イヴ･サンローランのパートナー、ピエール・ベルジュへのインタビューを中心としたドキュメンタリーだそうです。

雑誌「クロワッサン」に、資生堂名誉会長の福原義春さんが、映画「イヴ･サンローラン」の紹介を書いていらしゃいました。

その中に、
「生涯サンローランを愛し続け、彼の才能を援け、マネージャーでもプロデューサーでもあったピエール・ベルジュ」
という言葉がありました。

１９３１年生まれの日本の財界人が、同性のパートナーについてはっきり言及していることに感動。

イヴ・サンローラン自身もゲイであることを公にしたのは1991年だというし、長い間、隠していなければいけなかったのだと思います。

偶然ですが、2008年にパリに行ったとき、イヴ・サンローランのお葬式に遭遇しました。ホテルの近くの教会の周りが人で一杯で、白い大きな花束がたくさん飾られていて、なぜかスクリーンも設置されていて、ランウエイを歩くモデルが映し出されていました（教会の写真はそのとき撮ったものです）。そのときはなんだかよくわからなかったのですが、あとでキオスクの新聞や雑誌を見て、イヴ･サンローランのお葬式だったということに気づきました。

イブ･サンローランのお葬式には、サルコジ大統領も出席。そして、ピエール・ベルジュ氏は正式な「パートナー」として出席していました。
二人は、フランスのパートナーシップ制度、PACSのパートナーにもなっていたそうです。

イヴ･サンローランも、若い頃には、自分の人生の最後に、同性が法律的にもパートナーとして認められる日がくるとは、思っていなかったのではないでしょうか。

でも、大統領も出席する葬儀に、彼の同性の恋人が「パートナー」として出席する、そういう日がやってきた！

すごいな、と思うし、そんな大きな変化の起きている時代に生まれて幸せだと思います。

映画の内容については、大内順子さんのブログに熱い紹介が載っています。
http://ouchi-junko.blogspot.com/2011/01/blog-post.html

4月２３日よりＴＯＨOシネマズ六本木ヒルズ、ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国公開

公式サイト：http://www.ysl-movie.com