止まった世界は絵画に等しい。
いや、そこには、無限の広がりが、奥行きがあって、ただ時間だけが凍っているのだった。
私だけが、動いている。
それは突然の到達だった。
自分と外部の時間の進みをずらす私の力が、唐突にして完成し完結したのだ。
一瞬が永遠になって、そしてもう戻ることはない
私はそれを喜んだ。もはや何者も私を脅かさないのだから。
その世界はまさしく至高の絵画であり、見果てぬ風景の美しさをただ楽しむことは幸せなのだった。
だから私は、ほんの一瞬前まで生きていた世界に戻ることを考えなかった。
「ねえ。それ、いったいいつのお話？」
「さあ？　昔々のお話です」
私は切り取られたその一瞬を旅して回った。たった一人、何も携えず。
見るべきものは無数にあって、長い長い果てのない道のりは、一厘さえも達しない。
ふと、私は。
一枚の黒い円盤を手に取っていた。
細い溝が渦になって、歪んだ円形を写している。
それは音盤だった。回転させて、針を落として聴く音楽。
雷光にも似た知見を得た。
止まった世界は絵画に等しく、ゆえに、芸術として完全ではなかった。
私の興味は既に、その音盤が何を奏でるのか、というその一点のみに注がれていて。
だから、私は私の世界を離れた。
二度と到達できない奇跡の世界だったとしても、それを惜しまなかった。
「分かります？　お嬢様」
私がその瞬間に見たきらめきを。
見やると、子供の寝顔がそこにはあった。

さて、と立ち上がる。
レコード持って、針持って。夜の街に繰り出すのだ。
時間を進ませ、遅らせ、飛ばし、そして奏でる。
私の能力によく似た、しかし決定的な違いのあるそれを操る今宵は、ナイトパーティ。

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【DJs】
Jing*da*Law / MUZIK SERVANT / 天音 / 白月らび /和泉幸奇 / haLRu

【infomation】
8/18(Wed)2010
open 18：00 & start 18:30 – close 23：00
場所：渋谷 club axxcis
http://www.axxcis.net/
入場費：2drink / 1500yen

【NOTICE】
＊コスプレ大歓迎です！（東方キャラのみとさせていただきます）
女性は３Fのパウダールーム、男性は開催フロアの更衣スペースをお使いください。

＊貴重品について
大きいお荷物、大事なお荷物はお手元で管理してください。
心配な方はコインロッカーもございます。ご利用ください。
最近、小荷物（メガネ、カギ等）の、紛失＆忘れ物が多いので、特にご注意ください。