皆様はじめまして。

昭和43年12月にオープンし、ほんの数年間だけ営業していた赤坂のアングラ・クラブ「スペースカプセル」という店をご存じでしょうか？

当時「平凡パンチ」や各種週刊誌などでちょくちょく紹介されていました。

設計は黒川紀章。寺山修司、宇野亜喜良、土方巽らがレギュラーで演出し、石原慎太郎、横尾忠則、岡本太郎が通ったそうです。

経営者は日劇ウエスタンカーニバルに出演経験のある元ミュージシャン。

にもかかわらず、出演者はアングラ系で固められており、ステージは寺山修司、宇野亜喜良、土方巽などがレギュラーで担当していました。

ゲイ雑誌「薔薇族」の編集長としてしられる伊藤文学さんが、ブログに何度か書いています。
（『裸の女房―60年代を疾風のごとく駆け抜けた前衛舞踊家・伊藤ミカ』という著作の中でも大きく取り上げています）

個人的にこの店のことが気になってしまい、トークイベントを開くことにしました。

諸事情ありまして、場所が都内ではなく横浜なのですが……。

出演者は豪華です。
「刺さる人には刺さる」という顔ぶれになっています。

伊藤文学
編集者。大学時代に大学歌人会を結成。歌集に『靴下と女』がある。1964年末の妹の心臓病との闘病生活と、同室の5 歳の少年との交流を描いた『ぼくどうして涙がでるの』が映画化され、ベストセラーに。1971 年日本初の同性愛雑誌『薔薇族』創刊。休刊復刊を繰り返しつつ、現在も後任が発行をつづけている。先妻の故伊藤ミカは前衛舞踊家でスペースカプセルのレギュラー出演者。著書に『心が破けてしまいそう』 『薔薇族編集長奮戦記』 『薔薇を散らせはしまい』『編集長「秘話」』 『薔薇族の人びと』等がある。 http://bungaku.cocolog-nifty.com/barazoku/

フラワーメグ
女優。スペース・カプセルでのショーをきっかけにスカウトされ、『平凡パンチ』などのグラビアを飾る。1971年、NETテレビ（現・テレビ朝日）『23時ショー』にカバーガールとしてセンセーショナルに登場。女優として新藤兼人監督の『鉄輪（かなわ）』など7本の映画に出演。アルバム『ささやき、ためいき、もだえ』をリリース。日本人離れしたセクシーな容姿で注目を集めたが、ちょうど1年間の活動の後、20歳で引退。近年再評価が進み、メディアに登場する機会が増えている。 https://twitter.com/sobakazuyo

康芳夫
「虚業家」。1960年代から1970年代にかけて、モハメド・アリ vs アントニオ猪木戦、謎の類人猿・オリバー君やアラビア大魔法団の招聘、富士スピードウェイでの日本インディ500マイルレース開催、石原慎太郎を隊長とする国際ネッシー探検隊の英国派遣などの企画を仕掛け日本中を熱狂させた。奇書『家畜人ヤプー』のプロデューサーとしても知られ、澁澤龍彦が責任編集した雑誌『血と薔薇』の発行人もつとめた。近年はTV・映画『ディアスポリス 』シリーズで裏都知事役を怪演。 http://yapou.club/

会場は以下の通りです。

日ノ出町シャノアール（Chat Noir)
〒231-0066 神奈川県横浜市中区日ノ出町１丁目７６−１
京急線日ノ出町駅から徒歩１分
http://chatnoir-live.com/

料金：前売・当日 1,500円＋1ドリンクオーダー

予約サイト
http://peatix.com/event/288782/
「土方巽 1960　しずかな家 III」というイベントの一部です。

個人的な情熱で突っ走って開催までこぎ着けたのですが、せっかくなので一人でも多くの方に、このクラブで起こったことを知ってもらいたいと思っています。

よろしくお願いいたします。