【DJs】
JiNG*da*LaW / MUZIK SERVANT / 天音 / 白月らび /和泉幸奇 / haLRu

【infomation】
4/20(Wed)2011
open 18：00 & start 18:30 – close 23：00
場所：渋谷 club axxcis
http://www.axxcis.net/
入場費：2drink / 1500yen

【NOTICE】
＊コスプレ大歓迎です！（東方キャラのみとさせていただきます）
女性は３Fのパウダールーム、男性は開催フロアの更衣スペースをお使いください。

＊貴重品について
大きいお荷物、大事なお荷物はお手元で管理してください。
心配な方はコインロッカーもございます。ご利用ください。
最近、小荷物（メガネ、カギ等）の、紛失＆忘れ物が多いので、特にご注意ください。

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――夕飯の支度をしている私をよそに、サニーとルナがちっとも要領を得ない会話を続けている。
サニーの話にルナが適当な相づちを打つと話はどんどんこんがらがっていくばかりで、端から聞いていると頭が痛くなる。
太陽と月なら整然と決まった道を進んでいってほしいものだけれど、あいにくと妖精である私たちには難しい。

サニーの持ってきた円盤はルナがどこかに同じ物をしまっていた気がする。
最近は、外の世界からやってくる落とし物がどんどん複雑なものになっていって、何に使うものなのかまったく想像できないことが多くなった。
その中でもあの円盤は、光を反射してきらめくのが綺麗というごく単純な楽しみ方ができるので、最近拾ったもののなかでは収穫だったとルナが喜んでいたような覚えがある。
だけれど、鵺なんて妖怪があの円盤のことを調べているというのが本当だったら、何か特別な使い道のある魔法の道具だったりするのかもしれない……。

……そういえば、遠くの仲間と話せるようになるはずのあの御神体、結局あのまま放置して忘れちゃってたわ。

サニーとルナは円盤を叩いたり転がしたりして何か音が聞こえないか試している。退屈そうだ。
そろそろご飯が出来上がるけれど、これを食べたら二人とも円盤のことも鵺のことなんて忘れてしまうだろう。

「じゃあ、これを食べたら紅魔館に行くわよ」

私の提案に、二人は円盤を弄ぶ手を止め、訝しげな視線を送ってくる。
「なんでよ？」
サニーは露骨に嫌な顔をしている。
とっ捕まっていたところから命からがら逃げ出してきたのだから、当然だろう。
「サニーが吊り下げられていたフロアに私も行きたいのよ」
「私はもう吊り下げられたくないよ」
サニーが吊り下げられているところを見たいとは言っていない。

「そういえば、新聞にチラシが挟まってたわ」
ルナが折り込み広告を取り出してくる。
紅魔館の催し物がちゃんと告知されるなんて……と思うが、天狗が勝手に作って勝手に配ってるものらしい。
「一晩中音楽を聴きながらお酒飲んだり騒いだりしてられるなんて素敵じゃない。サニーだって、吊されるよりは普通に楽しみたいでしょ？」
「うーん……。でも今日はお寺の墓地に湧いた霊を見に行くって」
「そんな辛気くさいもの見てもきっとつまらないわよ」
それを見に行こうと言いだしたのはルナなのに、自らそんなことを言う。
「でも、私たちみんなあのメイドに顔を覚えられてるし、そもそも入れてくれないんじゃ？　それに、あの鵺だって……」
「門番にお酒でも渡せばきっと簡単に入り込めるわよ。それに、みんなで騒いでるんだからメイドだって忙しくて妖精なんかに構っていられないんじゃない？　それに、鵺はお開きになるまではずっと忙しい様子だったんでしょう？　終わる前に抜け出せば大丈夫よ」
「そうよ、いこういこう」
「うーん……、まあ、いっか」
私とルナの熱意が伝わったのか、吊り下げられながら見た楽しげな光景を思い出したのか、サニーは一転して軽やかに腰を上げた。
「よーし！　紅魔館で朝までどんちゃん騒ぎよ！」

そうと決まれば意気揚々としたものである。
お祭り騒ぎが大好きだということにかけては、妖精の私たちだって人間や妖怪に引けを取らない。
狭くて退屈な幻想郷で、何か楽しいことを探して歩く毎日。
みんなが集まる場所があるのに、行かないなんて選択肢はないわ！

――まあ。
サニーはドジだから、きっとメイドにとっ捕まると思うけどね。

（次回は5/18開催！）
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