夏は怪談。ということで一部の方には『きつねのはなし』をしようかとお話ししていましたが、「『きつねのはなし』はそれほどホラーでは無い」という意見が前回読書会の二次会で出ました。というわけで、急遽変更、伴名練『少女禁区』でいきます(笑)90ページ程度の中編が２つ入っていて、計200ページもなく短いですが、かなり良さそうです。

課題本：伴名練『少女禁区』
日時：8月30日土曜日15〜17時を予定。
場所：京都市内のカフェ
（場所は前日までに参加者の皆様にお伝えします、その後、希望者で二次会）

＜あらすじ＞（Amazonより抜粋）
15歳の「私」の主人は、数百年に1度といわれる呪詛の才を持つ、驕慢な美少女。「お前が私の玩具になれ。死ぬまで私を楽しませろ」親殺しの噂もあるその少女は、彼のひとがたに釘を打ち、あらゆる呪詛を用いて、少年を玩具のように扱うが…死をこえてなお「私」を縛りつけるものとは―。哀切な痛みに満ちた、珠玉の2編を収録。瑞々しい感性がえがきだす、死と少女たちの物語。第17回日本ホラー小説大賞短編賞受賞。

伴名練（はんな れん）、その名がほとんど知られていない作家ではないでしょうか。私は「ゼロ年代の臨界点」「美亜羽へ贈る拳銃」（前者は某評論を思い起こさせますが、全く関係は無いと思います）という二つの短編小説を読んでいますが、この2作は共に極めてレベルが高い逸品で思い切り私は魅了されてしまったのでした。アマゾンレビューにおいても絶賛のコメントがついていますが、知られざる天才だと思います。

感想が尽きたら、参加メンバーで怖い話でも語り合いましょうか。私も実体験含め２つほどネタがありますのでw
http://www.amazon.co.jp/dp/4043943881/
なお、もしかしたら大型書店などでしか本棚には並んでいないかもしれません。インターネットですと、楽天なりアマゾンなりで簡単に入手可能だと思われます。
それでは皆様、お気軽にご参加くださいませ。