもあります。昭和好きなら世田谷に実際にあった「百窓の家」もバッチリ映っているのでそれも見どころだと思います。

「遊星より愛をこめて」はパッケージにこそなってないですが、さまざまなバージョンが存在するようです。今回上映するのは、海外で放送されたものに日本語の音声をかぶせたものです。マニア用語でいうと「TNT日本語差し替え版」というバージョンのようです。流通している中では最良の画質だと思います。(それでもそんなに鮮明ではないですけど．．．)
また「TNT日本語差し替え版」は本放送(通常版)の時にカットされたシーンがなぜか収録されてます。ですが、通常版では入ってるのになぜかカットされているシーンもあります。本当はパソコンで編集したいとこですが、難しかったので、今回は「TNT日本語差し替え版」と「通常版」のDVDを2枚使い、カットされたシーンを一時停止して(笑)アナログで繋げて完全版で上映する予定です。お楽しみに！


『でんきくらげ　可愛い悪魔』

70年、大映、83分、カラー、未DVD化
監督：臼坂礼次郎
出演：渥美マリ、平泉征、草野大悟

田舎から上京したゆみは姉を頼って居候するが、姉の彼氏と関係を持ってしまい、家を追い出される。ゴーゴー喫茶で出会ったヌードカメラマンのモデルになるが、レズ・SMプレイに耐え切れずに辞めてしまう。その後、天性の自由奔放さと抜群のお色気でアングラ劇団員、マッサージ師、ボンボンの恋愛教師と職を転々するが、いずれも長く続かない。ところが、あるモデル事務所にスカウトされ、大手化粧品会社の専属モデルとして一躍人気者になる…

渥美マリの代表作「軟体動物シリーズ」の第5作目（全6作）になります。「軟体動物シリーズ」は和製ブリジッド・バルドーといわれた渥美マリの肉体的魅力を全面にアピールしたお色気ムービーで、若い男性を中心にヒットしたシリーズです。3人の監督がそれぞれ2作を担当しており、DVD化しているのは増村保造監督の『でんきくらげ』と『しびれくらげ』のみです。増村監督作品は渥美マリの力んだ喋り方に象徴されるように比較的重たい内容（勿論おもしろいですが）ですが、本作は（若気の至り的な）ライトな仕上がりで、渥美マリのイメージビデオとしても楽しく鑑賞できるのではないでしょうか。

本筋以外での見所は、期待通りの超ミニスカファッションやゴーゴー喫茶・アングラ劇団などのシーンでしょうか。後半、モデルとなった渥美マリの写真集のようなお洒落なカットがたくさん出ますが、おそらく立木義浩の撮影だと思います（『続・いそぎんちゃく』で撮っていましたので）。また、ステージで主題歌「可愛い悪魔」を歌うシーンや若き日の平泉征（成）の歌声も堪能できます。あと、個人的にはヌードカメラマン役の草野大悟のチンピラ顔は必見・爆笑必至です!

ややこしいですが、同じく渥美マリ主演の『可愛い悪魔　いいものあげる』とは別作品です。